【JVTA修了生が字幕を手がけた『バーバリアン狂騒曲』がオンライン上映】世界難民の日キャンペーン「もしも わたしが あなただったら」が開催中
6月20日は「世界難民の日」。世界では現在、紛争・迫害などを理由に、故郷を追われた人々が 1億人以上にのぼる。「世界難民の日」はこうした現状を知り、多くの人に難民支援への関心を寄せてもらえるよう国連が定めた国際デーで、毎年さまざまなイベントが行われている。
JVTAは2008年から難民映画祭を字幕制作でサポートしており、多くの修了生が無償で協力するという、映像翻訳者ならではの支援を続けてきた。
VIDEO
2026年の世界難民の日は、6月9日(火)~7月31日(金)にわたり、『もしも わたしが あなただったら』と題したキャンペーンが実施中。2025年の難民映画祭の上映作品『バーバリアン狂騒曲』(字幕はJVTAの修了生が制作)がオンラインで上映 されるほか、6月20日(土)にはUNHCR親善大使MIYAVI氏が登壇するウェビナーが開催される。
また、同期間中は「世界難民の日」関連イベントが複数のリアル会場で開催され、JVTAの修了生が字幕を手がけた映画『バーバリアン狂騒曲』『難民アスリート、逆境からの挑戦』 『Ru』 などが上映される。
『バーバリアン狂騒曲』
多くの受講生・修了生の皆さんが長きにわたり携わってきた難民支援について、まずは知ることから始めてほしい。
◆世界難民の日(2026年)公式サイトhttps://www.unhcr.org/jp/wrd2026
◆世界難民の日2026キャンペーン『もしも わたしが あなただったら』https://www.japanforunhcr.org/appeal/wrd-charity-screening-2026
◆世界難民の日チャリティオンライン上映 映画『バーバリアン狂騒曲』 詳細・お申し込みはこちら
【関連記事】 ・〔映像翻訳者インタビュー〕根底にある語学への「絶対あきらめない」気合い|初仕事の“半泣き経験”を越え、映画丸々一本を任された日
【カンヌ国際映画祭で4冠の話題作『シラート』の字幕を担当】多言語翻訳で活躍する杉田洋子講師インタビュー
2026年6月5日、カンヌ国際映画祭で4冠(審査員賞、サウンドトラック賞、AFCAE賞スペシャルメンション、パルムドッグ審査員賞)に輝いた話題作『シラート』が劇場公開される。字幕を手がけたのは、JVTA修了生で現在はJVTAで講師も務める杉田洋子さん。キューバに留学経験があり、ブラジル音楽にも親しんできた杉田さんは、英語とスペイン語、ポルトガル語のスキルを活かして多彩な仕事に取り組んでいる。
杉田洋子さん
『シラート』は、砂漠で行われるレイブパーティに参加したまま失踪した娘を探して車を走らせる父ルイスと息子エステバンの姿を追うロードムービー。各国の賞レースで49受賞124ノミネート(3/10時点)という驚異的な数字をたたき出し、世界で絶賛された注目作がいよいよ日本で公開される。杉田さんは、「2026年アカデミー賞で音響賞と国際長編映画賞にWノミネートされた最高の音を、ぜひ迫力ある映画館の音質でご覧いただきたいです」と話す。
『シラート 』
© 2025 LOS DESERTORES FILMS, A.I.E., TELEFÓNICA AUDIOVISUAL DIGITAL, S.L.U.,FILMES DA ERMIDA, S.L., EL DESEO DA, S.L.U., URI FILMS, S.L.,4A4 PRODUCTIONS
「最小限の情報量と極上のサウンドの中で、この世の万物と向き合うような2時間です。前代未聞の鑑賞体験になることは間違いありません。翻訳者としては、全登場人物たちを愛しつつ、作品の持ち味を邪魔しないよう心がけました。また、最近の傾向かと思いますが、本作もスペイン語だけでなく、フランス語、アラビア語、英語と複数の言語が飛び交う作品です。スペイン語に訳されたスクリプトは支給していただきましたが、各言語の原意も確認しながら作業しました。」(杉田洋子さん)
現在は基本的にスペイン語やポルトガル語の作品に絞って受注しているという杉田さん。しかし、最近は1本の中で英語をはじめ複数の言語がミックスされている作品が年々増えていると感じているという。
例えば、2021年に杉田さんが字幕を手がけたティルダ・スウィントン主演の『MEMORIA メモリア』も作中に英語とスペイン語が入り混じる作品だ。同作はタイ出身のアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の初のタイ国外での制作作品。基本的には英語とスペイン語だが、コロンビア、タイ、イギリス、メキシコ、フランス、ドイツ、カタールなど複数の国が制作にかかわる。舞台となったコロンビアにちなみ、アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出されている点も興味深い。
スペイン語を母国語とする話者は約5億人。スペインはもちろん、中南米など多くの国の公用語であるため、オリジナル言語がスペイン語の映画やドラマは少なくない。杉田さんは昨今、空港内の深層心理サスペンス『入国審査』や『ドン・キホーテ』の著者ミゲル・デ・セルバンテスの若き日を描いた歴史ドラマ『囚われ人』、画家サルバドール・ダリに憧れるシェフの物語『美食家ダリのレストラン』など幅広いジャンルの映画の字幕を手がけている。またスペイン語やラテンアメリカの作品を集めた「ラテンビート映画祭」にも携わってきた。当初翻訳者として参加したのをきっかけに運営コーディネートや上映作品の翻訳などを手がけた。
杉田さんには、通訳案内士としての顔もある。インバウンド需要が高まる中で、スペイン語での案内のニーズも多く、スペインやメキシコ、アルゼンチンなどからの旅行客をアテンドしているという。
JVTAが字幕制作をサポートする国内外の映画祭にも世界各国の上映作品がある。多言語のスキルを活かしたいと考えている翻訳者に杉田さんからメッセージを頂いた。
「昔から多言語(特に欧米系)の作品は英訳があるため、英語の翻訳者さんが字幕をつけるパターンも少なくありませんでした。さらにAIの台頭もあり、深く知らない言語でも訳しやすい時代がきました。それでも、オリジナル言語を知っている翻訳者には、細かなニュアンスや歴史・文化的背景の理解から、適切なスポッティング、固有名詞の表記、リサーチに至るまで、圧倒的な強みがあると思っています。映像翻訳者としての基本スキルを磨きつつ、胸を張って専門言語についてもアピールしていきましょう!」(杉田洋子さん)
コロナ禍以降、JVTAで映像翻訳を学ぶコースはすべて、国内外からリモートで学べるようになった。そのため、世界の各地に受講生、修了生が点在しており、現地の知識や言語のスキルを持つ人も多い。杉田さんのように多言語のスキルを持つ人は、映像翻訳という職能と掛け合わせて独自の得意分野を確立し、ぜひ仕事の幅を広げてほしい。
映画『シラート』は6月5日公開。『ワン・バトル・アフター・アナザー』でアカデミー賞を獲得したポール・トーマス・アンダーソン監督に「映画館で体験すべき真の映画」と言わしめる傑作を、どうぞお見逃しなく。
◆『シラート』 6月5日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにてロードショー 監督:オリベル・ラシェ『ファイアー・ウィル・カム』 製作総指揮:エステル・ガルシア 製作:ペドロ・アルモドバル 脚本:オリベル・ラシェ、サンティアゴ・フィジョル 撮影監督:マウロ・エルセ 編集:クリストバル・フェルナンデス 美術:ライア・アテカ 音楽:カンディング・レイ(デヴィッド・ルテリエ) 出演:セルジ・ロペス『パンズ・ラビリンス』、ブルーノ・ヌニェス・アルホナほか 公式サイト:https://transformer.co.jp/m/sirat/
