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スマホ一台で息子を救え 『デスパレート・ラン』の予告編

スマホ一台で息子を救え 『デスパレート・ラン』の予告編
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【最近の私】夏に公開される『インディ・ジョーンズ』『ミッション:インポッシブル』シリーズの新作が今から楽しみです。
 

今や生活の中で欠かせることができない携帯電話。スマホは電話やメールだけではなく、インターネットやアプリケーションなど便利な機能がついている。そして携帯電話やスマホをサスペンスの要素として制作された映画もある。その“スマホ映画”の中から、今回は『デスパレート・ラン』(2021年)の予告編を紹介したい。
 

予告編は、エイミー(ナオミ・ワッツ)が自宅を出てジョギングに行く場面から始まる。エイミーは夫を事故で亡くし、現在は自然に囲まれた小さな町で息子ノア、そして娘との生活をしていた。エイミーが森の中の道を走っていると、パトカーとすれ違う。そしてスマホに「事件発生。学校を閉鎖」との緊急速報が流れてくる。ニュース動画、知人に電話をして情報を収集するエイミー。そして、息子が通う学校で立てこもり事件が発生し、息子が事件に巻き込まれているらしいと知る。
 

自分も時々ジョギングに行くことはあるのだが、スマホは荷物になるので持って走ったことはないです。でも、この予告編を観ると、これからはスマホを持って出かけた方がいいのかなと思いました。
 

人質になったノアはエイミーに「怖いよ」と電話をかけてくる。恐怖に凍りつくエイミー。なんとかして息子を救わないと。だが、自分がいる位置は自宅にも車にも遠い場所だ。自分に残されたのはスマホのみ。自分の息子を救うことはできるのか…。
 

電話回線を通じてサスペンスが派生する映画はこれまでにも制作されてきた。例えば、『セルラー』(2004年)がある。監禁された女性が、偶然につながった見ず知らずの若者の携帯に助けを求めるノンストップサスペンスだった。ちなみに、『セルラー』を香港でリメイクした『コネクテッド』(2008年)もある。こちらも携帯が見ず知らずの人間につながるネタは同じでも、派手なアクションを加えたリメイクになっている。
 

最近では、デンマーク映画『THE GUILTY /ギルティ』(2018年)がある。『ギルティ』は警察の緊急通報管理室で勤務する主人公が、今まさに誘拐されている女性からの通報電話を受ける。映画はすべて管理室の中で展開される。走る車の音、犯人の声など、わずかな手がかりから、主人公は女性を救おうとする。この作品も2021年にハリウッドでリメイクされ、主人公はジェイク・ギレンホールが務めている。
 

また、スマホで事件を解決しようとする本作の予告編を観ると、パソコンのモニターで物語が進む『search/サーチ』(2018年)を思い出す。娘が行方不明になり、父親がインターネット、ビデオ通話、メール、SNSなどを駆使して娘を捜す。全編を通じてパソコンの中で進む物語。SNSで事件の真相を追う展開。そしてネットを通じて自分の娘の知らない素顔を知る父親など、今までにないが話題になったので、観た方も多いだろう。
 

本作の監督はフィリップ・ノリス。『パトリオット・ゲーム』(1992年)や『ボーン・コレクター』(1999年)など、アクション大作やサスペンスを撮ってきた監督だ。今回はスマホを使って息子を救おうとする母親というシンプルなシチュエーションの映画を作るのは意外な気がした。でもノイス監督が1989年に手がけた『デッド・カーム/戦慄の航海』では、海上に浮かぶ小型ボートという限られた空間の中で物語が展開するサスペンスだった。
 

突然の事件に巻き込まれたエイミー。その非常事態に、彼女はスマホという身近な機器を使い、何とかして事件を解決することができるのか。シンプルだが、アイデアで観る者をハラハラさせる作品になっている予感がします。はたしてエイミーは息子を救えるのか?その結末は映画館で確認してきます!
 

今回注目した予告編:
『デスパレート・ラン』
監督:フィリップ・ノイス
出演:ナオミ・ワッツ、コルトン・ゴボ
2023年5月12日より公開
公式サイト:https://desperate-run.jp/
 
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!
 
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