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発見!キラリ  待っていてください。もうすぐみんなで。

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7月のテーマ:願い

 
海外サスペンスドラマにハマっている。
“一日がまるで千年の長さにも思われるほど非常に待ち遠しい”のたとえどおり、
毎週末、最新話のアップを一日千秋の思いで待ちわびている。私は聴者で晴眼者なので素材がアップされれば、すぐ楽しむことができる。そして翌日、会社の同僚とドラマの話で盛り上がることもある。

 
しかし、“見えない・見えづらい”“聞こえない・聞こえづらい”という人たちにとっては、事はそう簡単ではない。コンテンツがいつアップされるかだけでなく、そもそも、その作品がバリアフリー化されるか否かという関門があり、めでたくバリアフリー対応が決まったとしても「バリアフリー字幕」や「音声ガイド」が制作されるまでの期間、待っていなければならない。まさに「一日“万”秋」の思いだろう。

 
以前、会社勤めをしている難聴の方から、「家に帰ってテレビをつけると、字幕付きでドラマや映画が放送されている。自分が視聴者の一人として社会に受け入れられ、誰かが自分たちのために字幕をつくってくれている。仕事で嫌なこともあるけど、明日も頑張ろうと思う」という話を聞いた。

 
また、某映画祭で音声ガイドを聴いた視覚障害者からは、「普段、映画を観られないから、今日はすごく楽しかったよ!」という言葉をいただいた。

 
特別な付属物としてではなく、“見えない・見えづらい”人のための音声ガイドと“聞こえない・聞こえづらい”人たちのためのバリアフリー字幕を、どんな映像作品にも付けることが当たり前になる日がいつか来る。

 
それまで私たちは精一杯、1人でも多く、プロとして映像をバリアフリー化する人材を世に送り出すことで支えていきたいと思う。

 
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Written by 浅野一郎(バリアフリー事業部 チーフディレクター
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[JVTA発] 発見!キラリ☆  7月のテーマ:願い
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。

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