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発見!キラリ 憧れ。自分と違う自分。

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3月のテーマ:チェンジ

 
中学生のころ声優に憧れた時期があった。
自分自身とはまったく違う人物になれることがとても魅力的に見えたのだ。
映画やドラマ、アニメの世界には、「自分の性格がこうだったらいいのに」「こうなれたら“うん”面白そう」とかいう、なりたい自分があった。でも実際は恥ずかしかったり、勇気がなかったりして試してみることもなく終わり、現実では思うようにはいかなかった。

 
ついでに言えば、このころから妄想壁もあったので「魔法が使えたら…異次元の存在と仲良くなれたら…」なんて考えていたからなおさらだった。

 
演技なら出せない自分も出せる。疑似体験ではあるものの自分とは別物になれると思った単純な脳みその私の次の行動はこうである。即行動!この辺は一応行動力があるらしい(笑)

 
当時名古屋にあった某アニメーション学院の声優科の無料体験に友達と申しこんで参加してきた。その感想は…、うん。だめだ。無理。

 
参加者の勢いのすごさに押されドン引きしたとまでは言わないが引いた。やはりここでも自分の性格との葛藤があり、我を忘れて他の人物になりきることはすごく恥ずかしかった。
いい経験をした…。

 
自分を変えて表現するなんて、なかなかの至難の業だ。
“チェンジ!”と声を上げれば性格が変わるとか、見た目自体も変わるとか、都合がいいことが起こればよいのだが。その可能性をみいだすために体験に挑んだのだけれど、分かったことは「ここは私の入る世界ではない」ということだった。なんて素敵な収穫だろう。でも残念すぎる…

 
自分を惜しげもなく表現するということは勇気がいる事だと思うが、それを難なくこなしている人たちを見かける。それはここ数年池袋で見かけるアニメのコスプレをする人たちである。イベントがあれば、コスプレの人たちであふれかえっているが、実はそうではない日でも彼らの姿を見かける。普通にその姿で道を歩いているのだ。誰の目も気にせず、自分の好きなことを前面にだして行動している人たちを見るのはすごいなと思うと同時にうらやましくもある。コスプレイヤーは現実でキャラクターになりきり変化“チェンジ!”を楽しんでいる。変われる勇気は本当にすごい。見習いたいものだ。

 

Written by 梶村佳江子

 
[JVTA発] 発見!キラリ☆  3月のテーマ:チェンジ
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。

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