◆杉田洋子さん キューバへの留学やブラジル音楽の演奏活動などでスペイン語、ポルトガル語、英語のスキルを身につけ、映像翻訳者、通訳案内士、映画祭運営など幅広く活躍。JVTAの英日映像翻訳科で講師も務める。昨今字幕を手がけた作品は『シラート』『入国審査』『囚われ人』『美食家ダリのレストラン』『MEMORIA メモリア』『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』『2月のために~マリア・ベターニアとマンゲイラ』など多数。
【関連記事】 ◆多言語翻訳ルートマップ! ~JVTAから飛び立ったマルチリンガルたち~〈スペイン語の映像翻訳〉 ◆杉田洋子講師が運営と翻訳に携わるラテンビート映画祭が開幕
◆【映像翻訳科 次期開講は2026年10月予定】 映像翻訳にご興味をお持ちの方に向け、リモート個別相談を開催しています。映像翻訳の詳細はJVTAのカリキュラム等についてマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みはこちら
明けの明星が輝く空に 第197回:夢幻のヒロインたち8:霧島美穂(仮面ライダーファム)
登場作品:『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』(2002年) キャラクター設定:シリーズ初の女性仮面ライダー 姉を生き返らせるために戦う
「真司…真司…。靴の紐ぐらいちゃんと結べよな。」
戦いで傷付いた霧島美穂は、真司と別れた後、そうつぶやいてこの世を去った。瀕死の重傷であることは悟られたくなかった。常にマイペースでつかみどころがなく、あっけらかんとした態度を取っていた彼女らしい最期だ。
この作品の主人公である城戸真司(仮面ライダー龍騎)と美穂の出逢いは偶然だった。ある結婚詐欺師を追っていた見習い記者の真司は、その男が女性をだまそうとしている現場に踏み込む。しかし、男に詰め寄っている間に、女性は姿を消してしまった。それも、男から贈られた結婚指輪とともに。逆に詐欺師をだましたこの女性こそ、霧島美穂だ。無断で拝借した他人の豪邸に男を招き入れて信用させるあたり、相当したたかな人物である。
その美穂が犯罪に手を出すのには、理由があった。姉の遺体の冷凍保存を維持するための費用が必要だったのだ。そして姉を生き返らせるために、彼女は仮面ライダーファムとして戦う。最終的な勝者となれば願いを叶えることができるという、「生き残りゲーム」の参加者として。彼らは鏡の中の異世界に住むミラーモンスターとの契約により、全員仮面ライダーに変身することができる。つまり、本作で繰り広げられるのは、いわば最強ライダー決定戦。ライダー同士によるバトルロイヤルなのだ。
その参加者の顔ぶれは、さまざまだ。TV版『仮面ライダー龍騎』(2002年~2003年)には、学生や弁護士、実業家などが登場する。『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』は、TV版とは結末が異なる“アナザー龍騎”とも言える内容で、美穂はこちらが初登場。そのほか、まだTV版ライダーバトルから退場していない者たちが存在する。その中に、殺人鬼、浅倉(仮面ライダー王蛇)の姿もあった。この男こそ、美穂の姉を死に追いやった犯人で、美穂にとっては復讐を果たし、勝ち残って姉を生き返らせるという二つのチャンスを手に入れたことになる。
シリーズ初の女性仮面ライダーであるファムは、気品を感じさせる外見が印象的だ。それは、白をメインカラー(ファムのモチーフはハクチョウ)に、部分的に金色をあしらった配色のためだろう。白という色には「清廉」や「純粋」といったイメージがあるが、これは美穂という人物の内面を示しているのだろうか。姉を生き返らせたいという彼女の思いは、純粋で尊い。(その一方で、アクセントカラーの金色が「お金」、つまり美穂が人をだまして調達する金銭を象徴していると考えてみるのも面白い。ただの善人だとするよりも、人物造形として深みが出るだろう。)
ハクチョウというモチーフも、よく考えると示唆的だ。「スワンソング」という言葉は、死を前にハクチョウは美しい声で鳴くという言い伝えから来ているし、バレエの『白鳥の湖』は、演出によってはヒロインが命を絶つ結末もあるという。つまりハクチョウは、「死」のイメージもまとっている。前述したとおり、美穂は結局生き残ることができない。ファムのモチーフにハクチョウが選ばれたのは、それを暗示するためだったのかもしれない。
ファムの武器のひとつは、細長い棒状の剣だ。それを使って、フェンシングのように突き技を繰り出す。また、顔面を覆うフェイスシールドにはスリット状の“覗き穴”があり、背にはマントを装着。まるで西洋の騎士のような出で立ちで、白と金を配したカラーリングと相まって、“王家の女性剣士”とでも呼ぶべき高貴な雰囲気がある。それだけに、大いに活躍が期待されるところだったが、残念なことに戦闘能力は高くなかった。姉の仇である浅倉は戦いの中で“消滅”したが、ファムは浅倉の変身体である王蛇には刃が立たず、自分の力で倒すことはできなかった。美穂には手を血で染めて欲しくないという思いが、作り手にはあったのだろうか。
美穂はその後の戦いで重傷を負ったところを、真司に助けられる。倒れたまま動けない美穂を前に、動揺する真司。すると美穂はゆっくり左手を上げ、真司のおでこを指で軽く弾いた。「また引っかかった」とイタズラっぽい笑みを浮かべる美穂。どこまでも人を食った態度だ。しかし、すでに美穂は自分が助からないことを悟っていた。それでも真司を安心させ、二人は別れる。その直後、道端に倒れ込んだ美穂は空を見上げ、生き返らせることができなかった姉に謝罪した。そして、真司の名をつぶやく。出てくるのは感謝の言葉かと思いきや…。冒頭で紹介した「靴の紐ぐらいちゃんと結べよな」という台詞は、彼女が2回も真司の靴紐を結んでやったことを踏まえてのものだ。最期に「ありがとう」では、はっきり言って平凡な場面になっていたろう。それにどこか湿っぽいし、よそよそしさも感じてしまう。美穂の最期の言葉は、彼女のカラッとした人柄を示すとともに、真司に対する親しみの気持ちも表していたに違いない。そんなことを知る由もない真司は、バイクを運転しながら美穂の結んでくれた靴紐に視線を落とす。そうして嬉しそうな表情を浮かべ、走り去っていった。
—————————————————————————————– Written by 田近裕志(たぢか・ひろし) JVTA修了生。子供の頃から「ウルトラセブン」などの特撮もの・ヒーローものをこよなく愛す。スポーツ番組の翻訳ディレクターを務める今も、初期衝動を忘れず、制作者目線で考察を深めている。
【最近の私】いつの間にか、腰に不安を抱えるようになってしまいました。運動は問題ないのですが、体がほぐれていない朝はメリメリ音がしそうな感じ。湯治は無理だけど、打たせ湯とか電気風呂のある銭湯通いでもしようかな…。
—————————————————————————————–
明けの明星が輝く空に 改めて知る特撮もの・ヒーローものの奥深さ。子供番組に隠された、作り手の思いを探る バックナンバーはこちら
◆【映像翻訳科 次期開講は2026年10月予定】 映像翻訳にご興味をお持ちの方に向け、リモート個別相談を開催しています。映像翻訳の詳細はJVTAのカリキュラム等についてマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みはこちら
花と果実のある暮らし in Chiang mai プチ・カルチャー集 Vol.102 海を渡った梅仕事!?
