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[JVTA発] 今週の1本☆inBLG

今週の1本 『オールイン 運命の愛』

今週の1本  『オールイン 運命の愛』
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4月のテーマ とっておき
 

子供の頃からTVが大好きだった。当時はアニメよりも深夜帯に放映されていた大河ドラマや洋画をこっそりと見ていたのを今でも覚えている。作品そのものも面白かったが、親や一緒に住んでいた祖母に隠れながら見るというスリルも楽しんでいたと思う。
 

僕がドラマをみるきっかけになった、とっておきの作品がある。2003年から韓国で放映された『オールイン 運命の愛』。近年はドラマよりも映画作品に出演しているイ・ビョンホンをはじめ、今でも人気女優として活躍するソン・ヘギョ、今年韓国で放映された人気ドラマ『被告人』(原題)の主演で記憶に新しいチソンが出演した作品だ。
 

孤児であるイナ(イ・ビョンホン)は、ギャンブラーに育てられ、自然に博打の世界に入る。博打に天性の才能を持っていたイナだが、ある事故によって刑務所に入る。不運な青春を過ごすイナは、その後の人生も一筋縄ではいかない。様々な事件に巻き込まれながらドラマの舞台はソウル、済州島、アメリカと移り変わっていく。運命のイタズラなのか、そんな彼の人生にはいつもスヨン(ソン・ヘギョ)がいた。お互いに好意を感じながらも、簡単には結ばれることのない二人の愛。
 

タイトル通り、ドラマの中ではイナがオールイン(すべてを賭ける意味)をする場面が多々出てくる。博打、ポーカーの大会、ビジネスの場面…。人生の中で多くの事に対して“オールイン”をしてきた彼が最後に自分のすべてを賭けたのはスヨンだ。今でも記憶に残るのは最終話に出てくるイナの告白のセリフ。“もう俺に残っているのは胸の傷とこの家だけだ。それでもいいなら、一緒に暮らさないか”。不器用な彼なりの告白だった。当時はかっこよく思えたこのセリフも今聞き返すととてもクサイセリフに聞こえてしまう。14年の歳月と共に自分の価値観も変わってしまったのだと考えると少し悲しい。
 

価値観が変わったとしても、当時楽しかった思い出は変わらない。それを思い出しながら久しぶりに『オールイン 運命の愛』を見るのも良さそうだ。いつかは自分も人生をかけてオールインできるものを見つけられると信じて…。
 

『オールイン 運命の愛』
出演者:イ・ビョンホン、ソン・ヘギョ、チソンほか
制作国:韓国
制作年:2003年
 

Written by 朴ソンジュン
 

[JVTA発] 今週の1本☆ 4月のテーマ:とっておき
当校のスタッフが、月替わりのテーマに合わせて選んだ映画やテレビ番組について思いのままに綴るリレー・コラム。最新作から歴史的名作、そしてマニアックなあの作品まで、映像作品ファンの心をやさしく刺激する評論や感想です。次に観る「1本」を探すヒントにどうぞ。

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