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人々の希望を奪う残酷な刑務所長 ボブ・ガントン in 『ショーシャンクの空に』

人々の希望を奪う残酷な刑務所長 ボブ・ガントン in 『ショーシャンクの空に』
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【最近の私】

公開中の『ゴジラ-1.0』は評価がわかれているようで、早く観たいです。

映画ファンなら、折に触れて繰り返し観る作品は多いと思う。自分の場合は、『ショーシャンクの空に』(1994年)がそうだ(他にも『インファナル・アフェア』(2002年)や『大脱走』(1963年)なども)。今回は、『ショーシャンクの空に』でボブ・ガントンが扮した刑務所長を紹介したい。

物語は、銀行員のアンディ(ティム・ロビンス)が妻と愛人を殺害した罪で裁判にかけられる場面から始まる。アンディは無罪を訴えるが、終身刑の判決が下る。彼が服役するのは、ショーシャンク刑務所だ。この刑務所の所長はサミュエル(ボブ・ガントン)。彼は聖書を愛読し、厳しい規律で刑務所を管理している。だが刑務官には囚人への暴力を許しており、そのため命を落とす囚人もいる恐ろしい刑務所だ。

所長は囚人を農作業など公共事業に従事させるプログラムを始める。表向きは社会奉仕だが、業者からピンハネや賄賂を受け取ることが日常茶飯事となっている。その裏金の管理を、元銀行員のアンディに任せている。

ショーシャンク刑務所には、レッド(モーガン・フリーマン)が服役していた。レッドは長い年月を刑務所で過ごし、仮出所の申請を何度もしている。だがレッドの申請は、ことごとく却下され、生きる希望を失っている。自分は無罪といい、希望を持つアンディに、レッドは「希望は危険だ。そんなものを持っていても、裏切られて無駄になるだけだ」と話す。だが、アンディは刑務所に図書館を作りたいと何度も申し出て、予算を得て図書館を設立する。

そんななか、アンディは、とある囚人から妻と愛人を殺した犯人の手がかりを得て、所長に直談判をする。だが所長はそんな話は取り合わない。「裏金のことは誰にも言わない」と伝えるアンディ。所長は激怒し、彼を独房に入れてしまう。さらに所長は「これ以上逆らうなら、図書館をつぶす」と脅かすのだった。

所長が恐ろしいのは、囚人に対して圧倒的に強い立場を利用し、私腹を肥やしながら、囚人の人権などは無視、さらに抵抗するなら懲罰もいとわない点であろう。どんな困難に直面しても、希望を捨てないアンディと、希望を奪おうとする所長の対立関係がどうなるかが、この映画の見どころといえる。所長室には、聖書の一節の言葉「主の裁きは下る。いずれ間もなく」が額に入れて飾られている。額の裏には、裏金を管理する帳簿など、所長の悪事の証拠が隠されている。この言葉も作品のポイントとなっているが、それは観てのお楽しみである。

本作で冷酷な所長を演じたボブ・ガントンは1945年アメリカ生まれ。1960年代から舞台で俳優としてのキャリアをスタートし、80年代からは映画にも出演するようになる。『黙秘』(1995年)や『ブロークン・アロー』(1996年)などシリアスな映画からアクション映画まで、幅広く活躍しており、最近では『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021年)にも登場していた。他にもテレビドラマ『24 -TWENTY FOUR-』(2007~2010年)、『救命医ハンク セレブ診療ファイル』(2010~2016年)などで、数多くの映画やドラマで脇役としてポジションを担っているといえる。たぶん名前を知らなくても、顔を観ればわかる俳優の1人ではないだろうか。

冤罪で劣悪な刑務所に入れられたアンディが、目標と希望を捨てずに生きていく姿を描いた見事な作品です。自分は、折に触れて観ると思います。未見の人には、ぜひおすすめしたい映画です。

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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!

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