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【コラム】JUICE #54「ただのマンガ好きが選ぶ“映像化してほしいマンガTOP3”」●村西亜矢子

【コラム】JUICE #54「ただのマンガ好きが選ぶ“映像化してほしいマンガTOP3”」●村西亜矢子
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「マンガ大賞」「このマンガがすごい!」「次にくるマンガ大賞」など、最近はマンガを対象にしたアワードが多くある。ランクインした作品はアニメ化や実写化されているのを頻繁に目にする。小さい頃からマンガが大好きな私も 「このマンガが実写化されたら、どんなものになるのだろうか」「このキャラクターは、あの声優さんに演じてほしいな」「あのシーンに合うBGMってどういうものだろう」と、しばしば想像(妄想)している。そこで今回は、勝手気ままに私が映像化してほしいマンガTOP3を紹介したい。
※このランキングは単なる私の願望であり、作者・出版社・制作会社等とは何ら関係はございません。
 

第3位『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』

ハコヅメ
公式サイトhttps://morning.kodansha.co.jp/c/hakozume.html
 

交番(=ハコ)に勤務する女性警察官の内情を描いた警察日常マンガ。作者の泰三子(やす・みこ)先生は、実際に女性警察官として10年働いた経験を持つ異色のマンガ家だ*。経験者だからこそのリアルを描く一方で、自虐ネタやギャグが盛り込まれたテンポのいい日常会話も魅力的である。「現場のプリキュア」「笑ってはいけないお誕生日会」などのエピソードタイトルのネーミングも秀逸。どんな話かは実際にマンガでチェック!
 

<映像化ポイント>シリアスとギャグの絶妙なバランスを、映像でどのように表現できるのかが気になるところ。間の取り方やセリフの言い回しも重要になりそう。
*泰先生のインタビュー記事
現代ビジネスhttps://gendai.ismedia.jp/articles/-/55507
 

第2位『ミステリと言う勿れ』

ミステリと言う勿れ

公式サイトhttps://www.shogakukan.co.jp/books/09870029
 

謎解きやミステリといえば、探偵が登場すると相場は決まっているが、この作品はちょっと違う。本作の主人公、久能 整(くのう・ととのう)は天然パーマのカレーが大好きな大学生。第1話目から主人公に殺人容疑がかけられるというストーリーにも驚く。さらに、ブレない姿勢で淡々とした口調で正論を述べる主人公・整が、警察官たちを言い負かすだけでなく、取調室から一歩も出ずに事件の真相を明らかにするのは読んでいて非常に気持ちがいい。
 

<映像化ポイント>言葉数が多く、勢いよく続けざまにしゃべる整くんをアニメで見たい!分かる人には分かる話ではあるが、『四畳半神話大系』**の“私”(声・浅沼晋太郎さん)よりも少し高いトーンで演じてほしい。
**『四畳半神話大系』https://yojouhan.noitamina.tv/
 

■第1位『アクタージュ act-age』

アクタージュ
公式サイトhttps://www.shonenjump.com/j/rensai/act-age.html
 

女子高生の夜凪景(よなぎ・けい)は、独学でありながら演技においては類いまれなる才能の持ち主である。役にハマれば誰よりも説得力がある本物の演技ができる。その一方で、役に入り込みすぎるあまり、一瞬で表情が変わることを怖がられたり、役者として生きても幸せになれないと言われたりする。天才でありながらも葛藤し成長する主人公の姿は、作り物のキャラクターではなく、どこかに実在するような錯覚に陥るほど、丁寧かつ繊細に描かれている。
 

<映像化ポイント>キャラクターの性質上、圧倒的な演技力が必要とされる主人公・夜凪景。演技をするキャラクターを演じるという難易度が高い作品をどう演じるのか、役者としての力量が試される作品であることは間違いない。
 

以上3作品を挙げてきたが、その他にも個人的に映像化してほしい作品は山ほどある。マンガが好きだからこそ、映像化に期待がふくらみ、時に落胆する。しかし、それもまた一興なのである。これからどんな作品が映像化になっていくのか非常に楽しみだ。
 

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Written by 村西亜矢子
 

むらにし・あやこ●JVTAバリアフリー事業部ディレクター。MASC×JVTA バリアフリー視聴用音声ガイド&字幕ライター養成講座のアニメ字幕の講義を受け持つ。

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「JUICE」は日々、世界中のコンテンツと対面する日本映像翻訳アカデミーの講師・スタッフがとっておきのトピックをお届けするフリースタイル・コラム。映画・音楽・本・ビデオゲーム・旬の人、etc…。JVTAならではのフレーバーをお楽しみください!
 

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