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日英映像翻訳が伝えた“NIPPON” ニッポン・コネクション2019 アワードセレモニー

日英映像翻訳が伝えた“NIPPON” ニッポン・コネクション2019 アワードセレモニー
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長編、短編、インディーズ作品など幅広いジャンルの作品が上映される世界最大級の日本映画祭、第19回「ニッポン・コネクション」が6月2日に閉幕しました。
 

日本映画の“掘り出し物”や“原石”と呼べるような作品を特集するニッポン・ビジョンズ(NIPPON VISIONS)部門・審査員賞の「アワードスポンサー」として参加するJVTAは開催地・独フランクフルトに赴き映画祭に密着。見えたのは、日本の映像コンテンツを愛するドイツの観客と、映像作品で日本を伝えるクリエーターたちの思いが、日英映像翻訳を介して響き合う姿でした。
 

最終日の目玉は、同審査員賞、ニッポン・ビジョンズ部門観客賞、ドキュメンタリー作品に特化したニッポン・ドックス(NIPPON DOCS)部門観客賞――各コンペティションの受賞作品を決めるアワードセレモニーです。受賞した監督らの言葉とともに、その様子をお届けします。
 

深夜の銭湯は人殺しの場所だった!『メランコリック』が観客賞を受賞

ニッポン・ビジョンズ観客賞は、会場で映画を観た観客らの投票によって面白い作品を選出する賞です。受賞作品は田中征爾監督作品『メランコリック』。“バイオレンス”と“コメディ”、そして“恋愛”の絶妙なバランスで、ある男の人生の転機を描くエンターテインメント作品です。
 


 

ストーリー:
名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公・和彦。ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合と出会ったのをきっかけに、その銭湯で働くこととなる。そして和彦は、その銭湯が閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本は殺し屋であることが明らかになり…。
 

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0K9A7753(『メランコリック』田中監督)
 

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受賞の言葉:
また、ここに帰ってきたいと思います
田中征爾監督●すばらしい映画の数々が同じ部門で上映されていたので、まさか自分の作品が受賞すると思わず、こんなカジュアルな服装で、心からお詫び申し上げます(会場爆笑)。上映後のQ&Aではたくさんの質問をいただき、楽しい時間を過ごさせていただきありがとうございました。準主役を演じた磯崎義知と二人で来るはずだったのですが、出発の前夜に胃腸炎で入院してしまいまして。一人で来ることになってしまい、非常に孤独な時間を過ごしたのですが、この賞をいただいたことで励まされました。映画祭のスタッフの皆さま、観客の皆さま、話しかけてくださった皆さま、本当に楽しかったです。また、ここに帰ってきたいと思います。ありがとうございました。
 

“おくられる人”“おくる人”の思いを映す『おみおくり~Sending Off~』がニッポン・ドックス部門観客賞受賞

ニッポン・ドックス(NIPPON DOCS)部門観客賞は、今回の映画祭で新設された賞。会場で作品を観た観客の投票で、全8本のノミネート作品の中から最も評価の高いドキュメンタリー作品を選出します。受賞作品は『おみおくり~Sending Off~』。かつてJVTAの特別公開セミナーにも登壇したことのあるイアン・トーマス・アッシュ監督の作品です。
 


 

解説:
老いや病気で「家で亡くなること」を選んだ人々とその家族に長期密着する。福島県・猪苗代町で在宅ケア・傾聴の仕事に取り組む今田(こんた)かおる医師の視点で、“おくられる人”“おくる人”の思いを丁寧に切り取る。
 

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受賞の言葉:
日本でドキュメンタリーを作るキャリアはここから始まりました
イアン・トーマス・アッシュ監督●本当に感謝しております。いろいろな感謝の気持ちがあります。一番最初に、今田かおる先生に、ここまで撮影させていただいて、先生の“世界”に入らせていただいて、本当に感謝しております。そして、先生の患者様――一番大変な時に撮影させていただいて貴重なお話を、多くの皆さまにお伝えさせていただくことに対しても、感謝しております。上映させていただける場所を作っていただいたニッポン・コネクションの皆さま、映画祭にいらした皆さま。温かい気持ちで映画を観てくださって、上映後のQ&Aセッションでも沢山の質問をいただきました。ありがとうございました。2013年に、福島の子どもたちについての映画『A2-B-C』をニッポン・コネクションで世界初上映させていただきました。小さなドキュメンタリーを上映してくださることによって福島の子どもたちの現状を伝えることができました。また、私の、日本でドキュメンタリーを作るキャリアも始まりました。本当に、ありがとうございました。
 

審査員賞は『海抜』 次回作にはJVTAが英語字幕を贈呈

JVTAがアワードスポンサーを務めるニッポン・ビジョンズ審査員賞は、ウィーン国際映画祭プログラム・コーディネーターのKatja Wiederspahn氏、東京国際大学教授・映画研究者の渋谷哲也氏、フランスのプロデューサー・Eric Nyari氏が優秀な作品を選出する賞。受賞作品は高橋賢成監督作品『海抜』でした。日本の映画学校・城西国際大学メディア学部の四期生による卒業制作である本作は、苦悩を抱えながら生きる男の人生を、突き放した視点で断片的に描きます。
 


 

ストーリー:
高校時代に、中学校の同級生が暴行されるのを目の当たりにしながら、何も行動できなかった男。それから十数年経ち、忘れたかった過去が、再生し始めていた彼の人生に覆い被さっていく。
 


 

受賞の言葉:
すごく、すごく重いトロフィーを持たせてくれた仲間に感謝
高橋賢成監督●僕らのこの作品は、大学で一番最後に作った卒業制作です。少ない予算と、限られた技術力・時間と――いろいろな制約の中で、仲間と知恵を出し合って作りました。それを踏まえて、まず僕は、このすごく、すごく重いトロフィーを持たせてくれた、スタッフやキャスト、日本にいる仲間たちに心から感謝したいです。そしてここまで、沢山の縁をつないでくれた東京国際映画祭の皆さんと、本当にすばらしい映画祭をやってくださっているニッポン・コネクションの皆さんと、僕らの映画を観にきてくれた観客の皆さんと、この映画祭に来てくれた皆さんと、映画を愛する――ちょっと話が大きいかな。本当に、感謝したいです。ありがとうございました。
 

* * *
 

セレモニーの最後には、映画祭で働いた全スタッフが登壇。ボランティアにもかかわらず、安全に、誰もが楽しめるような運営をやりきった日本映画を愛するドイツの若者たちに割れるような拍手が送られ、2019年の「ニッポン・コネクション」は幕を閉じました。
 

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映画と、日英映像翻訳で伝わったさまざまな“NIPPON”。それはドイツや、日本の未来を変える力に、すでになっているのかもしれません。
 

「ニッポン・コネクション」公式サイト
https://www.nipponconnection.com/nc-2019-japanese.html
 

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