2021年も、JVTAは「言葉を学ぶこと」が大好きな方に“特別なレッスン”を提案する「JVTA ONLINE サマースクール」を実施。映像翻訳をはじめとした言葉のプロが思う“こんな授業があったらいいのに”を1レッスン完結型の授業にし、7月26日から8月30日までの期間に15講座を開催する。
 

ここでは、“サマスク”で実施された授業の様子を写真とともにご紹介！　すでに参加された方も、これから授業を選ぶ方も、自分の未来を変えるような、ひと夏の学びと出会うための参考にしてほしい。
 

【7/26開催】ドキュメンタリーの翻訳に挑戦！
「みんなで考える日本語字幕」

2021年“サマスク”、第一回の授業は、英日映像翻訳科で教える藤田奈緒講師と桜井徹二講師が登壇。リモートで、およそ40人の参加者と共にアイデアを出し合いながら、あるドキュメンタリー番組に字幕をつけていくライブセッションを行った。
まずは両講師から、ドキュメンタリー番組翻訳のポイントや、字幕翻訳の基本的なルールを紹介。その後は、チャットスペースを使いながら字幕の自由なアイデアを募る。
作品は、世界的な歌手が新曲を出すまでの様子を追ったもの。さまざまな案が飛び出す中、ある参加者が、主人公の歌手が休暇をしっかりと得ることが、次の曲作りの助けになったという文脈で「kickback and relaxed」というフレーズを「思う存分 羽を伸ばしました」という字幕にしてはどうかと提案。「表現に彩りがありますね！」と講師を驚かせた。短時間で仕上げた字幕は想像以上の出来に。参加者からはチャットで「楽しかった！」「勉強になりました！」と喜びの声が挙がり、セッションは惜しまれながら終幕となった。
 

【7/29開催】日本らしい言葉、英語でどう訳す？
日英映像翻訳 はじめの一歩

日本の作品に英語の字幕をつけるスキルを学ぶ、日英映像翻訳科の講師、ジェシー・ナスが登壇したのが「日英映像翻訳 はじめの一歩 ～日本語ならではの表現を英訳する秘訣、教えます！～」。「いただきます」「お疲れ様です」「よろしくお願いします」――何気ない、日常的に使われる日本語表現は海外から見たら独特だ。それらをいざ英語にしようとしても、適切な言葉はなかなか浮かばないもの。本セミナーではジェシー講師が日英映像翻訳のポイントを紹介しながら、さまざまなケースでの英語表現の方法を伝授した。
例えば、「お疲れ様です」の一言でも、オフィスから家に帰る時、同僚とすれ違う時、大仕事を終えた時と使い方は多様だ。では、それを英語で表現するなら…？　ジェシー講師はチャットで訳を募集。「クリエイティブになって、“お疲れ様です”の言葉の裏にある意味を考えてみてください」とアドバイスを送ると、およそ70人の参加者が、アイデアを出し合い「Hi, there!」「Good job!」「That was rough.」と、いずれも「お疲れ様です」の英訳に使えそうなフレーズを発表した。最後は字幕翻訳の演習を実施。あるドラマで女性が電話に応答するシーンの英訳に挑戦した。言葉の多様さを実感できる50分間は、日英映像翻訳の第一歩を踏み出すために必須の学びだったはずだ。
 

【2021年夏・オンラインセミナーを開催！サマースクール2021】

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