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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集Vol.77  卵焼き、いろいろ。

★「花と果実のある暮らし in Chiang Mai」
インパクト大の写真をメインにタイのリアルなプチ・カルチャーをご紹介しています。

タイ人は、卵が大好きで、沢山の卵料理が存在します。我が家の食卓に並ぶメニューの一つに、タイの卵焼き「カイジアオ」があります。日本の卵焼きとは違って、多めの油でふわっと焼き上げる卵焼きは、大衆ごはんの一品です。私のパートナーは、自分の娘が小さい時に「お父さんの卵焼きが一番美味しい!」と言われたらしく、一品足りない時は、いつも卵焼きを焼いてくれます。味付けは、ナンプラーで、卵焼きにはチリソースをつけて食べます。タイの卵焼きにはたくさんの種類があり、最近色々な卵焼きにハマっています。

定番、豚ひき肉入りのカイジアオ

まず定番は、豚のひき肉入り。お腹が空きた時には、ちょっと肉入りの方がガッツリ食べられます。卵だけのものよりも厚みがあるためボリューミーで、見た目はスパニッシュオムレツ風!? そして2つ目は、チャオムというハーブが入ったもの。チャオムとは、独特の香りがするタイの野菜。昔住んでいた古民家にチャオムの木があり、風に乗ってふわっとしてきた匂いは何だろうと思っていたら、チャオムの葉っぱでした。最初は臭いと思っていたチャオムも長年いるとその匂いが癖になってくるのは不思議です。卵焼きにはチャオムの新芽を入れて焼きます。調理するとその匂いは和らぎ食べやすくなります。ナムプリックカピという発酵エビ味噌のディップと食べます。また、スープにこのチャオムの卵焼きを入れたりもします。

市場で卵はビニールに入って売られています。

そして最後は、発酵豚ソーセージと唐辛子、エシャロット入り。酸味と唐辛子の辛味で柔らかい味が引き締まる一品。お酒のおつまみにもいいですね。卵焼きは、どの国でも愛される一品!タイにいらっしゃる際は、色々な卵焼きを試してみてはいかが!?

タイ北部名産の発酵豚、ネーム

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Written  by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美

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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集Vol.76 花の装飾「マライ」

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市場で売られている氷の上のマライ

タイの文化の中に、私の大好きな花の装飾「マライ」があります。タイを旅した人は、この花輪の「マライ」をきっと見たことがあるのではないでしょうか。日本の華道や西洋のフラワーアレンジメントとは違う、お花のアレンジの仕方にとても惹かれました。マライはタイの花文化における装飾はもちろん、仏教や神棚に捧げるお供え物、そして贈り物としてあちらこちらの場面で目にします。朝の市場には氷の上に置かれたマライが売っています。

生花なので1日しか持ちません。また、道路の交差点の花売りの人たちがマライやジャスミンのレイなどを毎日売って歩いています。私もたまに購入し、車に飾ると車内がとてもいい香りに包まれます。ある時、自分でも作ってみたいと独学で本と針を買ってきて作ったこともありました。針にお花を刺していきますが、大きさも違う花をきれいに整列させる作業はなかなか難しいのです。

道路でマライを売り歩くおばさん

ナチュラルな素材で作られたマライ

お花はタイ国際航空のマークにもなっているドックラックと言われるお花やジャスミン、バラ、木蓮などがよく使われています。1日しか持たない、その日限りの美しさ。素敵なマライをおみやげには難しいですが、最近ではこんなマライも見られます。タイにいらっしゃる時はぜひ市場で見つけてくださいね。

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東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.75 いつまでもクリスマス!?

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みなさま、どんなクリスマスをお過ごしでしたか? 仏教国のタイでは、クリスマスはほぼ関係ないのですが、今はもうすっかり根付いてきました。この時期、同時にスーパーマーケットには、グラチャオピーマイと言われるタイのお歳暮文化としての商品(写真)も並ぶため「ホリデーシーズン」の雰囲気が倍増してきます。街中にはクリスマスツリーももう定番で、中でもチェンマイらしいナチュラル素材でもみの木や飾りを作っているところを見るとアジアらしさを感じます。

タイのお歳暮風景
ナチュラルなクリスマス風飾り
広場の象もしばらくサンタ
これから始まる市場の準備でもロイクラトーンの残骸(提灯)にクリスマスカラーのデコレーションが残っています。

ただ、いつも気になるのが、このクリスマス飾りが、終わってもすぐ片づけられることなく、そのままダラダラと新年のお飾りとなって、そして数カ月ほうっておかれ、下手したら来年のクリスマスまでそのまま飾られているのです。お正月なのに「メリークリスマス!」の垂れ幕が…。外国人からしてみれば、もう終わってるのになあという気分ですが、基本盛るのが好きなタイの人たちはデコレーションだったらこのままオッケー!?こうしたクリスマス飾りの残骸も今ではタイの名物です。そんな私もまだクリスマスソングが流れるカフェでコラムを書いているのでした…。みなさま、良いお年を。

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Written  by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.74 緑バナナの粉!?