★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」 インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。
いきつけのパン屋さんに行ったら、タイ人のオーナーから、「あそこにいるお客さんが、梅干しについて知りたいって言うんだけど、話聞いてくれる?」と相談を受けました。そのお客さんは40~50代のアメリカ人の男性で、話を聞くと、梅の実をたくさん買ったので、梅干しを作ろうと思うんだけど、赤紫蘇はどこで売っているのか?という内容でした。近頃タイ人でも梅酒を飲むし、作ることにも興味があるようです。日本の文化は着実にタイに浸透しているなあと思っていたら…なんと西洋人が梅に関するこんなディープな質問をしてくるとは!!
梅干しじゃなくて、もっと簡単な梅酒や梅シロップを作ったらと提案したら、すでにYouTubeを見て両方作ったそう。そして青紫蘇なら最近スーパーでも見かけるけれど、赤紫蘇は私もチェンマイで見た事がないと伝えました。でも赤紫蘇がなくても梅干しは作れるし、まずは赤紫蘇なしの梅干しを好きかどうか食べてみたら?と薦めてみたところ、なんと彼はまだ梅干しを食べたことがないと言うではないですか。ええー!それじゃ出来上がりが分からないじゃなーい…と拍子抜けしながらも、西洋人が梅仕事をする時代なんだなあと驚いた一コマでした。
—————————————————————————————–
Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。 —————————————————————————————–
花と果実のある暮らし in Chiang Mai チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美 バックナンバーはこちら
◆【映像翻訳科 次期開講は2026年10月予定】 映像翻訳にご興味をお持ちの方に向け、リモート個別相談を開催しています。映像翻訳の詳細はJVTAのカリキュラム等についてマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みはこちら
これがイチ押し、アメリカン・ドラマ 第139回 “DTF St. Louis”(『欲望のセントルイス』)
“Viewer Discretion Advised!”
これがイチ押し、アメリカン・ドラマ
Written by Shuichiro Dobashi
第139回 “DTF St. Louis”(『欲望のセントルイス』)
“Viewer Discretion Advised”は海外の映画・テレビ番組等の冒頭で見かける注意書き。「バイオレンスやセックス等のコンテンツが含まれているため、視聴の可否はご自身で判断して下さい」という意味。
今、アメリカ発のテレビドラマが最高に熱い。民放系・ケーブル系に加えてストリーミング系が参戦、生き馬の目を抜く視聴率レースを日々繰り広げている。その結果、ジャンルが多岐に渡り、キャラクターが深く掘り下げられ、ストーリーが縦横無尽に展開する、とてつもなく面白いドラマが次々と誕生しているのだ。このコラムでは、そんな「勝ち組ドラマ」から厳選した、止められない作品群を紹介する。
予告編:『欲望のセントルイス』 本予告
VIDEO
カルト化必至のダークミステリー・コメディ!
本作は‘ドラマ界のレクサス’ことHBOによる、不条理で不謹慎でちょっぴり心温まるリミテッドシリーズ(配信はU-NEXT)。
“DTF St. Louis” は予測不能でクセになる、カルト化必至のダークミステリー・コメディなのだ!
“HEY ST. LOUIS, LET THE SUNSHINE IN!”
—ミズーリ州セントルイス郊外の町トワイラ、2018年
クラーク・フォレスト(ジェイソン・ベイトマン)は、地元の放送局WTGKの気象予報士だ。妻のエイミーと2人の娘とともに、裕福な生活をしている。仕事柄早起きのクラークは、ボランティア活動に忙しい妻とはすれ違いが多い。クラークは正直で穏やかな性格だが、ときどき言動がおかしくなる。
フロイド・スマーニッチ(デヴィッド・ハーバー)はWTGKの新人手話通訳で、クラークの友人だ。元妻は占い師で、今は妻のキャロル(リンダ・カーデリーニ)、連れ子の高校生リチャードと3人暮らし。リチャードには精神疾患があり、しかも義父のフロイドを嫌っている。
フロイドは優しい善良な夫/父親だが、ぺロニー病(気になる人は自分で検索してね)で自信を失い、自己嫌悪に陥っている。
家計は借金で火の車だ。キャロルは野球に興味がないが、なぜかリトルリーグの審判のバイトを始めた。
クラークとキャロルは、フロイド主催のパーティで初めて知り合った。キャロルはクラークを誘惑し、2人は不倫関係を続けている。
ある日クラークは、フロイドに‘DTFセントルイス’というセックス目的のデートアプリを勧めた(DTFは自分で検索してね)。フロイドは迷った末にそのアプリに登録した。
8週間後、閉鎖中の公営プール近くの小屋でフロイドの死体が発見された。現場には男性ポルノが残されていた。
群保安局の捜査官ホーマー(リチャード・ジェンキンス)と、トワイラ市警特殊犯罪課のジョディ(ジョイ・サンデー)が、合同捜査を始めた。やがてフロイドの死因は毒殺と判明する。
あらゆる証拠はクラークを指していた。
クラークは生放送中に殺人容疑で逮捕された。
“You are full of love”
クラークを演じたジェイソン・ベイトマンは、大ヒットシットコム“Arrested Development”と、クライムドラマの傑作“Ozark”(本ブログ第70回参照 )が代表作。最近では“Black Rabbit”でジュード・ロウと共演した。ベイトマンの持ち味は飄々とした面白さで、このとぼけたドラマに彼ほど打ってつけのアクターはいない。
これまでエミー賞に14回(受賞1回)、ゴールデングローブ賞に5回(受賞1回)ノミネートされている。
フロイド役のデヴィッド・ハーバーは、Netflixのメガヒットドラマ“Stranger Things”(本ブログ第32回参照 )で警察署長ジム・ホッパーを演じて遅咲きブレーク。同役でエミー賞に2度、ゴールデングローブ賞に1度ノミネートされた。今回は複雑でかなり恥ずかしい役柄に果敢に挑戦し、視聴者に笑撃と感動を与えた。
