News
NEWS
voiceinTYO

日英映像翻訳科でOJTがスタート! ジェシー・ナス講師がその背景を解説します

日英映像翻訳科でOJTがスタート! ジェシー・ナス講師がその背景を解説します
Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on FacebookShare on TumblrPin on PinterestDigg thisEmail this to someonePrint this page

JVTAではトライアルに合格後、プロデビューの前にOJT(On the Job Training)を行っています。これまでは英日だけが対象でしたが、2017年1月の合格対象者から日英でもOJTを行うことになりました。その目的と具体的な内容を日英映像翻訳の講師とディレクターを務めるジェシー・ナスディレクターに聞きました。
 

◆日英にもOJTを取り入れた目的は?
まずはプロデビュー前に、実際の仕事の手順を覚えてもらうことです。特徴の一つはスポッティング(ハコ切り)ですね。講義中の課題やトライアルでは、すでにハコ切りされた素材を使って字幕をつくる機会が多いのですが、OJTではスポッティング(ハコ切り)からすべて自分でやっていただきます。というのも、実際の仕事では、映像翻訳者がスポッティング(ハコ切り)からすることが圧倒的に多いからです。セリフや映像に対してこのハコの切り方が適切なのか、字幕が長すぎないか短すぎないか、ネタバレはないかなどもフィードバックもしていきます。
 

◆課題の素材は? 具体的な作業は?
素材は30分弱のドキュメンタリーです。まずスクリプトと映像をお渡しし、それをチーム内で振り分けて翻訳をしてもらいます。提出前にチーム内で相互チェック、用語の統一などもした上で、チームとして1つの原稿を仕上げてもらいます。新人の翻訳者さんはチーム翻訳に携わる機会が多いもの。また、映画祭など納期がタイトな仕事などにチーム翻訳は必要です。新人さんがいきなり一本まるごと担当というのは不安だと思いますので、ベテランの翻訳者さんとチームを組んで、学びながら仕事を始めてもらうこともあります。そのためにもOJTはチーム翻訳を経験できる貴重な機会になります。原稿提出後に1度勉強会を行い、講師からのフィードバックをして修了です。
 

◆講義中の課題提出と違う点は?
これまでは“講師と受講生”として原稿を見てきましたが、プロデビュー後は、クライアントとプロの翻訳者という立場になります。OJTには、お互いにそれを強く意識する区切りの意味もありますね。OJTでは皆さんに仕事を発注し、プロの翻訳者が納品してきたものをチェックするという視点で見て具体的なフィードバックをしていきます。
 

◆具体的にチェックしているポイントは?
原稿の中身はもちろんですが、それ以外に提出してもらった原稿の体裁に不備がないかを見るのもチェックのポイントです。納品時に申し送りはちゃんとつけているか、指示書通りに作業できているか、ファイル名は正しくできているかなども細かく見ています。プロデビューを前にこうした意識をしっかり持つことも大切なことです。OJTでは、これからプロとして活躍する皆さんの不安を解消し、クライアントから信頼されるための心得を伝えたいと思っています! 一緒に頑張っていきましょう!
 

★第1回のOJTを終えた大河内玲子さんと田村 麻衣子さんのコメントはこちら
https://www.facebook.com/JvtaTokyoLa/photos/a.235855326454094.58339.232078590165101/1468815946491353/?type=3&theater

Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on FacebookShare on TumblrPin on PinterestDigg thisEmail this to someonePrint this page