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[JVTA発] 今週の1本☆inBLG

今週の1本 思い出の映画たち

今週の1本 思い出の映画たち
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9月のテーマ:友情
 

幼い頃、やんちゃ盛りだった私と弟に手を焼いた母親は、私たちによく映画を見せていた。映画が終わるまでは私たちがウソのようにおとなしくなるので、とても重宝したそうだ。私と弟にとって映画は、いわば友達のような存在だったのかもしれない。
 

『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』は何度観たか分からないし、『ミセス・ダウト』はVHSのソフトを買ってもらった。他にも『ターミーネーター』『グレムリン』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ホーム・アローン』といったシリーズもの、『シリアル・ママ』(これは連続殺人鬼の母親が主人公のホラーコメディで、子ども向けとは言いがたい。きっと親がシリアルの意味を“朝食のシリアル”と勘違いして借りてしまったのだろう)『星の王子ニューヨークへ行く』などなど、夢中になった作品を挙げていったらキリがない。
 

そんなある日、小学生だった私は親友のりっちゃん宅でディズニーの『アラジン』を再生しようとした。その時、「吹き替えなんて子どもが観るものよ。私は字幕派ね」と大人びた意見を告げられたのだ。もちろん今はそう思わないが、それまで吹き替え作品ばかり観ていた私は、ガーンと頭を殴られたようなショックを受け、この時を境に字幕作品を多く観るようになった気がする。何にしても、ここまで名前を出した作品たちのおかげで今、この仕事をしているのかもしれないと思うと、ちょっと感慨深い。繰り返し観たとか言っておきながら、細かいところは多々忘れているものも多いので、久しぶりに連休中にでも観てみようかなと計画中だ。

 

そういえば先日、4歳になる甥っ子がスマートフォンを手に『きかんしゃトーマス』の動画に夢中になっていた。いつもは走り回っているのに、おとなしく画面に見入る彼の様子を見ていたら、時代は変わっても映画やドラマは世の母親の強い味方でいてくれるのだなとしみじみと思った。それにしても、トーマスがいつの間にかCGになって表情豊かに話すようになったとは! 昔のトーマスを知っている方はぜひ今のバージョンを観てみてほしい。きっと驚くことだろう。
 

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Written by 野口博美
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[JVTA発] 今週の1本☆ 9月のテーマ:友情
 

当校のスタッフが、月替わりのテーマに合わせて選んだ映画やテレビ番組について思いのままに綴るリレー・コラム。最新作から歴史的名作、そしてマニアックなあの作品まで、映像作品ファンの心をやさしく刺激する評論や感想です。次に観る「1本」を探すヒントにどうぞ。

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