News
NEWS
キラリinBLG

発見!キラリ★ 男の友情、豊饒の心

発見!キラリ★ 男の友情、豊饒の心
Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on FacebookShare on TumblrPin on PinterestDigg thisEmail this to someonePrint this page

9月のテーマ:友情
 

「男の友情」というものに憧れる女性は多い。一般的に「男の友情」とは少年漫画に描かれているような、喧嘩をしても、価値観や目的が違っていても、最後にはお互い認め合う関係だ。実際は必ずしもこのような形ではないだろうし、単なるフィクションの中だけの関係性かもしれない。だが、女性にとってそれはとても魅力的だ。
 

私がまだ小学校の低学年だった頃。日曜日の朝に早く起きて、再放送の『ルパン三世』をこっそり見るのが楽しみだった。最近はドラマ『SHERLOCK/シャーロック』や『ブレイキング・バッド』にハマっている。これらの作品すべてに共通しているのがまさに「男の友情」だ。物語に出てくる男たちは、常に仲良しなどという間柄ではない。意見が食い違えば言い合いもするし、相手と距離を置くことや、敵対することもある。けれども、いざという時に助け合える関係を築いている。世の女子が思い描く「男の友情」というのはきっとこういうものだと思う。
 

映像翻訳の学習では、多岐にわたるジャンルの素材に取り組む。課題は、必ずしも自分の価値観や好みに合致するわけではない。しかし、最初は苦手な分野だったとしても詳しく調べていくうちに興味が湧いてきて自分の中に新しい知識が増えていく。新しいことを何か始めるには気力が必要だ。ましてや興味がないものや嫌いなものと向き合う機会は、普通の生活ではあまり多くないと思う。
 

確かに好きなものに囲まれて生活するのは心地が良い。自分の考えに迎合してくれる人とだけ付き合っていれば気楽だ。でもそれに甘んじていると、心が硬直してしまう気がする。豊かで柔軟な心を持つためには、男女の別に関わらず、物語に描かれる「男の友情」のように違う価値観も認め合える人間関係が必要だと思う。自分の世界を広げてくれるような、遠慮会釈なしに率直に付き合える友人を大切にしていきたい。
 

—————————————————————————————–
Written by 星屋優美
—————————————————————————————–

[JVTA発] 発見!キラリ☆  9月のテーマ:友情
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。

Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on FacebookShare on TumblrPin on PinterestDigg thisEmail this to someonePrint this page