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半年前からなんとなく胸やけがひどかったので、病院に行ったら、逆流性食道炎と言われました。タイ人の友人に、その話をしたら、数人から、緑のバナナの粉を食前に飲むといいよとアドバイスをもらいました。黄色く熟す前の緑のバナナを乾燥させて、粉末にしたものを、お湯に溶かして食前に飲むといいらしいのです。複数の人から言われたので、タイの一般的なハーブ療法なのでしょう。日本でいうところの葛湯や生姜湯とかそんな感じでしょうか。生活習慣病とうまく付き合わねばとさっそく探してみました。

ありました! お店に並ぶ、バナナの粉。私が行ったお店には3種類あり、オリジナルは緑のバナナだけ、さらにターメリック入りはガスが多い人、シナモン入りはターメリックがダメな人におすすめだそうです。結構ちゃんと定着していることにびっくりしました。

太陽をたくさん浴びた熱帯雨林気候に実るフルーツのパワー! いかにもタイらしい療法。When in Thailand, do as the Thais do.かな!? さっそく一杯…。特に味もなく、見た目はちょっと葛湯っぽい! とりあえず続けてみようと思います。

バナナの粉と緑バナナ!
大きなバナナの木
大きなバナナの木
ついでにパパイヤの木

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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.73 チェンマイ住宅事情

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最近、リタイアしてタイに移住していらした日本人の方が、住居を探しているいうことで、一緒に不動産を見て回りました。チェンマイで、外国人が住む場合、コンドミニアム、一軒家、タウンハウスのほか、ムーバーンと言われる集合住宅地があります。今回はムーバーンを中心に回りました。ムーバーンは一つのコミュニティになっていて、入り口にはガードマンがいたり、セキュリティがしっかりしている所は、訪問する際に自分のIDカードなどを見せたり預けたりします。

※ムーバーンの入り口にはセキュリティがあります。タイらしく、セキュリティがいなかったり…もよくあります。

 
ムーバーンによっては、プールやジム、テニスコートなどもあり、生活環境としては快適です。一つのムーバーンは塀で囲まれていますが、車で移動できるほど広く、敷地内で犬の散歩やジョギング、子供が道路で遊ぶ姿も見られます。部屋は3ベッドルームが基本で、昔に比べてだいぶ西洋化しており、キッチンも家の中に作られています。タイではシャワーが基本なので、日本人の好きなバスタブがある所は限られています。

※こんなゴージャスな所も

 
インテリアはオーナーの趣味が大きく影響しているので、好みに合った所を探すのが一苦労! さて今回は、沢山の物件を見て日本ではなかなか味わえない水辺に立つ一軒家が見つかりました。移住した方の第二の人生、その大きな一歩を垣間見ることができて、こちらも元気をもらえました!

※あるムーバーン
※あるムーバーン

 

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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.72 スポーツ時代到来!?

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私のタイ人のテニス仲間が、タイのバレーボールチームが優勝した!と興奮気味に話してきました。彼女は会社の同僚とバレーボールをやっていて、今月頭、タイのナコーンラーチャシーマーで行われた第22回アジア女子バレーボール選手権大会でタイが日本や中国を制して優勝したとのこと。

 

タイでも最近では、昔よりスポーツに関心が集まっています。我が家の近くにはサイクリングチームが立ち寄るカフェがあり、サイクリングの途中で団欒しているスポーツマンたちを多く見かけます。かつてタイのジムといえば、ムエタイジム?!というくらい普及しておらず、ジムに行きたいと言って紹介してくれたのは、公園や村の広場に置かれた錆びれたマシーンたちでした…。しかし、コロナあたりから、室内のいわゆるトレーニングジムができ始め、ジムに併設されているプールで泳ぐ人も増えています。北部チェンマイでは海がないので泳げない人も多いのですが、最近では水泳を習う子どもたちも。昼間は暑いので、タイ人は夕方5時くらいからプールで泳ぎ始めますが、プールは1年中使えるので、将来タイの水泳選手からオリンピックのメダリストが出るのではないかと期待しています。

 

こうしてみるとタイの日常にスポーツが入りこんできたなと実感します。気候もいいし、スポーツツーリズムも可能性がありそうです。かつての日本のようにタイでも続々と若いアスリートが増えていきそうな予感、これからのアジアの活躍が楽しみです。

 

村の所々にあるかわいいジム用具

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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集Vol.71 ようやくグリーンカレー 

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先日、最近仲良くなったタイ人のお家にお呼ばれしました。フランス人の旦那さんだけあって、洋風の一軒家でのパーティー、と言ってもとてもカジュアルで居心地もいい。そこで出されたのが、タイカレーの定番、ゲーンキアオワーンでした。日本でも馴染み深い、グリーンカレー。好き嫌いが分かれる一品です。正直、私は長くタイにいるのに、ゲーンキアオワーンが苦手な方で、出されたものは食べるものの、自ら食べることはありません。が、その夜食べた味は、なんともクリーミーで、今まで食べたことのないものでした。その味が忘れられず…。
 