キャロル役のリンダ・カーデリーニは、クライムコメディ“Dead to Me”(本ブログ第60回参照 )が代表作。『アベンジャーズ・シリーズ』で演じたホークアイの妻ローラを観て癒された人も多いだろう。本作では優しい悪女(?)を達者に演じている。カーデリーニはエミー賞に3度ノミネートされている。
ベイトマン、ハーバー、カーデリーニの3人には磁力のようなケミストリーが働き、互いの魅力を最大限に引き出した。
‘DTFセントルイス’の創業者‘モダンラブ’を演じたのはピーター・サースガード。ひねくれたユーモアのセンスを持つ、低予算映画好きの名わき役アクターだ。真摯だが変人の金持ちを大真面目に演じて笑いを誘う。
(サースガードの妻はマギー・ギレンホール、義弟はジェイク・ギレンホールだ。)
フロイドの死の真相に迫っていく凸凹捜査官――思い込みの強いベテランのホーマーを演じたリチャード・ジェンキンス、私生活ではセックス探究者のジョディを演じたジョイ・サンデーが、全編を流れるダークユーモアを増幅させている。
S・コンラッドはやりたいことをすべてやった
クリエーター&ショーランナーのスティーヴン・コンラッドは、『ニコラス・ケイジのウェザーマン』(2005)、ウィル・スミス主演の『幸せのちから』(2006)などで知られる脚本家。本作では製作総指揮、全エピソードの監督・脚本まで担当し、ほぼワンオペで作品を作り上げてしまった。
本作の真骨頂は、シリアスな殺人事件の捜査劇を装いながら、実際はナンセンスなホラ話を描いている点にある。その核となるのは、オフビートなトーン、脱力感のあるストーリー、人を食ったような会話、そして絶妙なキャスティングだ。
とにかくこの作品、すべてがうさん臭くて怪しい。
舞台はセントルイス郊外とされているが、ロケ地はなぜかアトランタ。オープニングクレジットと主題歌(The 5th Dimensionの“Let the Sunshine In”)も、どこか作品のイメージとズレている。キャラたちは一見まともに見えるが、誰一人としてフツーではない。そもそも‘フロイド・スマーニッチ’なんて名前のアメリカ人がいるとは思えない。
そのくせ、タイトルだけは妙にしっくりくる。
キャロルとクラークの変態的なセックス、クラークとフロイドの歪んだ愛情、頻出する不必要な手話での会話、そしてキャロルの滑稽な主審姿――ストーリーから可笑しさがじわじわとしみ出してくる感じだ。
スティーヴン・コンラッドは、確信犯的にやりたいことをすべてやっている。
一方で、ミステリーの構成は意外に緻密だ。大小のツイスト&ターンが用意され、馬鹿げた真相にはそれなりに説得力があり、推理ドラマとしても十分成立している。
こうして、スローペースだが観るのを止められない、不条理で不謹慎でちょっぴり温かいドラマが誕生した。
“DTF St. Louis” は予測不能でクセになる、カルト化必至のダークミステリー・コメディなのだ!
原題:DTF St. Louis
配信:U-NEXT
配信開始日:2026年3月2日~4月13日
話数:7(1話 46-57分)
<今月のおまけ> 「これは必携、アメリカン・ドラマを楽しむためのお役立ち本!」⑥
●『懐に入る英語』(大野和基、集英社、2026)
著者はFBIから勧誘されたこともある敏腕ジャーナリスト/インタビュアー。包括的ではないが、知的で大人のアメリカ英語の習得に必要不可欠な語彙、表現、知識、文化的背景を具体例で学べる好著!
Written by 土橋秀一郎(どばし・しゅういちろう)’58年東京生まれ。日本映像翻訳アカデミー第4期修了生。シナリオ・センター’87年卒業(新井一に学ぶ)。マルタの鷹協会会員。’99年から10年間米国に駐在、この間JVTAのウェブサイトに「テキサス映画通信:“Houston, we have a problem!”」のタイトルで、約800本の新作映画評を執筆した。映画・テレビドラマのDVD約1300本を所有。推理・ハードボイルド小説の蔵書8千冊。’14年7月には夫婦でメジャーリーグ全球場を制覇した。
あなたの言葉が、誰かの“目”になる——「ディスクライバー」という、もう一つの言葉のプロ
映像の情景や人物の動きと表情を言葉で解説し視覚障害者をサポートする「音声ガイド」。JVTAの講座を修了し、2026年「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア」のユニバーサル上映作品『彼方の声』(野上鉄晃監督)などを手がけるディスクライバーの浅本由梨子さんは、作中のセリフを訳す字幕や吹き替えの翻訳とは異なり、セリフや音の合間に一から言葉を紡ぐ難しさと日々向き合っている。今回は浅本さんに、作品の熱量を届けるための情報の取捨選択や、独自の言葉選びのこだわりについてお話を伺った。
【ディスクライバーとは? 5/30開講「音声ガイドコース」無料説明会実施中】 詳細・お申し込みはこちら
◆制作者の想いや画面に込められた伏線を見落とさないために 「たくさんの方が長い時間をかけて作り上げた作品の魅力を、より多くの人に伝えたい。その思いから、細かな演技や小道具、カメラワークなど、画面に込められた意味を見落とさないよう気を付けています。特に、視覚情報によって伏線や人物の感情が表現されている作品では、重要な要素を取りこぼさないよう意識しています。」(浅本由梨子さん)
音声ガイド制作に携わるまでは、同じ作品を何十回も観ることはなかったという浅本さん。今は、繰り返し観ることで、新たな発見や気づきが生まれる面白さがあり、作品に対するリスペクトの気持ちも、見る度に深まっていくという。
◆短編映画『彼方の声』で意識した「鑑賞者の想像の余地」 『彼方の声』は、庄司浩平さん演じる主人公、尚人がAIとして再構築されたかつての恋人・澪(みお)と1日だけの再会を果たす物語。約22分の短編だ。同作は、明確に答えを提示するというよりも、鑑賞者それぞれに解釈が委ねられている作品だと浅本さんは感じたという。そのため、音声ガイドが解釈を誘導したり主観を入れたりして鑑賞者が想像する余地を奪ってしまわないように意識した、と振り返る。
『彼方の声』
「セリフや声色、間の取り方はもちろん、風景や視線の動き、距離の取り方といった視覚的な情報によって生まれる空気感も大切にされていると感じました。そうした細やかな部分が、鑑賞者それぞれの感じ方につながっていくと思ったので、制作側の意図した表現をきちんと受け取っていただけるよう、丁寧にガイドすることを心掛けました。テーマやシチュエーションが難しい作品でしたが、とにかくこの素敵な世界観を壊さないように、という一心で取り組みました。」(浅本由梨子さん)
