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発見!キラリ☆
「マティーニ!」

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12月のテーマ: 終わり
 

12月ですね。今年もそろそろ「終わり」です。終わりというとなんだか寂しげな感じがしますが、嫌なことは早く終わってほしいし、次に何か楽しいことや新しいことが待っているのであれば、「終わり」も悪くないのでは?
 

「終わり」という意味では、「終」という漢字を使わなくても「最後」「結末」「果て」「結び」だったり「仕舞い」「千秋楽」「大団円」なんていう言い方もあります。それぞれにちゃんと語源があって、場面に合わせて使えて、日本語って深いよなあと感心します。
 

それを英語に置き換えると、すぐに思い浮かぶのは「end」や「final」や「last」や「stop」といった中学生レベルの単語ばかり。単に自分のボキャブラリーが少ないだけで、そう、英語にだってもちろんそれぞれの場面に合ったいい表現があるのだ、と考えてみました。
 

「curtain」ってカーテン? 劇場用語で幕を開ける、幕を閉めるというと、それは開演と終演の意味。複数形で「curtains」ならIt’s curtains. で「一巻の終わり」となります。
 

原発事故のニュースなどでよく聞く「meltdown」も溶解という意味のほか、アメリカ口語では「一巻の終わり」という意味でも使われています。終わりなんだ… おそろしい。
 

「omega」は、ギリシャ文字のひとつ。アルファ、ベータ、ガンマ… ときて24番目で最後となるのがオメガです。そこから、「最終の」という意味で使われています。映画『The Omega Man』(チャールトン・ヘストン主演)の邦題は『地球最後の男 オメガマン』です。
 

「wane」は「衰え」とか「減少」という徐々に弱くなるという意味で、「たそがれ」なんてしゃれた言い方もできます。「季節の終わり」という意味で使うことも。いやいや、情緒的ではないですか。
 

「wrap」は「包む」とか「包み」という意味ですが、ハリウッドの撮影現場でディレクターがThat’s a wrap! と叫んだら、「はい、終了です!」ということ。「Wrap Party」といえば、「打ち上げ」。私も撮影現場で仕事をしていた当時、この一言を聞きたくて一日仕事に励んでいました。語源は、撮影後にフィルムを包むからとか、「Wind, Reel and Print」の頭文字をとったなどの諸説あります。
 

同じ業界用語では「Martini」もあります。ジンとベルモットのカクテルとして有名ですが、これまたハリウッドの撮影現場で使うと別に意味になります。It’s Martini Shot. と言われれば、「次が今日最後に撮影するカットですよ」という意味。撮影が終わったら、みんなでマティーニを飲みに行くぞ!ということです。実際、私たちも撮影後には近所のメキシカンレストランに集まって、ピッチャーに入ったマティーニをみんなでがぶ飲みしていました。私はマルガリータのほうが好みでしたが…。ちなみに、撮影全体の最後のカットのことは「Champagne Martini」といいます。最後なんだから、ジンなんてケチなこと言ってないで、シャンパンでカクテル作っちゃおうぜ、ということ。実際に飲んだことはないけれども…。
 

さて、みなさんはどんな一年でしたか? シャンパンマティーニ目指して、もうひと頑張りしましょうか。
 

That’s a wrap!
おしまい。
 

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Written by小笠原 ヒトシ
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[JVTA発] 発見!キラリ☆ vol.197 12月のテーマ:終わり
 
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。同じ目標を見つめる修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。

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