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模範市民、キレる!『スノー・ロワイヤル』の予告編

模範市民、キレる!『スノー・ロワイヤル』の予告編
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【最近の私】5/31~6/3に渋谷で開催される東京国際ろう映画祭で、日本語字幕制作をお手伝いしました。興味を持たれた方はぜひお越しください。

 
リーアム・ニーソン出演作の予告編は、当コラムにこれまでも登場している。おそらく『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』から始まり、『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』『トレイン・ミッション』など取り上げており、もはや常連ともいえるだろう。今回はそのリーアム主演作『スノー・ロワイヤル』の予告編を紹介したい。

 
予告編は、ネルズ(リーアム・ニーソン)が模範市民賞を受け取る場面から始まる。彼は街の除雪を仕事にしている、穏やかでまじめな職員だ。だが、ネルズの息子が死亡する悲劇に見舞われる。死因はヘロインの過剰摂取だという。「息子はドラッグなどしない」と信じられないネルズ。彼が調べると、実は息子は人違いで殺されたらしい。息子を殺したのは街の麻薬組織王、バイキングだ。バイキングの他にも、スピード、ホワイトブル、エスキモーと呼ばれるボスが仕切る組織がある。ネルズは決心する。「息子を殺した連中を除雪してやる」。彼はバイキングの手下を殺害する。頼るのは、除雪の仕事で得た土地勘と体力、そして処刑方法は犯罪小説で覚えた殺人スキル。

 
一般市民が、犯罪に巻き込まれた家族の復讐を行う「ヴィジランテ(自警)」ものとして、これまでも『狼よさらば』『狼の死刑宣告』など多数の作品がある。『スノー・ロワイヤル』は模範市民の男が、仕事で愛用する除雪トラックを武器にして組織の手下を殺害、その後の死体処理については犯罪小説をネタにしている点が、新たな魅力となっているのではないだろうか。

 
雪深い街で起こる犯罪を扱った映画としては、『ファーゴ』が思い出される。海外の評でも「『ファーゴ』の切れ味とセンスを持つ傑作」とのコメントが予告編でも登場している。
犯罪が、意外な方向へ進んでいく…といえば、クエンティン・タランティーノであろう。自分が大好きな『トゥルー・ロマンス』は、主人公のカップルがコカインを組織に売ろうとすることで、FBIを巻き込んだカオスへと突進していくストーリーだったが、本作も事件が意外な展開へと進む状況が似ているかもしれない。

 
本作の原題は『Cold Pursuit(冷たい追跡)』。だが予告編を観ると、邦題は物語をうまく表していると思う。息子を殺された父親の復讐をきっかけに、麻薬組織がお互いの仕業と思い込み、ギャング同士の抗争へと発展していく。予告編の最後に「クセモノだらけ!」「全くかみ合わない戦い!」とテロップが流れるが、まさに雪の中のバトル・ロワイヤル状態だと思いますよ。

 
本作の監督はノルェー出身のハンス・ペテル・モランド。彼が2014年にノルウェーで撮った『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』をハリウッドでリメイクした。どのように自らリメイクを手がけたのかも、注目ポイントだろう。また、両作品を見比べるのも面白いかもしれない。

 
模範市民VS警察VS2つの麻薬組織の、四つ巴の戦いは、どのような結末を迎えるのか? 劇場で確かめてきます!

 
今回注目した予告編
『スノー・ロワイヤル』
監督:ハンス・ペテル・モランド
出演:リーアム・ニーソン、ローラ・ダーン、エミー・ロッサム、ウィリアム・フォーサイス
2019年6月7日より公開
公式サイト:https://snowroyale.jp/

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