◆詰め込みすぎは禁物。ディスクライバーを悩ませる「余白」のさじ加減 音声ガイドのディスクライバーは、映像翻訳者と同じように、多くのリサーチを重ね作品を深く解釈したうえで、ガイドづくりに臨む。学習を始めたばかりの人は「あれもこれも伝えなければ」と多くの情報を詰め込みがちだ。しかし、視聴者はセリフや音のない“余白の部分”も楽しんでいることを忘れてはならない。音を聞いていれば分かることまですべてガイドしてはうるさいと感じさせてしまう。そのさじ加減がディスクライバーにとっての悩みどころだ。
「仕事を始めたころは、そのシーンだけをじっくり見てガイドをつくろうとしていました。しかし、実写ドラマやアニメなど様々な作品に取り組むうちに、ストーリー全体の中で監督さんが大事にしていることや人物同士の距離感などを見極めて、それを軸にしてガイドすることも大切なのだと気づきました。また、音声ガイドの原稿を書くのはディスクライバーですが、監修や当事者のクオリティチェック、収録現場でのご提案などさまざまなご意見をいただきリライトしていくので、最終的にはチームとしてつくりあげるものだと実感しています。」(浅本由梨子さん)
◆主観を排し、「映像で見分けられる情報」をニュートラルに伝える難しさ 複数の意見を取り入れることは重要だ。例えば、古い建物の壁の色一つにしても『クリーム色』ではおしゃれな北欧風をイメージするとの指摘で『黄ばんだ壁』にリライト。夕景の車のライトの流れに「キラキラした」という表現を使った際には、この場面の意味を考慮し、よりニュートラルな表現に変えたこともあったという。また、表情は「悲しい目」「嬉しい顔」といった主観的な表現ではなく、目や眉や口の動きなどをガイドするのが基本だ。浅本さんは日本、韓国、アメリカなどさまざまな国の作品を担当する中で表情の演技にも違いがあり、その伝え方にも工夫が必要であると気づく。とはいえ、映像ではわからないのに、リサーチで得た情報までガイドに盛り込んではならない。結局は、「映像で見たまま」を伝えるという原則に立ち返り、「一度聞いただけで理解できる表現は何か」を追求していく。
◆未来のディスクライバーへ:多面的な視点と視野を広げることの大切さ 浅本さんが「音声ガイド」に興味を持ったきっかけの一つが、視力を失っていくカメラマンと音声ガイドディスクライバーとの交流を描いた映画『光』(河瀬直美監督 2017年)だったという。昨今は声優や俳優がガイドのナレーションを担当するケースも増え、『彼方の声』の音声ガイドのナレーションを、声優の佐々木望さんが担当するなど、幅広い層に認知され始めている。浅本さんは「鑑賞したい映画を、誰もが諦めずに楽しめる社会であってほしい、そのためにも、より多くの人に音声ガイドの存在を知っていただき、利用してもらいたい。」と話す。
「音声ガイドを書く時は、なぜその言葉を選んだのか、どうしてその表現をしたのかを、常に自分に問い続けています。これは、監修者さんや他のディスクライバーさんからいただいたフィードバックに自信をもって返答できなかった経験から、意識していることです。特に、登場人物の感情に触れるシーンでは、伝えるべきことはきちんと伝えながらも、主観に寄り過ぎていないか、いつも悩みます。一つの視点に偏らず、さまざまな可能性を想像しながら言葉を選ぶことが大切なのだと感じます。私自身も多面的に物事を捉え考える力を磨くためにも、多くのガイドを聞き、さらに本や舞台、音楽などさまざまな表現活動に触れながら、興味や視野を広げていきたいと思っています。作品やジャンルによってもテイストが違うので、今後ディスクライバーを目指す方は、日ごろから多くのガイドを聞いてトーンや言葉の選び方、間の取り方などに注力しておくと良いと思います。自分の好みの音声ガイドを見つけることもおすすめです。」(浅本由梨子さん)
映像を見なくても音声だけで映像を楽しめる音声ガイドは、緻密な作品解釈や工夫、検証のもとに作られており、晴眼者にとっても見逃したポイントに気づかせてくれる魅力的なツールだ。映像翻訳者にとっては「言葉のプロとして作品を伝える」という原点を追求する大きな学びがある。まだ利用したことがない方はぜひ、積極的に音声ガイドを利用してほしい。今後、さらなる普及のためにもJVTAはディスクライバーの養成を続けていく。興味のある方はぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。
『彼方の声』
◆「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア」 ユニバーサル上映会~ Cinema is Inclusive ~ 日時:2026年6月5日(金)16:20-18:10(終了) 会場:LIFORK HARAJUKU 料金:無料 ※誰でも参加可
※『彼方の声』を含む3作品が音声ガイドとバリアフリー字幕付きで上映されます。 ※声優の佐々木望さんのトークショーがあります。 チケットの予約はこちら
◆「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア」の公式YouTubeチャンネルでバリアフリー字幕や音声ガイド付きで視聴できます。ぜひご覧ください。
★Short Film “So Far Away, So Close” |ショートフィルム『彼方の声』本編 ※字幕をオンにするとバリアフリー字幕が表示されます。 視聴はこちら
★ショートフィルム『彼方の声』本編(音声ガイド版) 視聴はこちら
★JVTAではバリアフリー字幕と音声ガイドの制作スキルを学べます! メディア・アクセシビリティ科 音声ガイドコースは5月30日(土)に開講 コースの詳細はこちら 無料説明会はこちら
【関連記事】・【JVTAが字幕ガイドと音声ガイドを制作】SSFF&ASIAのユニバーサル上映会に声優の佐々木望さんが登壇! ・アカデミー賞受賞者同士による作品も上映!ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2026を、今年も字幕翻訳でサポート ・アカデミー賞俳優のミシェル・ヨーが1人5役!『サンディワラ』の字幕を担当した映像翻訳者にインタビュー
◆【映像翻訳科 次期開講は2026年10月予定】 映像翻訳にご興味をお持ちの方に向け、リモート個別相談を開催しています。映像翻訳の詳細はJVTAのカリキュラム等についてマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みはこちら
【JVTAが字幕ガイドと音声ガイドを制作】SSFF&ASIAのユニバーサル上映会に声優の佐々木望さんが登壇!
