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この物件、なんか変 『ナイトスイム』の予告編

この物件、なんか変 『ナイトスイム』の予告編
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【最近の私】映画プロデューサー、ロジャー・コーマンが亡くなりました。数多くの映画を作り、またコッポラやスコセッシなどの監督たちに映画を撮るチャンスを与えた功績は大きいと思います。

ホラー映画で、恐ろしい何かがとりつくといえば、悪霊が家にとりつく『死霊館』(2013年)、悪魔が人間にとりつく『エクソシスト 信じる者』(2023年)などがある。今回はその中から、プールに何かがいる“訳アリ物件映画”『ナイトスイム』(2024年)の予告編を紹介したい。

予告編は、復帰を目指している元メジャーリーガーのレイ、妻のイヴ、娘イジーと息子エリオットの4人家族が、新しい家を見に行く場面から始まる。「お値打ちの物件で、早めの決断を」と勧められた物件には、庭にプールがついていた。この家を気に入った一家は、引っ越すことに。さっそくプールに飛び込む子どもたち。だがエリオットは、このプールに中に潜む何かの存在に気づく。その何かは、プールだけではなく、家の中の水にも姿を表すようになる。エリオットは確信する。「この家は変だ」。ある夜、イジーは恋人とプールでかくれんぼをする。「もういいかい」と呼びかけるイジーに、「もういいよ」と答える声が。だがその声の主は…予告編は最後に何かが水の中から飛び出してくるところで終わる。

本作の注目ポイントは、『透明人間』(2020年)、『ゲット・アウト』(2017年)など話題作、ヒット作を送り出し、今やホラー映画の信頼できるブランド(と私が呼んでる)ブラムハウス・プロダクションズと、『ソウ』(2004年)や『マリグナント 狂暴な悪夢』(2021年)などの作品を撮っているマスター・オブ・ホラー、ジェームズ・ワン監督がタッグを組んでいる点である。ワン監督とブラムハウスは、全米ヒットを記録した『M3GAN ミーガン』2022年)に次いでのコラボレーションになる。

本作の監督はブライス・マクガイア。『ナイトスイム』は、マクガイア監督が2014年に制作した4分の短編映画を元に超変化している。ワン監督は『ソウ』を作る前、この作品の原型となる短編映像を撮影し、その短編をハリウッドに売り込んで『ソウ』を長編作品として完成。大ヒット作となったというエピソードは有名だ。『ナイトスイム』の元ネタになった短編はネットで観ることができるので、興味のある方はそちらもチェックしてみてください。怖いですよ。

ホラー映画の場合、インパクトのある恐怖描写を盛り込んだ短編をネットで発表⇒長編化という流れができつつあるようだ。ホラー『ライト/オフ』(2016年)はスウェーデン出身のデヴィッド・F・サンドバーグ監督が2013年に発表した短編を観たワン監督が自らプロデューサーを名乗り出て、サンドバーグ監督が長編としてメガホンを取っている。以降、サンドバーグ監督は『アナベル 死霊人形の誕生』(2017年)、DCコミックの映画化『シャザム!』2019年)などを撮っており、ハリウッドで注目の監督となっている。ワン監督の才能を見つける目の確かさもあるだろうが、ホラー短編は、新しい才能の登竜門として注目されているのかもしれない。

『ライト/オフ』は「部屋の電気を消したら恐ろしいものが出てくる」という、誰もが感じる恐怖を題材にしている。今回の『ナイトスイム』も、足の届かないプールの底に何かがいる」とこれまた身近なプールをモチーフに、得体のしれない「何か」による恐怖物語になっていると予測できる。

 『ナイトスイム』のマクガイア監督は、新たなジェームズ・ワンになることができるか。注目したいと思います。とりあえず、恐怖のプールを映画館で体験してきます!

注目した予告編

『ナイトスイム』

監督:ブライス・マクガイア

出演:ワイアット・ラッセル、ケリー・コンドン、アメリ・ホーファレ、ギャヴィン・ウォーレン

公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/night-swim

 

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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!

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