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【コラム】JUICE #3「勝負前の心理状態 あなたは①~③のどれに当てはまる?」●武藤麗子

【コラム】JUICE #3「勝負前の心理状態 あなたは①~③のどれに当てはまる?」●武藤麗子
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みなさん、冬休みはいかが過ごされましたか?
 

わが実家には、大学受験を目前に控えた妹が居座っていたので、今年の冬休みは始終ピリッとした空気に包まれていました。
 

紅白歌合戦も、“ガキの使い”も、箱根駅伝も、およそ年末らしき番組は全く見ないで過ごしていましたので、平成最後の年が始まったという実感がいまだにほとんどありません。
 

受験といえば、特に学生にとっての大きな勝負どころですが、社会人になってからも“勝負どころ“は何度もあります。
 

勝負
 

資格や語学などの試験はもちろん、商談やプレゼン、トライアルの合格など、勝負どころをあげればキリがありません。
 

現に今、当校のトライアルの真っただ中の方や、別の資格取得に向けて勉強に励んでいる方もいらっしゃることと思います。トライアルにいたっては、タイミングが良いのか悪いのか、ちょうど明日1/26(土)に締め切りが迫っていますね。
 

みなさまが最後の仕上げ、最後のチェックを入念にされているタイミングかと思いますので、“勝負時の前中後”の心理について、改めて思いをはせてみました。
 

息抜きとして軽く読んでいただけたらと思います。
 

試験前の心理状態には、準備段階に応じて大きく3つの状態があると考えています。
 

①最高の状態《準備万端!!早く本番になってほしい!》
 

perfect

<本番前>
準備万端なあなたは、自分の努力の成果を早く試したくて仕方がありません。
早く本番を迎えたくてうずうずしていますが、悲しいかな、待ち遠しければ待ち遠しいほど時間はゆっくり過ぎていくものです。
準備を深めて大人しく本番を待ちましょう。
 

<本番中>
一方、ひとたび本番が始まれば時間は矢のごとくあっというまに過ぎていきます。
解ける問題ばかり、対処できる事態ばかりが待ち受けていますので、問題がするすると解ける心地よさを味わいながら、無我夢中で事に没頭することでしょう。
そして気づいたら勝負の時は終わっていることでしょう。
 

<本番後>
結果の開示が待ち遠しくて仕方ありません。なんといっても、120%の状態で望んだ本番ですから、出来栄えに不安があるわけがありません。望んだ結果になることを確信しており、結果発表は緊張とは無縁です。おめでとうございます。
 

②普通の状態《あと少しで納得がいくから!本番よまだ来ないで!》
 

study(頑張る)

<本番前>
もう少しで準備が整いそうなあなたは、時間が足りないと思っています。
1分1秒の重みが増す中で、足りないことを必死に着実に補っていきます。
本番までの時間は、やること成すことで詰まっていますので、あっという間に本番が迫ってくるでしょう。準備が終わるといいですね!
 

<本番中>
本番真っただ中の時間は、爆速で飛んでいくでしょう。
 

おおよそ満足がいく出来栄えだが、何かが少し足りない。何が足りないの? どうしょうか?

などと必死に補いつつ、体良く仕上げた頃には本番は終わっていることでしょう。

とっさに対応しないといけない事に頭をフル回転させるため、時間は爆速で過ぎていきます。
 

<本番後>
勝負の行方は、知りたいような知りたくないような気持ちです。ほぼ万端とはいえ、100%の確証はないので、ちょっと緊張しています。どちからというと結果を知りたい気持ちの方が強いかもしれませんね。
 

③あかん状態《諦めの境地》
 

disappointment

〈本番前〉
これは難しすぎる試験でありがちな状態です。
本番への準備をあきらめたあなたには、地獄のように冗長な時間が待ち受けています。
 

頭の中はこのような感じでしょうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…『熱力学第二法則』……『ニュートンの粘性法則』…なんだっけ…もう1週間もないや…どうせ頑張っても意味ないさ…諦め!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 

試験がくるまでの空白の時間は、単なる苦痛です。
対策すべきだと分かっていながら、やる気が起きません。
遊びや他の作業で時間をつぶしてみますが、どうも頭の片隅で試験のことが引っかかってしまい、他の事にも集中できません。
 

何事も100%楽しめない、100%集中できない、拷問のような時間です。
 

なんというもったいない時間の使い方。
もったいない時間の使い方をしている自分に罪悪感を抱き、自己嫌悪が忍び寄せてきます。
 

〈本番中〉
試験中の体感時間は、非常に長いでしょう。
 

どの問題を見ても、どう手を付けて良いか分かりません。そのため、どれにも手をつけられず、満足のいく回答なぞ一つもできません。
 

考えてみる意味も、もはや感じられません。
ただじっと、試験が終わるのを待つしかありません。
 

〈本番後〉
結果は明らかに失敗です。
開示を待つまでもありません。
結果発表は機械的に確認するだけ。
もしかしたら奇跡がおきるかも? と淡い期待を抱きますが、“努力のしてなさ”は結果を裏切りません。
 

確実に失敗してます。
期待は禁物です。
 

以上、①~③全ての状態を経験してきた筆者が独断と偏見で考察しましたが、皆さんには同じ経験がありましたか?
 

同じ時間を過ごすならば、①の状態で勝負を迎えたいものですね。
 

何を当たり前のことを今さら! と思われるかもしれませんが、ともすれば③になりがちな自分への戒めを込めて書かせてもらいました。
 

皆さんは③は真似しないように!
 

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Written by 武藤麗子

むとう・れいこ●日本映像翻訳アカデミー・映像翻訳スクール部門スタッフ。英日映像翻訳科「総合コースI」、「MASC×JVTA バリアフリー視聴用 音声ガイド&字幕ライター養成講座」の教務を受け持つ。

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「JUICE」は日々、世界中のコンテンツと対面する日本映像翻訳アカデミーの講師・スタッフがとっておきのトピックをお届けするフリースタイル・コラム。映画・音楽・本・ビデオゲーム・旬の人、etc…。JVTAならではのフレーバーをお楽しみください!
 

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