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【コラム】JUICE #30「夏の風物詩」●朴ソンジュン

【コラム】JUICE #30「夏の風物詩」●朴ソンジュン
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例年より梅雨が長かったせいか、急激な気温の上昇に自分の体が追い付けない日々が続いている。夏の猛暑は1ミリも待ち望んではいないが、楽しみにしているものはある。それは“花火大会”だ。
 

日本での生活も十数年経った。十数回、日本で夏を迎えたということだが、夏の風物詩である「花火大会」に足を運んだ事はなかった。
 

そう、昨年までは。

 

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【いずれも今年の足立区花火大会で撮影】
 

おととしの冬に、足立区に引っ越した。治安が良くない地域として有名だが、都内有数の大きさを誇る足立区花火大会の開催地でもある。せっかく引っ越してきた新しい地域のイベントに参加すべく、そして生まれて初めての花火大会に参加すべく、気合を入れて開催地に着き場所取りをした。晴天の夏空がやがてオレンジ色の夕日となり、黒い夜空の登場で、花火を迎える準備が整った。
 

“ピュ~――…”という音とともに夏の夜空に打ちあがる花火。オレンジ、赤、緑、など鮮やかな色が空高く舞い上がった。映画やドラマなど、スクリーン越しに見ていたものとは全く違う美しさ・迫力・感動がそこにあった。あっという間に過ぎた1時間。翌日以降も興奮が冷める事はなく、“もっとこの美しさを見たい!”の一心に、江戸川区花火大会と隅田川花火大会などの花火大会にも出かけた。花火で始まり、花火で幕を閉じた昨年の夏。おかげでビーチでの日焼けではなく、花火大会の場所取りで発生した日焼けが懐かしい。
 

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昨年の足立区花火大会。花火の魅力に目覚めさせてくれた花火大会でした
 

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昨年の隅田川花火大会。激混みで有名な花火大会+打ち上げ場所が2カ所だったのでどこで場所取りをするか悩みました
 

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昨年の江戸川区花火大会。富士山模様のものが、とても独特で“日本らしさ”を感じました
 

人によって夏の風物詩は違うかもしれない。しかし、私にとってのそれは間違いなく花火大会だ(少なくとも当分はそれが続くだろう)。素晴らしいことに、日本では夏から初秋にかけて大小の花火大会が全国で行われている。「人混みは嫌」「暑いから出たくない」などの意見もあるだろうが、一度、足を運んでほしい。きっとあなたもその感動に魅了されるはずだ。花火大会のない国に生まれる人も多い中、日本に住んでいる人たちは恵まれた環境にいると思う。その特権をぜひ生かしてほしい。
 

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Written by 朴ソンジュン
 

パク・ソンジュン●新卒として日本映像翻訳アカデミーに入社。グローバル・コミュニケーション・サポート部門(GCS)で日→英、日→多言語の翻訳案件を担当。最近の仕事に「マンモス展 -その『生命』は蘇るのか-」の掲示物の英語版、中国語版の制作ディレクションなど。
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