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“働くママ”って、カッコイイ。映像翻訳が照らす未来を話そう

“働くママ”って、カッコイイ。映像翻訳が照らす未来を話そう
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結婚や出産は、女性にとって大きなライフイベントの一つ。それをきっかけに、自分のキャリアについて悩む方は少なくありません。映像翻訳は、人生の分岐点を迎える方たちに何ができるのか。映像翻訳スクール部門で、多くの受講生・修了生と出会い、4月4日(木)開催のイベント「ママキャリ×映像翻訳 大好きな映画・海外ドラマを仕事にする!」を企画した、中塚真子と平石真紀に聞きました。
 

ママが“映像翻訳者”であることを嬉しそうに話していた子どもたち
中塚●以前、小学生を対象にした「英語×ゲーム実況でYouTuber(ユーチューバー)に挑戦!」というワークショップを開催したことがありました。その時、多く参加いただいたのはJVTA受講生・修了生のお子さまたち。そこで私が見たのは、自分の母親のことを嬉しそうに話していた子どもたちの姿です。「うちのお母さんは、映像翻訳の仕事でいまこんな調べものに取り組んでいる」「このあいだ、野生動物について調べていたけど、自分もこういう言葉を学んだ」――その光景にとても感動しました。その場にいなかったお母さんたちに聞かせてあげたかったです。子どもたちは、ママの働く背中をちゃんと見ているんですね。英語でも、映画でもドラマでも、ドキュメンタリーでも、“私の好き”があるのであれば、仕事にしないともったいない。そして、それを子どもが見て「働くことって楽しいことなんだな」「好きなことって仕事にできるんだな」ということを伝えられるんです。
 

平石●子どもは成長していくものだし、いつまでも赤ちゃんで、かかりきりではないから、「今の時期は子どもとの時間を大切に。だけど、もうちょっと経ったら、自分のやりたいことをやっていこう」。そういう風に目標を持つことって、すごく大事だと思うんです。今回のイベントに関していえば、映像翻訳者になるというところですね。
 

――お子さまがいる修了生の方をインタビューすると「映像翻訳の勉強をすること自体が支えになった」と聞くことも少なくありません。
 

映像翻訳を学ぶことは“支え”になる
平石●私はeラーニングの「映像翻訳Web講座」の受講生サポートも担当しているのですが「ママではなかったけど、途中で子どもを授かって、ママになることが分かり、この先どういう風に学習を進めていったらいいか」という相談を受けることがあります。出産は確かにありがたく、嬉しいことではあるのだけど、母体としては体調の変化や、今まで経験したことのない気持ちのアップダウンが伴います。そこに学習との両立、さらには家庭のことも――とトリプルで押し寄せると、確かに結構苦しいんです。けれども、やっぱり最終的にはプロで、しかも家で仕事がしたい、大好きな映画だったり映像に携わっていたい。まずはその気持ちを大切にしてもらって、工夫をして、継続して学習できるスタイルを提案しています。そうすると、「なるほど、そうやればできるかも」と最後まで学びきっていただける方も多くいらっしゃいます。
 

中塚●子どもが生まれてすぐって、今まで味わったことのない閉塞感があるというか。「私、今、社会とつながっていたかしら?」って。赤ちゃんとはつながっているんだけど、自分の世界や趣味がある中で、それがキュッと狭まっちゃうんですよね。いつも子どもと部屋にいて、天気がいいから公園に出かけ、よく会う人と何気ない会話をして帰る。そんな毎日を繰り返しながら、あれ、自分って何者だっけ? って。かつての自分は映画や英語が好きで、大きな世界を見ていたはずなのに。そんな時でも、もし“映像翻訳者になる!”という夢があれば、しばらく数年間は、子育てに時間を割かなければならないけれど、そのうち、例えば30%は自分らしい居場所にいられるというのは、すごく支えになると思いました。
 

――映像翻訳はやっぱり「世界とつながる」仕事なんですね。
 

中塚●翻訳の映像にはさまざまな分野があるので、自分の得意分野が生かせる仕事じゃないですか。英語を使って、自分の好きな素材に向き合える。字幕・吹き替えを付けて、さらに作品に自分の名前もクレジットされる。その達成感は何倍もあるかもしれませんね。
 

――なるほど。
 

中塚●子育てをしていると、子どものことが優先になり、自分のエネルギーや時間がキューっと消えそうに思う日もありますが、何か自分の夢や目標があれば、全然違うと思うんです。子育てと自分の夢を共存させ、その割合を微調整しながら、夢に向かっていけば、かつての自分よりも、もっと違うステージにいる自分と出会えるはずです。
 

平石●新しいステージというのは確かにあると思います。私自身は、結婚や出産前の自分と比べると、何かこう、“ギア”が一つ上がった気がします。いや、上げざるを得ないというか(笑)。
 

中塚●ああ、分かります(笑)。自分がダウンしたら何も動かないという――。
 

平石●何も回らないというか。これってたぶん、“働くママ”目線ですね。
 

好きな仕事を見つける大切さを伝える
中塚●幸せに生きるためには、私はやっぱり好きなものを仕事にした方がいいと思っていて。好きな仕事を選べば自分の、満足度とか、可能性というのは広がっていきます。全てに満足するというのは難しいし大変ですが、「今日、仕事でこんなことがあったのよ!」「こんな新しいことをやって、すごく喜んでもらえたんだよ!」ということを子どもに言ってあげると、子どもには“何か人のために働くこと”とか“好きな仕事を見つけること”の大切さが伝わるんじゃないかと信じています。
 

平石●中塚さんの話を聞いていて思ったんですけど、仕事をすると、日々、刺激と緊張感を伴うじゃないですか。脳がフル回転で、電気が走りまくっているというか、常にアンテナを何本も立てて考えているんですよね。そんな風に仕事を頑張っている親のそばにいることって、子どもにとってプラスなんじゃないかと思うんです。淡々と日々を送るのではなく、メリハリのある生活をすることで、時間の使い方や、どうしたらより満足のいく人生を送れるか――親の背中を見て、その視点を養えるのではないかなと思っています。
 

中塚●私がJVTAで仕事をしていて楽しいな、と思うのは、学校で初めてお会いする人もそうなんですけど、表面的な話ではなくて、映像翻訳とか、グローバルコミュニケーションについて本気で話し合えるところです。JVTAで学んでもらえれば、たくさんの交流会もありますし、新しい、何か火花のようなものに出会えます。今回、私たちが企画した「ママキャリ×映像翻訳 大好きな映画・海外ドラマを仕事にする!」ではそんなキラキラしたものを見つけてもらえたら嬉しいです。
 

平石●英語を学んできて、その下地がある。さらに映画・ドラマ好きを生かせる。英語と映像のキャリアに引かれてJVTAを訪れる方は多いと思います。自分が好きなものをベースに、プロでやっていくというところまでもっていくのって、すごく理想形かなって思うんです。やりたいことをやって、その対価を得るってすごく理想ですよね。今回のイベントが、それを実現するきっかけなればこれほど嬉しいことはありません。
 

ママキャリ
【イベントレポート】子育てをしながら映像翻訳者として夢を実現した女性が本音で語った!
https://www.jvta.net/tyo/lab2019-mama-report/

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