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難民映画祭でバリアフリー上映が大盛況

難民映画祭でバリアフリー上映が大盛況
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10月18日(土)、市ヶ谷のセルバンテス文化センターにて、第9回UNHCR難民映画祭の『戦乱前夜に咲いた花 ~地球でイチバン新しい国・南スーダン~』のバリアフリー上映が行われました。JVTAは音声ガイドとバリアフリー字幕の制作を担当し、バリアフリー講座の修了生7名が協力しました。会場では音声ガイドを聴くためのFMラジオの貸し出しが行われ、視覚障害者の方も一緒に映画を楽しみました。満席の客席には若い観客も多く見られました。
 

音声ガイドを聴くFMラジオの貸出しがありました。

音声ガイドを聴くFMラジオの貸出しがありました。


 

作品の舞台は、20年以上にも及ぶ紛争の末、2011年に独立を果たした南スーダン。女性の自立を促す目的で開催されるミス・マライカコンテストに挑む女性たちの姿を追ったドキュメンタリーです。マライカとは天使の意味で、ただ美しさを競うだけでなく、世界で活躍するモデルになることで南スーダンのことを知ってもらい、国づくりに貢献したいという彼女たちの想いが描かれています。
 

今回、音声ガイドとバリアフリー字幕の制作を担当したのは、8月にバリアフリー講座を修了したばかりの皆さんです。上映後に感想を聞くと「試行錯誤を重ねましたが、視覚障害者のモニターさんに楽しんでもらえて良かったです」「観客の皆さんと一緒に自分の字幕を観るという経験は初めてでとても感動しました」「作業中に一人で観ている時とは全く違う気持ちで観ることができした」「最後まで誤字・脱字がないか、ドキドキしながら観ていました」「『高い建物がない街並み』という音声ガイドを聴いて“あるもの”ではなく、“ないもの”を伝えることでイメージが広がる効果もあるのだと分かりました」などの声があがっていました。
 

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この日は音声ガイド制作の際、モニターとしてご協力いただいた視覚障害者のまさこさんが来場。「モニター検討会の時は説明してくれる言葉が多くて聴きとるのに必死でしたが、今日のガイドは適度にカットしてあった上に、女性たちの表情や衣装などは補足してくれて、映像を頭に描けるスピードがあがりクリアになりました。検討会をしたおかげで数段良くなったと思います。こうしたドキュメンタリー作品を原音と一緒に楽しめる機会はなかなかないので、また他の作品も観たいですね」という嬉しいメッセージを頂きました。
 

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(上映後、南スーダンで活動を続けている特定非営利活動法人ジェン(JEN)の伊東美千さんを迎えたトークセッションが行われました。)
 

JVTAはこれからもUNHCR難民映画祭のサポートを続けていきます。
 

第9回UNHCR難民映画祭 公式サイト
http://unhcr.refugeefilm.org/2014/
 
 

MASC×JVTA バリアフリー視聴用 音声ガイド&字幕ライター養成講座
詳細はこちら
http://www.jvtacademy.com/chair/lesson3.php

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