JVTAは20年以上にわたり、短編映画の祭典「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア」(SSFF&ASIA)の字幕翻訳に協力している。同映画祭では2022年から、見えにくい、聞こえにくい人も映画を楽しめるよう、バリアフリー字幕と音声ガイド(Audio Description)を付けた短編映画の上映を開始。JVTAは毎年、音声ガイドと字幕の制作も担当してきた。6月5日には今年も「ユニバーサル上映会~ Cinema is Inclusive ~」と題したリアルトーク&セミナーが原宿で開催される。会場では全3作品を音声ガイドおよび字幕ガイド付きで鑑賞できるほか、情報保障として、MCの手話通訳、要約筆記が用意される。さらに上映後のトークイベントには、今年で声優デビュー40周年を迎える佐々木望さんが登壇する。佐々木望さんは今年、東京都とSSFF & ASIAによる特別製作作品『彼方の声』で音声ガイドのナレーションを担当。この作品では、AI技術を通してある再会を果たす男性の1日が描かれている。
『彼方の声』
アニメ『幽☆遊☆白書』浦飯幽助役をはじめ、『AKIRA』鉄雄役、『銀河英雄伝説』ユリアン役など声優として多くの作品に出演してきた佐々木さん。昨今は音声ガイドという新たな分野にも活躍の場を拡げている。音声ガイドとは、見えない、見えづらい人が映像作品を楽しめるよう、映像に映っている情景や人物の動き、表情などを言葉で解説し音声で伝えるツールだ。上映後のトークでは、声優として40年のキャリアを持つ佐々木さんがさまざまな視聴者に作品を届けるという役割を担う音声ガイドへの取り組みについて語る。
このイベントではさらに2作品が上映される。
・『HANA』 2025年のSSFF & ASIAの上映作品。芥川龍之介の小説「鼻」を、胸の大きさにコンプレックスを抱えた女子高生の話に二次創作した短編映画だ。同年のクラウドファンディングにより、音声ガイドと日本語字幕ガイドが制作された。こちらは、ダチョウ倶楽部の肥後克広さんが初めて音声ガイドのナレーションを担当。一般公開はこのイベントが初となる。
・『日の出を知らない街』 東京都とSSFF & ASIAによる特別製作作品で、2025年のSSFF & ASIAで上映された。東京で仕事に追われる男性が奥多摩での休日で再生していく物語。
視聴者に映像作品の魅力を余すところなく伝える。その役割は翻訳字幕もバリアフリー字幕や音声ガイドも同じだ。それぞれのツールの利用者にとって本当に必要な情報とは何か。このイベントを通じて改めて考えてみたい。言葉のプロを目指す受講生・修了生の皆さんにとって「伝える」という原点について学びの多い機会になるはず。ぜひご参加ください。
◆「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア」 ユニバーサル上映会~ Cinema is Inclusive ~
日時:2026年6月5日(金)16:20-18:10 会場:LIFORK HARAJUKU 料金:無料 ※誰でも参加可 チケットの予約はこちら
※『彼方の声』の音声ガイドを手がけたディスクライバー 浅本由利子さんのインタビューはこちら
★JVTAではバリアフリー字幕と音声ガイドの制作スキルを学べます!
メディア・アクセシビリティ科 音声ガイドコースは5月30日(土)に開講 コースの詳細はこちら 無料説明会はこちら
【関連記事】 ・あなたの言葉が、誰かの“目”になる——「ディスクライバー」という、もう一つの言葉のプロ ・アカデミー賞受賞者同士による作品も上映!ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2026を、今年も字幕翻訳でサポート ・アカデミー賞俳優のミシェル・ヨーが1人5役!『サンディワラ』の字幕を担当した映像翻訳者にインタビュー
◆【映像翻訳科 次期開講は2026年10月予定】 映像翻訳にご興味をお持ちの方に向け、リモート個別相談を開催しています。映像翻訳の詳細はJVTAのカリキュラム等についてマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みはこちら
【2026年5月】日英OJT修了生を紹介します
JVTAではスクールに併設された受発注部門が皆さんのデビューをサポートしています。映像翻訳の仕事は映画やドラマだけではありません。特に日英映像翻訳ではマンガやゲーム、企業のPR動画など幅広いジャンルがあり、翻訳者が体験してきた職歴や趣味などを生かして活躍しています。今回はOJTを終え、日英の映像翻訳者としてデビューする修了生を紹介します。
◆岡田哲史さん 職歴:直近3年間は地域おこし協力隊(多文化共生)として活動。それ以前は10数年間、複数の外資系企業にて品質・工程改善・コンプライアンス等の業務に従事。全ての職務で日英2言語による業務を遂行。シンガポールとニュージーランドに在住経験有。
【JVTAを選んだ理由、JVTAでの思い出】 歴史ある企業で盤石であること、オンラインで受講できること、受講→トライアル→デビューの道筋を示していること、外国語の他にバリアフリーなど多角的に取り組んでいること…を総合的に利点と感じ選びました。思い出は、課題はどれも興味深いのですが、他の受講生の訳と自分の訳を比べて粗が多くて落ち込むことばかりでした。トライアルも複数回落ちたので遠回りしたという感じです。それでも、トライアルで学んだこと、気づかせてもらったことが多々あり「一番の近道は遠回り」という言葉をしみじみ感じています。講師の皆様、一緒に学んだ受講生の皆様、JVTAの職員の皆様に感謝申し上げます。
【日英翻訳の魅力】 どちらかと言うと、通訳はその場を即時的に回していく演出力・瞬発力が必要で、字幕翻訳は特に作品・文脈・背景を深く考える思考力と字数制限に合わせる調整力が必要だと思います。じっくり考えて整合させていい訳に収斂させていく過程はとても楽しいです。翻訳者として最も興味があるのは市区町村のシティプロモーション映像です。その他も不得意・知らないと決めつけずに、謙虚に幅広く取り組みたいです。
◆Claire Gorantさん 職歴:音声・映像スタッフ、英会話、アート教育
【今後どんな作品を手がけたい?】 The genre that surprised me the most, in terms of how enjoyable it was, was documentary. The amount of research and preparation required is absolutely daunting, but it’s all the more satisfying to see at the end how much I’ve learned in the process. And speaking of satisfying, spotting! I would love more opportunities to work on the ultra-granular side of things.
【JVTAを選んだ理由、JVTAでの思い出】 Several years ago, I attended my first translation conference. One of the attendees I met was a graduate of JVTA, and she couldn’t recommend it enough. I signed up for the next available semester, equal parts excited and intimidated by the curriculum, and while the workload was No Joke, each project was incredibly enlightening. I also learned so much from my classmates themselves and the work they created.
◆David Palomoさん 職歴:Musician, Screen Printer, Teacher, English Instructor
【今後どんな作品を手がけたい?】 Unlike most people, my love of Japanese started with music. I’m a huge music nerd and one day, through the magic of the internet, I stumbled upon music from Japan. Not being able to understand what was being said, I bought a Japanese-English dictionary written completely in Romaji and attempted to translate lyrics. Needless to say, it didn’t go well. However, it sparked my interest in the language, and ultimately in translation. I have a deep knowledge of Japanese musicians as well as actors, writers, and directors, so I would love it if I was able to work on translations for music videos, interviews, or PR materials. In addition, translating a movie or drama written by Bakarhythm or Kankuro Kudo would be a dream come true.
【今後の目標】 I love independent music and film. There is a whole world of Japanese entertainment that exists apart from giant robots and idol groups. Although I’m a fan of mainstream entertainment as well, it’s the smaller, lesser-known musicians, directors, and writers that interest me the most. One of my main goals is to be able to put a spotlight on smaller creators and to help them expand their fan base beyond Japan.
★JVTAスタッフ一同、これからの活躍を期待しています! ◆翻訳の発注はこちら ◆OJT修了生 紹介記事のアーカイブはこちら
◆【映像翻訳科 次期開講は2026年10月予定】 映像翻訳にご興味をお持ちの方に向け、リモート個別相談を開催しています。映像翻訳の詳細はJVTAのカリキュラム等についてマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みはこちら
GWメルマガ企画 「これが私の人生を変えた!」JVTAスタッフの“お宝”、披露します!【後編】
皆さんが、「映像翻訳を学びたい」と思ったきっかけは何ですか?
