４月29日（水・祝）、東京ウィメンズプラザホール（渋谷区神宮前）でセクシャル・マイノリティーを描いた映画を集めた上映会、「春の名作劇場」が開催されます。上映されるのは、いずれも東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭の過去の上映作品で、特に人気の高かった“名作”ばかり（長編２本と４本のショートフィルムを集めたオムニバス作品）。日本語字幕はすべてJVTAの修了生が過去に手がけたものです。
 

東京国際レズビアン & ゲイ映画祭は、レズビアンやゲイ、トランスジェンダー、バイセクシュアルなどをテーマにした作品を上映。偏見や誤解を解くことを目的に毎年開催され、今年で24回目を迎えます。JVTAはその意義に賛同し、字幕制作でこのイベントをサポート。デリケートな内容が多いだけに、原文に差別的な言葉が含まれていることもありますが、当事者や視聴者が不快感を持たないよう、翻訳者は、事実関係をきちんとリサーチし、言葉の表現一つひとつにも気を配りながら字幕を完成させています。
 

【上映作品】
 

★長編
『ミスター・エンジェル』　

女性としてファッションモデルで活躍しながらも心と身体の性の不一致に悩んでいたバック・エンジェルが、男性としてポルノスターになるまでの軌跡を追ったドキュメンタリー。

『G.B.F.』

ゲイであることをカミングアウトしていない高校生、タナーとブレントの友情と嫉妬を描く学園コメディ。ある日、タナーが先にカミングアウトしたことから、学園の女王たちが彼をG.B.F.（ゲイ・ベスト・フレンド）にしようとタナー争奪戦が…。
 

★海外短編集　　
『ミュリエルの妊活奮闘記』

40歳のミュリエルは妊娠したいと焦っているが、パートナーのエマニュエルは子どもを持つことには消極的…。

『再会の夏休み』

家族と共にビーチリゾートを訪れたユヴァルは、イフタクとイナフというゲイカップルに出会い、イフタクに興味を持ち始める。

『パフォーミング・ガール』

トランスジェンダーのパフォーマー、ディロとその家族への20年にわたる取材を通し、アイデンティティに迫るドキュメンタリー。

『ロニーと僕』

彼女と別れたアダムと、幼なじみのロニーの傷心旅行を描いた物語。全編iPhone5で撮影されている。
 

また、FtM（元女性）をもっと世界に知らしめるために活動しているユニット・SECRET GUYZのトークショーも予定されています。さまざまな作品に触れて翻訳者としての新たな引き出しを増やせるチャンス。ぜひ、足を運んでみてください。
 

公式サイト
http://tokyo-lgff.org/2014/about/spring2015_01