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子育て・社内翻訳・映像翻訳…複業を成功させるバランスとは?

<strong>子育て・社内翻訳・映像翻訳…複業を成功させるバランスとは?</strong>

JVTAの受講生・修了生は比較的女性が多く、子育てや仕事と両立している人も多い。なかには産休で少し時間に余裕がある間にスキルを学び始めたという人もいる。修了生のクニサワ未歩さんは、3人のお子さんの育児とIT系の企業の社内翻訳者(週3日のパートタイマー)、フリーランス翻訳者という3つの柱のバランスを保ちながらプロの日英映像翻訳者としてキャリアを重ねている。

クニサワさんは、教育学部出身で塾講師をしていた経験から、現在13歳、7歳、4歳の子どもたちをホームスクールしながら、翻訳者(社内翻訳とフリーランスの兼業)として活動。家事とホームスクール以外の時間を『翻訳』の仕事に充てているという。

「朝は8時に起床し、日中は主に社内翻訳や家事、ホームスクールなどに充て、20時から24時にフリーランスの翻訳の仕事を行い、1時に就寝というスケジュールで稼働しています。また、下の子がお昼寝をする時間は上の子も勉強に集中する時間と決めて、私も仕事時間を確保しています。週3日の社内翻訳の仕事がない日は、できるだけ午前中に料理を済ませたいのですが、子どもたちがよく食べてくれて作りおきになりません(笑)」(クニサワ未歩さん)

◆納期の前日に完了できるかを考慮して受注
多忙を極める複業を持続する鍵は時間管理にある。締め切り厳守を意識し、映像翻訳の仕事を受ける際は常に納期に余裕を持って受注することにしている。案件の依頼があった際は、「納期の前日に完了できるか」を考え、それが難しそうな案件(納期が極端に短い特急案件などの例外はあり)は基本的に辞退しているという。

「この余裕があれば、もし子どもが熱を出したりしても『1日あればどうにかなる!』と思えるからです。おかげで納期に遅れたことはありませんし、突発的なことがなければ納期の前日には納品できるので、クライアントさんからは『早めの納品ありがとうございます!』と感謝されることが多いように思います。」(クニサワ未歩さん)

◆子育てから得られることも多い
フリーランスの仕事は時間が不規則になりがちだが、子育てで生活にメリハリがあるとクニサワさんは感じている。仕事だけだと没頭しすぎてしまうが、育児があることで、強制的にワークライフバランスが保てているという。

「子どもたちに最近の流行りを教えてもらえるので、今人気のアニメや漫画、音楽などに自然と詳しくなれるのもメリットですね。また、子育てをテーマにした作品や子ども向けの作品は深く共感できますし、当事者目線で字幕を作れると感じています。いつか、ホームスクールやオルタナティブ教育等をテーマにした作品に携われたらうれしいです。」(クニサワ未歩さん)

◆複業の経験が得意分野になる
日英の映像翻訳者としてプロデビュー後は、企業系動画、セミナー、ドラマ、バラエティ、ドキュメンタリー、アニメ等さまざまな作品の英語字幕を手がけているというクニサワさん。複業の経験が得意分野にも繋がっているそうだ。

「もともと社内翻訳者・実務翻訳者だったこともあり、企業系の案件をご依頼いただくことが多いように思います。身近な企業の案件をいただけると、その会社の理念等、知らなかった部分も学べるので、企業に対する親近感が増します。また、映画祭に出品するための作品も複数担当させていただきました。翻訳者としてクレジットを載せていただけるのは大変光栄に思うとともに、その作品の良さを引き出す責任も感じます。作品をより多くの方々に届けるお手伝いができるのはこの上ない喜びです。より良い翻訳ができるよう、これからも日々の学びを止めないよう努力を続けていきたいと思っています。」(クニサワ未歩さん)

◆各家庭に合った仕組みづくりが大切
映像翻訳は基本、一人で取り組む作業であり、世界中どこにいてもできる仕事だ。子育て中の女性も活躍できる環境と言える。クニサワさんが映像翻訳を学ぶきっかけは、YouTube動画100本に英語字幕をつける仕事を手がけたことだった。実務翻訳の経験は豊富にあったものの、字幕制作には様々なルールがあり、手探り状態で取り組んだという。

「映像翻訳には映像翻訳の作法があるということを痛感し、きちんと学ぶ必要性があると感じました。そこでJVTAのオープンスクールに参加。字幕体験レッスンが興味深かったこと、修了後にトライアルがあり、合格すれば映像翻訳の仕事につながると説明もあったことで受講を決めました。受講時は住んでいた市が運営する託児付きのコワーキングスペースを週に1~2回程度利用。また、主人が休みの日には子どもたちを見てもらって、私はカフェで勉強するなど、家族の協力があって修了まで乗り越えることができました。」(クニサワ未歩さん)

クニサワさんは子育てをしながら翻訳者を目指す人たちに「子育てをしながら、映像翻訳を学んでいるのが既に素晴らしいこと。そんな親御さんの背中を見て、お子さんたちも学ぶことがあると思うので無理せず頑張ってほしい」とエールを送る。これから挑戦する人たちに、自身が具体的にどんな工夫をしているのかアドバイスを聞いた。

「この仕事を続けていく上では『仕組みづくり』が大切だと感じています。私の場合、フリーランスになってすぐ、『寝かしつけ』をやめたことで子どもと寝落ちせず夜に仕事時間が確保できるようになりました。また、引越しをきっかけに『仕事・勉強用の部屋』を作ったことで仕事に集中できる環境ができました。今は社内翻訳の仕事がある日は娘かテレワークの主人が『お昼ご飯を作る担当』になりました。子どもたちの成長に伴って少しずつ仕組みを整えたことで仕事に集中できる時間・環境が整っていったように思います。皆さんもそれぞれのご家庭にあった『仕組み』を探ってみてください!」(クニサワ未歩さん)

出産後に映像翻訳という新たな職能を身につけ、家庭と両立しながらキャリアを重ねている受講生、修了生は多い。コロナ禍後に授業が全面リモートになってからは、地方都市や海外など世界各地で学べるようになり、ますます可能性が拡がった。「英語力を活かした仕事がしたい」「字幕や吹き替えに興味がある」という方はぜひ、挑戦してみてはいかがだろう。

HPでは、プロデビューした皆さんの声も紹介しているので、これから受講を検討している方はぜひ、先輩たちの声を参考にしてほしい。

◆受講生・修了生のインタビューはこちら

クニサワ未歩さん

高校から大学院までをアメリカで過ごし、大学時代に出会った日系アメリカ人と結婚・帰国。帰国後は英会話講師や塾講師に従事。メーカーでの社内翻訳者を経て、2020年にフリーランスの実務翻訳者として活動を開始。その後、JVTAで日英映像翻訳を学び、2025年1月からは映像翻訳中心の働き方に転身。3人の子どものホームスクールをしながら企業系動画、セミナー、ドラマ、バラエティ、ドキュメンタリー、アニメ等さまざまな作品の英語字幕を手がける。今後の目標は、スポーツ関連や子育てや教育関連の作品を手がけること。

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