初めて映画館で観た映画や、学生時代にヘビロテで聴いていた音楽、何度も読み返した小説や漫画…、JVTAの受講生・修了生の皆さんにはそれぞれに深い思い入れのある大切な作品(アーティスト)があるのではないでしょうか。
今年のJVTAのGW特別企画では、6人のスタッフが人生を変えた作品やアーティストとの出逢いや選んだ理由、仕事に活かされていることなど熱い想いを、お宝アイテムと共に紹介します。
【前編】はこちら
【質問】※全員共通です 1.人生に大きな影響を与えた作品やアーティスト 2.その作品やアーティストを選んだ理由 3.その作品やアーティストから受け取ったメッセージや仕事に活かされていること
デクの成長物語が尊い ◆佐藤真珠:GCS(グローバル・コミュニケーション・サポート) 1.『僕のヒーローアカデミア』
2.『僕のヒーローアカデミア』には、大学生の時に出会いました。その後、原作のコミックも読み、堀越耕平先生の原画展にも足を運んでいます。私の一番の推しは、主人公のデク(緑谷出久)と、幼馴染の爆豪勝己です。彼らのカードを入れたアクリルキーホルダーやグッズを入れたポーチを手作りし、いつもカバンに着けて持ち歩き、パワーをもらっています。私自身はどうしても楽な方を選びがちですが、デクはヒーロー養成の学校に通い、敵(ヴィラン)から人々や社会を守るヒーローになるために、日々努力を続けています。デクにとっては人を助けることが、自分のためでもある。こういう彼の成長を追っていけることが尊いんです。
※デクのカードやグッズをいれた手作りのグッズ
3.私はアメリカ生まれ、アメリカ育ちなのですが、日本のアニメは昔から見ていました。アメリカで日本のアニメを観る時は、英語字幕付きの映像が多かったので、私にとって英語字幕は身近な存在でした、とはいえ、私は日本語が分かるので当時はそこまで真剣に字幕を見ていませんでした。でも、日本語が分からない視聴者にとって英語字幕は作品を理解するための重要なツールだという実感があります。ですから、翻訳ディレクターとして英語字幕に携わっていることは嬉しいですね。アニメのファンは定訳やキャラクター設定などに強いこだわりがあります。私も一ファンとしてその想いはよくわかるので、作品の解釈はもちろん、ファンが見て違和感がなく、喜んでもらえるような字幕を目指したいと考えています。日英の受講生の皆さんにはアニメをきっかけに日本語や字幕に興味を持った人が少なくありません。私自身も映像翻訳を通じてファンとしての想いを活かせる仕事に出会えました。
声優さんの声の聴き分けが特技に! ◆武田和佳奈:バリアフリー事業部 1.アニメの声優(緑川光、平川大輔他多数)
2.小学生の時にアニメ『SLAM DUNK』を見て、流川楓を演じる声優、緑川光さんの大ファンに。彼の出演作を追ううちに、平川大輔さん、森川智之さん、櫻井孝宏さん、小野大輔さん、神谷浩史さんなど多くの声優さんにハマリました。声優好きが高じて、アニメ関連の職場で働いていたこともあります。当時、ゲームとドラマCDを制作する現場(出演は緑川さんを含む豪華声優陣)に携わり、声優の平川大輔さんのレコーディングに立ち会う機会がありました。平川さんからは、キャラの性格や会話する相手との関係性を踏まえて語尾や敬語など繊細なニュアンスについてのご提案をいただきました。声優さんは収録現場でこんな風に命を吹き込んでいくのかと大きな学びがありました。これはその時に頂いた平川さんの直筆サインです。
※平川大輔さんの直筆サイン
3.現在は聞こえない人も映像作品を楽しめるバリアフリー字幕のディレクションをしています。平川さんとの収録の経験から、台本にはない細かなアドリブ、ニュアンス、息遣いなども含め、できるだけ字幕で再現できるように心がけています。実は“声優ヲタク”の知識がアニメの字幕づくりにとても役に立っています。バリアフリーの字幕ではセリフの前に話者名を付けるのですが、古い作品などは台本がないことも。そんな時、声優さんの声の聴き分けで話者を特定することができるのです。声優さんは役によってさまざまな声色を持っているので、作品ごとではなく、声優さんの声を熟知していたことが得意分野になりました!ヲタクの知識はつい“隠しがち”ですが、エンタメ業界ではそれが大事な知識になるので、ぜひバリアフリー字幕の分野で特技を発揮してほしいですね!
宝塚歌劇団は観るエナジードリンク ◆渡邊優那:スクール部門 1.宝塚歌劇団
2.宝塚歌劇団は、私の人生の原動力そのものです。舞台に立つ80名近いタカラジェンヌ全員が「最高の作品を届ける」という思いで共鳴し、全身全霊で放つエネルギーに10年近く心を奪われ続けています。観劇後は「このために生まれてきた。今なら何でもやり遂げられる」と、まさに「観るエナジードリンク」のような活力を貰っています。また、宝塚は私を「好きなことに向かってアクセル全開で行動できる人」に変えてくれました。中学生の頃、ネット環境がない中で情報を得るため、バレエのレッスン帰りに大急ぎで着替えを済ませ、バスが来る数分間だけ書店で雑誌を貪り読んだ経験は、今も私の根底にあります。チケット確保に奮闘したりFC入会の為にファンレターを書いたりと、自ら動かなければ手に入らない世界での経験が、「好きだ!」という純粋な衝動を行動力へと変え、目標に向かって全力で進む今の私を形作ってくれました。
※ずっと自室に飾っている大切な一枚。当時は左端の真風涼帆(まかぜすずほ)さんがトップスターだったが、現在は右端に写る桜木(さくらぎ)みなとさんがトップに。また奇跡のチケット(1階1列目)2枚は、伝説的トップスター礼真琴(れいまこと)さんの退団公演と、そのバトンを受け継ぐ暁千星(あかつきちせい)さんのお披露目公演のもの。
3.宝塚を好きになったことで「熱意を込めた言葉は、必ず相手に届く」という教訓を実体験から受け取りました。高校3年生の時、専門誌『宝塚GRAPH』の懸賞で、宙組スターの集合写真に一目惚れし「この写真を横断幕にして家に掲げたい!」と熱い想いを込めて人生初の応募ハガキを書きました。見事当選し、世界に一枚のサイン入り写真を手にした時の喜びは、今も鮮明に覚えています。振り返ってみると、自分の言葉に込めた「想い」が誰かの心を動かしたという体験は、映像翻訳という言葉の仕事の原点になっているのかもしれません。また、日常生活やお仕事で大変なことがあっても「徳を積めちゃった!SS席が当たるかも」と、全てを前向きなエネルギーに変換して頑張れるのも、宝塚のおかげです。
皆さんの人生を変えた作品(アーティスト)は何ですか? 映像作品を観る視聴者の多くはその作品や出演者のファンです。ファンが見て違和感のない字幕や吹き替えを作るには、ファンの目線が役立つはす。皆さんも大切な作品への想いを大切にし、アピールしてぜひ翻訳者として携わってください。
◆【映像翻訳科 次期開講は2026年10月予定】 映像翻訳にご興味をお持ちの方に向け、リモート個別相談を開催しています。映像翻訳の詳細はJVTAのカリキュラム等についてマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みはこちら
GWメルマガ企画「これが私の人生を変えた!」JVTAスタッフの“お宝”、披露します!【前編】
皆さんが、「映像翻訳を学びたい」と思ったきっかけは何ですか?
