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【悪役コラム】続編公開記念! マートン・ソーカス in 『イコライザー』

【悪役コラム】続編公開記念! マートン・ソーカス in 『イコライザー』
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デンゼル・ワシントン扮する主人公が現代版“必殺仕事人”となり、善良な市民を悪から救うアクション映画『イコライザー』。この作品の続編が10月に公開される。意外なことに、ワシントンが続編に出演するのは本作が初めてである。今回は前作でデンゼルと死闘を繰り広げたマートン・ソーカスが演じた悪役を紹介したい。

 
映画は「人生で最も大切な日は、生まれてきた日と、生まれてきた理由がわかった日」という字幕で始まる。舞台はボストン。ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、ホームセンターで働いている。マッコールは勤勉で、真面目に働く同僚に「完璧よりも前進を」とアドバイスする優しい男だ。夜眠れないマッコールは、近所の24時間営業のダイナーで読書して過ごしている。そこで彼は娼婦テリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出会う。彼女はロシアン・マフィアの娼婦として働いている。彼女がマフィアに大けがをさせられたと知ったマッコールは、娼婦の元締めのロシア人たちの元へ行き、テリーを解放するよう要求する。マフィアに一蹴されて銃を向けられたマッコールは、数十秒でマフィアたちを返り討ちに。マッコールは元CIAの凄腕エージェントで、現在はその過去を隠して暮らしていたのだ。だがテリーとの出会いがきっかけとなり、ロシアン・マフィアとの戦いへと発展していく。

 
マッコールの件を受けて、ロシアから事態を解決するために殺し屋テディ(マートン・ソーカス)がボストンに派遣されてくる。テディはいつも苦虫を噛んでいるような強面をしており、地元の悪徳警官を使ってマッコールを探そうとする。テディは行く先々で人々を暴力で叩きのめす。なぜか。彼はこう言う。「自分が来たことを周りに知らせるためだ」と。嵐のように来て暴力で物事を解決しようとする。しかも相手が女性だろうと容赦せずに殺す。そんな恐ろしいキャラクターである。テディは元KGBで、いわばマーカスとは特殊な技術を身に付けた似た者同士だ。

 
ロシア訛りの英語を話しているので、てっきりマートン・ソーカスはヨーロッパかどこかの出身かと思っていたが、ニュージーランド生まれ(父親がハンガリー出身)である。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『トリプルX』などに出演。そういえば『ボーン・スプレマシー』ではエージェント役で、マット・デイモンと死闘を繰り広げていました。

 
少女を救うために男が戦うといえば、ジャン・レノとナタリー・ポートマン共演『レオン』が思いつく。だがマッコールは1人でマフィアを潰すために、どんな手も使う。その手段はどんどんエスカレーションし、観ていて「そこまでするの?」と思うほどである。ついにテディはマッコールが勤めるホームセンターを見つける。同僚を人質に取られたマッコールは、テディとの最期の対決に挑む。

 
冒頭のテロップは、マッコールがヒーローとして目覚めることを意味している。この映画、普段は穏やかだが、いざという時には強くて頼りになる男として、デンゼル・ワシントンがとにかく魅力的だ。だが、そんなデンゼルに対してギラギラとした悪の光を放っているマートン・ソーカスにも注目してほしいです。

 
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!

 
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