スーパーにいろいろなカレーペーストが並んでいるので、後日彼女に、どのブランドを使っているか聞いてみました。すると答えは、市場で売っている何種類ものハーブを石臼で叩いたものだという! ハーブにはグリーン唐辛子、レモングラス、こぶみかん、クミン、コリアンダーなどが入っていて、お店の端に2、3袋置いてありました。さっそくそのペーストを買ってみると…フレッシュで香りもよく、とてもさっぱり。そして最後に以前記事にしたフアガディ(https://www.jvta.net/co/hanatokajitsu-petit51/)、つまり一番出汁ならぬ、一番ココナッツクリームでリッチ&クリーミーに仕上げるのです。あの夜、家庭料理の凄さを改めて実感。一品に対する価値観がガラリと変わり、私の人生にようやくグリーンカレーが入ってきたのでした。

初挑戦!濃厚リッチなGreen curryに仕上がりました。
パートナーからもゴッドライク!
市場に売っているカレーペーストや食材

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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.70 散髪ボランティア

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50歳を目前にしたタイ人の友人が今散髪の学校に通っていると聞いたのは、ちょうど3カ月くらい前のことでした。タイでは美容師は国で守られている職業で、タイ人以外は基本的にはこの職に就けないそうです。彼女に会うたびに、学校はどうかと聞くと、早々に実習をしているというのです。面白いことに、彼女たちの実習は、チェンマイ市内の川沿いの道路脇などで、ボランティアで行っているというではないですか。本当の意味での実習です。あまりうまく切れなかった時は、先生が最後に直してくれるそう。もちろん、お金を払わないのでお客さんも文句は言わないそうです。ある日川沿いをドライブしていたら、本当に数人の男性が椅子に座り、屋外で髪を切ってもらっているではないですか! なんだかとてもプリミティブですが、楽しい場面を見て嬉しくなりました。彼女はようやくコースも終わり、今後は入院療養中で美容院に行かれない人たちの髪を切りにいくのが夢だそう。人生後半に素敵な夢を持つ友人がとても眩しく見えました。 

 

自宅の軒先で髪を切る風景
理髪店の看板

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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.69 タイル

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我が家のお風呂がだいぶ劣化してきたので、一部修理をすることにしました。タイの建築は地震もないせいか、日本よりも大雑把でびっくりすることがありますが、その分、気軽にリフォームできます。さて、我が家のお風呂場は昭和っぽく、タイル張りです。当時タイルは、小さなものから大きなものまで様々な種類があり、1枚から自由に買えました。ちなみにうちのタイルは10センチ×10センチ。タイルが汚れているところだけ直そうと思い、同じものを探しにいきました。うちのタイルは特別なものではなく、どこにでもあるようなものです。ところがタイルを買いにお店に行けども行けども、そのサイズはもう工場生産されていないというのです。似たようなものといえば、我が家の10センチ角タイルが、18個一緒になって一枚のタイルに…。小さいタイルを貼るのはお金と労力の無駄なんでしょう。なんだかタイル一つから合理化の波を実感しました。そんな中、今でも手作りでタイルを作っている工場に出会いました。工場の中に入ると、古い機械で一個一個型を取り、手で形を整える昔ながらの作り方をしており、それはそれは風合いのあるタイルでした。今のオーナーのお父さんは、昔日本の瀬戸で勉強したそう。こうした工場が長く続くといいなと思います。時代の波がこのゆっくりしたチェンマイにも入ってきていることにちょっと驚いたタイル事件でした。 

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Written  by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.68 大工のブンさん

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わたしの住んでいる村に、ブンさんという大工さんがいました。ブンさんは明るくて、どの小学校にもいそうな、日に焼けた元気少年のような人でした。我が家も度々、家の修理や植木、庭づくりなどでお世話になりました。タイの修理屋さんや大工さんの中には、雑だったり、いい加減だったりする人も多いのですが、ブンさんの仕事は丁寧で最後まできっちり仕上げてくれます。朝、青いシャツに白いタオルを巻き、荷台付きバイクに乗ってやって来て、午前中の仕事を終え、お昼ご飯を食べに家に帰る。また午後に来て仕事をして、5時になるとちゃんと家に帰っていく。本当に規則正しい人でした。会えばきちんと笑顔で会釈してくれるし、仕事終わりに村の人と飲んでいる姿も見かけました。炎天下でも汗をかきながら一生懸命黙々と仕事をしている姿を見ているから、みんなブンさんに自分の家のことを頼みたくなるのです。そんなブンさんは、先日庭掃除をしている最中に突然倒れ、天国へと旅立ちました。村のどの家のためにも働いていたブンさんは、多くの人に囲まれ愛されていました。今でも独特の発音で「ヨッコー」と呼ばれる気がしてしまいます。ブンさんの死がとても気にかかるのは、ブンさんのそのシンプルで普通の生き方が、複雑になりすぎている社会と対照的に浮かび上がって、私に何かを訴えかけてくるからかもしれません。今朝、うちの近所で若い大工さんを見ました。寂しい気持ちが広がったけれど、なんだか背筋を伸ばしたくなるような清々しい朝でした。ブンさん、お疲れ様でした。 

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