初めて映画館で観た映画や、学生時代にヘビロテで聴いていた音楽、何度も読み返した小説や漫画…、JVTAの受講生・修了生の皆さんにはそれぞれに深い思い入れのある大切な作品(アーティスト)があるのではないでしょうか。
今年のJVTAのGW特別企画では、6人のスタッフが人生を変えた作品やアーティストとの出逢いや選んだ理由、仕事に活かされていることなど熱い想いを、お宝アイテムと共に紹介します。
【質問】※全員共通です 1.人生に大きな影響を与えた作品やアーティスト 2.その作品やアーティストを選んだ理由 3.その作品やアーティストから受け取ったメッセージや仕事に活かされていること
世界名作劇場は日本のコンテンツの宝物 ◆新楽直樹:JVTA代表 1.『あらいぐまラスカル』
2.『あらいぐまラスカル』は1977年に放送され、今も愛され続ける名作です。ラスカルの愛くるしいキャラクターが人気となっていますが、実はとてもせつない物語ということは意外と知られていないのではないでしょうか?原作は主人公のスターリングの自叙伝的小説『はるかなるわがラスカル』。戦時下のアメリカで家族との別れや確執の中で不遇の少年時代を過ごすスターリングが、野生のラスカルと出会い友情を育みます。しかし、ラスカルは農作物を食い荒らすなど害獣とされ、大人たちに疎まれる存在になり1年で野生に戻すことに…。少年はまるで写し鏡のようにラスカルに自らの姿を照らし合わせながら共に成長していくのです。彼らの物語から人生の大切なことを教えてもらいました。放送から50年近く経った今も、JVTAが児童教育の現場で関わる子どもたちの想いや、我が家で共に暮らす愛犬との絆について考えるヒントになっています。ぜひ大人になった今、もう一度見てください。今人気の韓流ドラマと同じぐらい、人間の心の機微や悲哀が丁寧に描かれていて感情を揺さぶられるはずです。動画配信でも見られます。
※放送から50年近く経つ今も郵便局でオリジナルグッズが発売
3.ラスカルも然り、日曜日の7時半に放送されていたアニメシリーズは、『アンデルセン物語』『アルプスの少女ハイジ』『フランダースの犬』『母を訪ねて三千里』など異国が舞台となり、子どもたちだけでなく大人も楽しめる名作ばかりでした。ビデオやインターネットもなかった昭和の時代、子どもたちにとって初めて遠い国の暮らしに触れることのできたアニメーションであり、日本のコンテンツの宝物だと私は思っています。日本語で話す外国人の主人公に感情移入しながら見ていたことで、私はやがて抵抗なく洋画を観る高揚感を楽しめるようになりました。これらの名作が後に私がJVTAを開校する原点になったことはいうまでもないでしょう。
「夢は叶う」とストーンズが教えてくれた ◆藤田庸司:MTC(メディア・トランスレーション・センター) 1.ザ・ローリング・ストーンズ
2.ザ・ローリング・ストーンズに出会ったのはちょうど洋楽を聴き始めた中学生の時です。当時はMTVや『ベストヒットUSA』でマイケル・ジャクソンやマドンナらが大人気でした。ザ・ビートルズも聴きましたが、私が一番影響を受けたアーティストはストーンズですね。特に好きなのはギターのキース・リチャーズ。ギターを弾くきっかけになったのも彼でした。待望の初来日公演に参戦できたのは1990年。このライブにはオリジナルメンバーでもあるベースのビル・ワイマンもいて5人のステージを観られたのは本当に貴重な経験でした。お宝は、2014年の6度目の来日公演〈14 ON FIRE JAPAN TOUR〉のパンフレットです。当時たしか号外として街角で配っていた新聞広告やチラシも大切に保管してあります。
※英語版パンフレットと日本語版チラシ、当時の号外
3. JVTAに入社する前、音楽が好きだったこともあり、フリーランスの翻訳者として歌詞対訳なども手がけていました。2014年の〈14 ON FIRE JAPAN TOUR〉の時、私はJVTAで映像翻訳ディレクターになり7年目。当時日本のファン向けに開設された日本語の特設サイトの翻訳をJVTAが手がけることになり、ずっと憧れの存在だったストーンズのライブに仕事として関わることができました。パンフに挿入されているチラシにも私の名前がクレジットされています。この経験から「夢は叶う」というメッセージをもらいました。辛抱強く続けていれば、チャンスは訪れるのだと。でも日ごろ頑張っていないとこういうチャンスを逃してしまう…。受講生、修了生の皆さんにも大切な作品やアーティストに翻訳者として関わる機会はきっとあります。好きなものを大切にし、ぜひこちらにもその熱意をアピールしてください。
4列目で観た舞台に魅了されて ◆麻野祥子:TSG(翻訳事業推進部) 1.ブロードウェイミュージカル『ウィキッド』
2.『ウィキッド』は中学生の時、当時暮らしていたニュージーランドの劇場に家族4人で出かけ、4列目で観た思い出の作品です。出演していたのはオーストラリアのキャストで、その歌の迫力に圧倒されました。最前列の観客が一緒に歌っていてまるでコンサートのように盛り上がっていたことにも驚きました。歌詞の言葉遊びなどもとても面白くてすぐにCDを購入し、繰り返し聴いていたのを覚えています。私はドイツにも滞在していたことがあるのですが、ドイツ語版の歌詞も調べて英語版と聴き比べたりするほどこの作品が大好きでした。実は、生の舞台にあまりにも感動して同じ公演をもう一度家族で観に行ったほどです。その時は私もCDですっかり曲を覚えていたので、会場で一緒に歌いました!
※当時のパンフレットより 二人の魔女の友情に共感
3.『ウィキッド』は二人の魔女の友情がメインに描かれている点も中学生の私には共感しやすかったのかもしれません。実は当時、学校で仲良しだった友人が転校するというお別れがあり、その思い出ともリンクして強く印象に残っています。この作品をきっかけにミュージカルが好きになり、今もミュージカルスターの来日コンサートに足を運んでいます。また、映像翻訳の仕事でアワードの授賞式に携わった際、この作品の曲の歌唱シーンがあり、夢中になってCDを聴いていた経験が歌詞の解釈に役立ちました。『ウィキッド』は映画も人気ですが、私にとっては舞台で初めてこの作品に出会い、生のエンタメに触れたことが今の仕事に繋がったと思います。
いかがでしたか?
子どもの頃や10代の時に出会った作品やアーティストは、その後の生き方や働き方に大きな影響を与えてくれるものなのだと改めて感じたのはないでしょうか?
【後編】はこちら
◆【映像翻訳科 次期開講は2026年10月予定】 映像翻訳にご興味をお持ちの方に向け、リモート個別相談を開催しています。映像翻訳の詳細はJVTAのカリキュラム等についてマンツーマンでご説明します。お気軽にご参加ください。 ※詳細・お申し込みはこちら