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修了生の声 「今までにないほど感情移入」

修了生の声 「今までにないほど感情移入」
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2013年12月、東京・日比谷のシアタークリエで上演された舞台『渇いた太陽』。テネシー・ウィリアムズの戯曲『青春の甘き小鳥』が原作で、浅丘ルリ子・上川隆也がW主演するこの作品を、当校修了生の平田綾子さんが翻訳しました。

中学生の頃から演劇が好きだった平田さん。そのきっかけとなったのは、アメリカに住んでいたときに偶然見た宝塚歌劇団の舞台だったと言います。「当時、現地校に通っていたんですが、英語がわからなかったこともあり、毎日落ち込んでいたんです。そんな時、たまたま家にあった宝塚の『ときめきの花の伝説』という舞台のビデオを見ました。すると見たとたん、“恋に落ちたような衝撃”を感じたんです。これで元気づけられた私はすっかり宝塚のとりこになり、後にさまざまな舞台を見るようになっていきました」。

こうして演劇に興味を持ち、魅力に惹かれていった平田さんは、宝塚歌劇団で進行係を経験。「進行係というのは、道具の移動のきっかけを出したり、役者さんの誘導をしたりする仕事です。昔から好きだった宝塚での仕事は、まさに夢のようでした」。そして、このときに知り合った方の紹介で戯曲の翻訳をもらうようになり、今回の『渇いた太陽』まで、毎年台本翻訳をすることにつながっていったのです。

『渇いた太陽』は、平田さんが「毎日ワクワクしながら訳した作品」。「言葉とは裏腹の心の中の声までが表現されている深いセリフで、訳し始めてすぐ面白いと感じました」。また、稽古場にも足を運び、芝居を作り上げる段階にかかわれたことで「とてもためになったし、プロダクションの一員になれた気がした」ということです。

映像翻訳者としても、ドキュメンタリーやドラマの翻訳を手がける平田さん。「映像作品であれ、戯曲であれ、訳すうえで大きな違いはありません。どちらも言いたいことを読み取ることや、人に伝えるという点では同じです。JVTAで学び、仕事で蓄積したことを今も生かしています」と語ります。

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