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映像翻訳者に聞く! 「夏にオススメの映画ベスト3」

映像翻訳者に聞く! 「夏にオススメの映画ベスト3」
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いよいよ夏休み。皆さんはどのように過ごしますか? 映画好きな皆さんなら気になっていた作品を“イッキ見”するチャンスです! そこで今回は翻訳者として活躍する修了生3人に、「夏休みに観たい映画ベスト3」を取材! ホラーやアニメ、アドベンチャー、ラブストーリーなど、とっておきの作品を聞いてみました。今すぐチェック!!

 
◆キャッチポール若菜さんの「夏休みに観たい映画ベスト3」

キャッチポール若菜さん画像
 
第3位 『ザ・ディープ』(ピーター・イエーツ監督 1977年)
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サスペンスとパニック映画の両方を兼ね揃えた飽きないストーリー展開と俳優の演技がおすすめポイントです。『JAWS/ジョーズ』にも出ていたロバート・ショウの存在感が際立っています。そして女性から見てもうっとりする若きジャクリーン・ビセット。さらに深海の恐怖生物とすべて揃った文句なしのエンターテイメントだと思います。

 
第2位 『リトル・チルドレン』 (トッド・フィールド監督 2006年)
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大人の不倫ものなのですが、タイトルは『リトル・チルドレン』。この映画を観終わった後にはこのタイトルが重みを増してきます。ケイト・ウィンスレットが普通の主婦に見えるのがある意味驚きで、やはり上手な女優さんなのだな、と思います。ジェニファー・コネリーが夫の浮気に感づくシーンが妙にリアルでぞくっとします。

 
第1位 『GIVEN: ボクが見た世界』(ジェス・ビアンキ監督 2016年)
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世界中を旅するサーファー家族の生活を追ったドキュメンタリーなのですが、すべて6歳のギブンの視点で語られていきます。自然の中で生きる家族の姿を見ていると、人間の自然に沿った生き方について考えさせられます。いろいろな国の景色や文化も美しく、これは映画館の大きなスクリーンで見たかったなと思います。ちなみにこの邦題タイトルは私がつけました。

 
★このセリフがすごい!
Dad says “Death is a natural part of life.” パパは死は人生の一部だと
I thought about this a lot. (それについてボクは)たくさん考えてみた


 
このセリフだけだとあまりどうということはないかもしれないのですが、実は作品の最後の方にも死に関するセリフが出てきます。ネパールの寺院でパパから教えられたこの言葉を深く考えたギブンが、後にその言葉を確実に自分のものにしていくところがすごい、と感じられました。大人が子どもに何かを語りかけるとき、「まだ小さいから分からないかもしれないな」と思うことは多々ありますが、子どもは子どもなりにしっかり理解していくし、それがまたその子の人生の糧になっていくんだなということを気づかせてくれるセリフです。

 
◆生井望美さんの「夏休みに観たい映画ベスト3」
生井望美さん

 
第3位 『ロミオ&ジュリエット』(バズ・ラーマン監督)
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若き日のレオナルド・ディカプリオのイケメンぶりもさることながら、ジュリエットを演じたクレア・デインズの透明感に吸い込まれます。水槽越しに2人が見つめ合う場面は必見です。クレアの上目遣いが秀逸で、バックに流れるDes’reeの「Kissing You」がロマンチックな雰囲気を絶妙に盛り上げています。“悲劇”として有名ですが、なぜか初恋の夏を思い出す映画です。

 
第2位 『モアナと伝説の海』(ジョン・マスカー / ロン・クレメンツ監督)
モアナ
主人公モアナが世界を救うために大海原で奮闘する姿が心に響きます。ストーリーが分かりやすく、ミュージカル調の演出のため、子どもも飽きることなく家族みんなで楽しめる映画だと思います。いろいろな場面にディズニーの名物キャラクターが隠れているので、それを探しながら観るのもワクワクするのではないでしょうか。

 
第1位 『LIFE!』(ベン・スティラー監督)
ライフ!
私は子どもがまだ小さいこともあり、新しいことに挑戦したり、自由に旅行へ出かけたりすることが以前のようにはできなくなりました。単調な日々と、そんな毎日に追われて冒険心を忘れかけた自分に、清々しい刺激を与えてくれる大好きな映画です。夏休みだからと言って旅に出ることができない人でも、いろいろな世界を見に行った気分になれるはずです。

 
★このセリフがすごい!
To see the world, things dangerous to come to, to see behind walls, to draw closer, to find each other and to feel. That is the purpose of life.

世界を見よう。危険でも立ち向かおう。壁の裏側をのぞこう。もっと近づこう。お互いを知ろう。そして感じよう。それが人生(ライフ)の目的だから

 
主人公が勤める会社の社訓として登場する言葉で、私の人生のスローガンとなっています。人生で悩んだ時や迷った時、立ち止まった時に、一歩踏み出す勇気をくれるメッセージだと思います。

 
◆廣瀬達大さんの「夏休みに観たい映画ベスト3」
廣瀬達大さん

 
第3位 『ヴィジット』( M・ナイト・シャマラン監督)
ヴィジット
夏といったらホラー映画ですね。最近のホラー映画でおすすめは?と聞かれると、まずこの映画を挙げます。祖父母の家で1週間を過ごすことになった姉妹と一緒に、恐怖の体験をしてみてはいかがでしょうか。“何か、おかしい”という不穏な空気と緊張感が続き、シャマラン映画でお決まりの衝撃的な展開へと繋がります。部屋を暗くして、ヘッドホンをつけて観るのがおすすめです。

 
第2位 『菊次郎の夏』(北野武監督)
菊次郎の夏
夏の映画の定番でしょう。ビートたけし演じる菊次郎と少年・正男のひと夏の旅は、夏が来るたびに観たくなります。久石譲の音楽が“2人の旅の思い出”を“私たちの思い出”に変えてくれます。特にテーマ曲である「Summer」を聞くたびに、劇中のいろいろなシーンが鮮やかに蘇ってきます。映画における音楽の重要性を教えてくれた作品です。北野映画で夏といえば『あの夏、いちばん静かな海』もおすすめです。

 
第1位 『パルプ・フィクション』(クエンティン・タランティーノ監督)
パルプ・フィクション
夏といわず春夏秋冬、いつでも何度でも観たくなります。最高にくだらなくて、最高にクールな映画です。翻訳者泣かせだと思いますが、タランティーノ映画の肝は、やはり会話でしょう。言葉選びや言い回しが、いちいち笑えます。観た人どうしでお気に入りのシーンやセリフを語り合ったり、ものまねしたりするのが楽しいですね。

 
★このセリフがすごい!
I’m sorry. Did I break your concentration?
すまん 気が散ったか?

 
私が好きなセリフを1つ挙げるとしたらやはりこれです! 観た人にとっては印象に残るセリフの1つだと思います。

 
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皆さんのお気に入りの作品は見つかりましたか?
キャッチポールさん、生井さん、廣瀬さん、ご協力ありがとうございました。
なかなか旅に出られない方も、この夏は映画で“忘れられない体験”をしてください!

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