【最近の私】今回紹介した『ザ･プレデター』以外にも70～80年代の映画の続編、リメイクが盛んです。その中では『ハロウィン』の続編に期待しています。

 
映画の中には、続編、スピンオフという形で何度も登場する人気のキャラクターがいる。80年代に『シュワルツェネッガー／プレデター』で登場したプレデターもその1つだ。今回は『プレデター』シリーズの最新作、『ザ･プレデター』の予告編を紹介したい。

 
予行編は、少年ローリーが何かの機械のようなものを触っている場面から始まる。同時に、宇宙船らしきものが地球に飛んでくる。ローリーが遊んでいた機械は、元特殊部隊で現在は傭兵のクインがメキシコで手に入れた物。少年は、知らないうちに宇宙最強のハンター、“プレデター”を地球に呼び出す信号を発してしまったのだ。

 
プレデターとは、他の惑星から来たハンターで、強い相手と戦うことを目標とする戦闘星人である。体温で人間のいる位置を把握し、腕に装着した鋭い刃を武器に相手を血祭りにあげる凶悪な狩人である。しかも光学迷彩で透明化し周囲の環境に自分の姿をまぎれこませるという特徴も備えている。1987年に製作された『シュワルツェネッガー／プレデター』は、アーノルド･シュワルツェネッガー率いる最強のコマンド部隊が南米のジャングルに救出作戦で潜入。そこでプレデターが隊員を１人ずつ餌食にしていく。最後に残ったシュワルツェネッガー隊長がプレデターと一騎打ちをし、シュワルツェネッガーがかろうじて勝利を収めた。映画はヒットを記録し、その後、シュワルツェネッガー抜きの続編『プレデター2』が製作される。さらに人間ではもう戦う相手がいないからか、『エイリアンＶＳ．プレデター』では、こちらも人気の『エイリアン』シリーズの異生物エイリアンと戦うことに。2010年にはロバート･ロドリゲス監督がプロデューサーとして参加し、“シリーズ再起動”として『プレデターズ』が製作された。だがその後続編が作られることなく、再起動とはならなかった。

 
予告編に戻る。メキシコでプレデターに接触したクインは、政府の尋問を受ける。メキシコにプレデターが乗る宇宙船が墜落し、政府の基地にプレデターは生きたまま捕獲される。政府が研究を続けるなか、プレデターが基地内で大暴れ。政府に監禁されるクインだが、他の兵士たちと脱走して、自分の息子と人類を救うための戦いに挑む。

 
本作の監督シェーン･ブラックは、もともと脚本家で、『リーサル･ウェポン』（1987年）や『ラスト･ボーイスカウト』（1991年）などのアクション映画の脚本を手がけ、人気コミックを映画化した『アイアンマン3』では監督も務めた。ちなみにブラックは『プレデター』第1作目では俳優として出演し、コマンド部隊の1人に扮している。

 
『プレデター』シリーズでは、人間が犠牲になる場面で派手に血しぶきが飛んでいる。だが本作では子どもが登場しているので、描写がぬるくなってしまうのではと心配してしまう。だがブラック監督は「プレデターが人間の頭をぶった切るのが観たい」とインタビューで話している。『プレデター』好きの1人としては、ブラックのこの言葉を信用しましょう！　予告編でも派手な爆発と、プレデターの殺戮が見られる。予想を超える恐怖のプレデターに出会えることを期待して、映画館に行ってきます！

 
今回注目した予告編
『ザ･プレデター』
監督：シェーン･ブラック
脚本：シェーン･ブラック、フレッド･デッカー
出演：ボイド・ホルブルック、トーマス･ジェーン、オリヴィア･マン
2018年9月14日より公開
公式サイト

公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/the-predator/
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Written by 鈴木 純一（すずき・じゅんいち）
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ！

 
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