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【コラム】JUICE #25「松竹ブロードウェイシネマ『シー・ラヴズ・ミー』」●市川紀子

【コラム】JUICE #25「松竹ブロードウェイシネマ『シー・ラヴズ・ミー』」●市川紀子
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先日、修了生が字幕を手がけた松竹ブロードウェイシネマ『シー・ラヴズ・ミー』を観に行ってきた。
 

この作品はトム・ハンクス&メグ・ライアン主演の大ヒット映画『ユー・ガット・メール』の原点となっている。こういった、舞台に字幕が付いたものは昔からテレビでよく観ていたが、大きなスクリーンで観たことはなかったのでとても楽しみだった。何より、大好きな『ユー・ガット・メール』の基になった作品となれば観に行くしかない。そう思い足を運ぶと、実際の観客の拍手や歓声がスピーカーから聞こえ、劇場で観ているかのような気分になれた。
 


 

『ユー・ガット・メール』の舞台はニューヨーク。私はニューヨークが大好きだ。前世はブロードウェイかどこかの踊り子だったのではないかとさえ思っている。自分の好きなものが、何かとニューヨークとリンクするのだ。ミュージカル、ダンス、ウルトラクイズ(あ、これはまた別の機会に…)――などなど。本当に魅力的な街だと感じ、定期的に訪れていたが、ここ最近はニューヨークどころか旅行にさえ行けていないので、うずうずしている。
 

では、ニューヨークに行って何をするか。だいたい行き先は決まってきてしまっているのだが、先の『ユー・ガット・メール』にも出てくる「Cafe Lalo」に行って軽食かお茶をする、「ZABARS」に行ってお土産を見る、5番街のティファニーに行く(ここには今やカフェができて本当に『ティファニーで朝食を』が体験できるらしく、ぜひ行きたいと思い新たな夢の一つに加えたところだ)。
 

blueboxcafe
https://www.tiffany.com/blue-box-cafe/
 

最近は訪れていないが、自由の女神を拝む(初めて女神を目の前にした時は鳥肌が立って涙した)。これだけ見ると随分ベタな感じもするが、その他ダンスやヨガのレッスンを受けたりとその時に応じてプランが変わる。そして絶対に外せないのが観劇。ミュージカルがほとんどなのだが、クリスマスの時期に観たラジオシティ・ミュージックホールのクリスマススペクタキュラーは圧巻だった。「The Rockettes」と呼ばれる女性ダンサーたちの一糸乱れぬ動きと、お馴染みのクリスマスソングに子供たちも大喜びだった。個人的には、厳しいオーディションを勝ち抜きリハーサルを経て舞台に立つ彼女たちのバックステージが想像され、何度でも観てみたくなった。
 

rockettes
https://www.rockettes.com/christmas/
 

もう一つ印象的なのは、当時、生のオーランド・ブルーム見たさにチケットを取った『ロミオとジュリエット』。大きなバイクがステージ上に出てきて、なんとなく現代版だったのかなということは覚えているが、それ以外ほとんど何も覚えていない、というより、全く理解ができなかったと言った方が正しいかもしれない。あの誰もが知る『ロミオとジュリエット』のストーリーのはずなのに。“ストレートプレイ”は難しい。せっかくの生オーランド・ブルームの感動もどこへやら、その時は自分の英語力のなさに落ち込んだ。
 

あれから6年、冒頭で紹介した松竹ブロードウェイシネマのシリーズ化第2弾として、なんとこの『ロミオとジュリエット』が公開されるではないか! これまた観にいくしかない‼ というわけで、今度こそきちんと理解し、楽しみたいと思う。
 


 

私の人生にエンターテイメントは欠かせない(但し、観に行くと出演者側に立ちたくなってヘコむこともあるので要注意!)。
 

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Written by 市川紀子
 

いちかわ・のりこ●日本映像翻訳アカデミー・映像翻訳スクール部門スタッフ。元テーマパークダンサー。英日映像翻訳科「実践コース」、「English Clock」の教務を受け持つ。
 

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【関連記事】修了生・堀上香さんに聞く ミュージカル『シー・ラヴズ・ミー』の日本語字幕秘話
https://www.jvta.net/tyo/shelovesme/

 

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