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発見!キラリ 過去、現在、未来の自分へ

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11月のテーマ 追憶
 

「追憶」。過去のことを振り返って懐かしく思うこと…。
 
私の中で一番懐かしいと感じるのは、駄菓子を目にしたときかもしれない。最近はあまり見かけなくなったが、私が小学生のときは、学校の近くに学習ノートや鉛筆、体操着などとともにお菓子も売っている駄菓子屋さんがあり、いつも近所の子どもたちが集まっていた。店内には「キャベツ太郎」や「よっちゃん」「酢だこさん太郎」のようなしょっぱい系から、「モロッコヨーグル」「さくらんぼ餅」「メロンアイス」のような甘い系までさまざまな種類があった。中でも、私を含め、たくさんの児童(その多くが女子だったが)が目を輝かせていたのが、指輪の宝石の部分が大きな飴になっている「ジュエルリング」。また、くじつきのお菓子も人気だった。当りが出たらもう一つお菓子がもらえるというおまけが欲しくて、躍起になっていた子もたくさんいた。
 

我が家はお小遣い制ではなかったので、欲しいと思ったときに自由にお菓子を買うことはできなかったが、たまに文房具を買ったお釣りで“10円ガム”をいくつか買ったとき、とても幸せに感じたことを覚えている。10円、20円のお菓子を買うことに喜びを感じ、100円を超えてしまうと贅沢と思う価値観は、子ども時代ならではのことだったと思う。
 

お金への価値観は、歳とともに変わってくる。10円、20円の世界を生きていたときと、社会人になってから飲み会で支払う3000円、4000円は、金額としても当然違うのだが、何に対して支払うのかという点で大きく違う気がする。駄菓子を買っていたころは、自分が食べたいから、自分が欲しいものだからお金を払っていた。自分がそうしたいからという点では、飲み会も同じだが、飲み会の場合、一緒に時間を共有したいと思える友人や家族との会話やコミュニケーションのためにお金を払っている。また、私が参加することで、家族や友人が喜んでくれることもある。大人になってから、誰かが喜んでくれるから、幸せに感じてくれるからという理由でお金を使う機会が多くなったように思う。
 

私はいまどんなことにお金を払っているのか。それが自分の人生にリンクしている気がする。過去を振り返って懐かしいと感じたり、あのときこんなことがあったなと思い出したりすることは、この先、どんどん増えていくだろう。そんなとき、いい人生を歩んできたなと思えるような、お金の使い方をしていきたいと考えている。
 

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Written by 平石 真紀
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[JVTA発] 発見!キラリ☆  11月のテーマ:追憶
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。
 

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