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発見!キラリ★ 「イマドキの友情」

発見!キラリ★  「イマドキの友情」
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9月のテーマ: 友情
 

友だちと呼べるのは、だいたいのところ学生時代に出会ったか、大人になってから共通の趣味などで知り合った“リアル”な人たちだ。彼らの価値を認め、彼らのためにつくそうとする気持ちを持って接してきた。だから、時にはケンカもする。その関係こそが「友情」なのだ。
 

ただ、日常で「友情」という単語を口にすることはまずない。向かいの席で中ジョッキをあおっている友だちに「オレたちって“友情”で結ばれているんだよな」なんて言ったら、飲んでいる生ビールを顔面に吹きかけられること間違いない。
 

イマドキの中高生の70%以上が“ネット上”だけで交流する友だちがいるらしい。そして、そこにも「友情」が存在する。
 

例えば、オンラインゲームの『パズル&ドラゴンズ』は「友情ポイント」をためると「友情ガチャ」がもらえる。『白猫プロジェクト』ではキャラクターをクエストに連れて行ったり、タウンで話しかけたりすると新密度がアップして「友情覚醒」できるようになる。『モンスターストライク』で仲間のモンスターを弾いて別の仲間に当てると「友情コンボ」が発生する。
 

イマドキの子どもたち(かなりの数の大人も)は、こうしたバーチャルな世界で友情を学び、育んでいるのだ。
 

ちなみに、ゲームの世界ではその展開により、プレーヤー同士が険悪なムードになってケンカになり、ついには友情関係がこじれてしまうことがある。こうしたゲームを「友情破壊ゲーム」と呼ぶ。バーチャルの世界では一度破壊されたら修復が難しそうだ。
 

バーチャルの世界にも「友情」があふれているが、その目的がポイントや「友情○○」を獲得することだけになっては虚しい。1990年代のギャグ漫画『とっても!ラッキーマン』の登場キャラ「友情マン」は言う。「真の友情とは、相手の痛みを知ることから始まる!」と。宇宙でいちばん友だちの多いヒーロー「友情マン」のこのセリフにこそ、「友情」の原点があるのではないだろうか。
 

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Written by 小笠原ヒトシ
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[JVTA発] 発見!キラリ☆  9月のテーマ:友情
日本映像翻訳アカデミーのスタッフが、月替わりのテーマをヒントに「キラリ☆と光るヒト・コト・モノ」について綴るリレー・コラム。修了生・受講生にたくさんのヒントや共感を提供しています。

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