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発見!キラリ「プロジェクターで見た『貞子』の衝撃」

発見!キラリ「プロジェクターで見た『貞子』の衝撃」
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7月のテーマ:恐怖
 

小さい頃から肝が据わっていたのか、あまり“恐怖”という感情を抱いた覚えがない。そんな私がひとつだけ鮮明に覚えている恐怖体験がある。高校生の時にホームシアターで観たホラー映画の傑作『リング』(1998/中田秀夫監督)だ。映像作品は視聴方法が変わるだけで、伝わるインパクトも大きく変化する。
 

当時の我が家は30年前に建てた家にしては珍しく、100インチのスクリーンとプロジェクターがあった。今思えば、母親がかなり映画好きだったのだろう。たまにビデオプレーヤーをつなげて家族で映画を見ていた。高校生になったある日、友達が泊まりにきた。夕食を食べ終えすっかり外が暗くなった頃「プロジェクターで映画を観よう」ということになった。レンタルビデオ店に足を運び、借りてきたのは当時大流行していた『リング』。“見た者は7日後に死ぬ”といわれるビデオテープの呪いを、松嶋菜々子演じるテレビリポーター・浅川玲子が解読しようと奔走する話で、呪いの元凶である女性「貞子」がテレビ画面から這い出てくるシーンに多くの人が震え上がった。
 

暗い部屋で、3~4メートル離れた100インチスクリーンで行われた上映会は完全なトラウマとなった。貞子が出てくるシーンの衝撃が強すぎて、普段ホラー映画を見た後もケロッとしていた私が、放心状態に陥った。スクリーンの後ろが壁ではなく、出窓なのも恐怖心をあおる結果に。スクリーンの両端にちょうど人が入ってこれそうな窓が見えるのだ。言うまでもなく、この日はなかなか寝つけなかった。
 

進化し続ける映像メディア
それにしても、これが20年前の出来事でよかった。ホームシアターといっても古いので、音も画質も今に比べたら劣っていたと思う。大した画質じゃなくてもそれだけ怖いのだから、これが高画質や3D、4D版で見ていたらどうなっていたことか。スクリーンから貞子が飛び出してきたら本気で走って逃げてしまうかもしれない。スピーカーも高品質のものだと、現実世界で発生した音か、スピーカーから聞こえた音か分からないほどリアルなことがある。最近のホームエンターテインメントの進化は目覚ましい。
 

ロサンゼルス校の近くにはVR体験施設も登場
最近はロサンゼルス校に近いショッピングモール「Del Amo Fashion Center(デルアモ・ファッションセンター)」でも映像メディアの最先端・VR(仮想現実)体験している人を、よく見るようになった。子供向けのものが多そうなのでまだ試したことはないが、エンターテインメントとしてVRを体験できる施設はロサンゼルスにも増えているようだ。せっかくエンターテインメントの本場にいるのだから、たまにはこういった最新施設に遊びに行ってみようと思う。
 

【もっとキラリ!】
Survios Virtual Reality Arcade
2018年2月にオープンした、VRゲームに特化したレジャー施設。ロサンゼルス校から歩いて15分ほどの場所にある同施設では、およそ9ドルで最新のVR体験を楽しむことができる。
アクセス:3525 West Carson St, Torrance, CA 90503
 

施設についての詳細はこちら:
Daily Breeze
Virtual reality becomes real at new high-tech arcade in Torrance’s Del Amo Fashion Center
https://www.dailybreeze.com/2018/01/23/virtual-reality-becomes-real-at-new-high-tech-arcade-in-torrances-del-amo-fashion-center-2/

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Written by 當麻 さやか
taimasan

たいま・さやか●JVTAロサンゼルス校講師。映像翻訳者。教壇に立つ傍ら、修了生のための就業支援部門「MTC」で翻訳実務受発注業務も受け持つ。

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[JVTA発] 発見!キラリ☆ 7月のテーマ:恐怖
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆ と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。

 
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