７月のテーマ：海
 
子どもの頃、『日曜洋画劇場』をよく見ていた。『ホームアローン』『ゴースト』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『天使にラブ・ソングを』『ネバーエンディングストーリー』などなど、繰り返し放送される名作は何度見ても飽きなかった。エンディングで淀川長治さんの「さよなら、さよなら、さよなら」を聞くとなんだか安心していたものだ。
 

『ジュラシック・パーク』も『日曜洋画劇場』で知った作品のひとつだ。不気味に揺れるジャングルの茂み、恐竜が近づいてくる振動で波打つコップの水、車の窓ガラスを盾に絶叫する子どもたち、建物が破壊されむき出しになったトイレに座ったまま襲われる男性、恐竜に気がついたレックスが持つスプーンの上でぷるぷると震えるゼリー。名シーンを挙げればきりがない。
 

皆さんご存じのとおり、この８月に『ジュラシック・パーク』シリーズの続編である『ジュラシック・ワールド』が日本で公開される。舞台は、恐竜の生態を間近で見られるテーマ・パーク「ジュラシック・ワールド」。広大な草原を自由に動き回る恐竜を眺められるだけでなく、おとなしくて小柄な種と遊べる「ふれあいコーナー」もある。そして、目玉のアトラクションのひとつが、海に住む恐竜モササウルスの水中ショーだ。いわゆるイルカショーのような扱いなのだが、体長18メートル、体重5トンの巨体が水中から飛び出してきてサメを一口に飲み込むその姿は、小さなパソコン画面で見た予告編でさえゾクッとする。噂では、このモササウルスがストーリーで重要な役割を果たすとか。
 

新作は、シリーズの中で私が一番好きなスピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』から、果たしてどう進化しているのか。モササウルスの迫力ある映像以外にどんな名シーンに出会えるのか。前作「ジュラシック・パーク III」から14年ぶりの新作ということで期待せずにはいられない。皆さんも見たらぜひ感想を聞かせてください。
 

※『ジュラシック・パーク』のワンシーンをレゴで再現した動画にも注目
 

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『ジュラシック･ワールド』
監督：コリン･トレヴォロウ
出演：クリス･プラット、ブライス･ダラス･ハワード、ヴィンセント･ドノフリオ
製作年：2015年
製作国：アメリカ

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Written by　板垣　七重
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[JVTA発] 今週の1本☆　７月のテーマ：海
 

当校のスタッフが、月替わりのテーマに合わせて選んだ映画やテレビ番組について思いのままに綴るリレー・コラム。最新作から歴史的名作、そしてマニアックなあの作品まで、映像作品ファンの心をやさしく刺激する評論や感想です。次に観る「１本」を探すヒントにどうぞ。