花と果実のある暮らし in Chiang Mai プチ・カルチャー集 Vol.96 ムッとした一コマ
先日、友人を送りに空港に行った時の出来事。空港はアブタビ行きのチェックインをしようとするたくさんの人でごった返していました。私の友人は健常者ではないので事前に車椅子を要請してありました。彼女は待っている間も辛そうで、たまにしゃがんだりしていました。隣のラインには、観光を満喫したような西洋人観光客4人組がチェックインをしています。その中の70代くらいの男性はすでに車椅子を頼んであったようですが、さらに60代くらいの女性が車椅子を追加したいと頼んでいます。しばらくして向こうから2台の車椅子を押した空港職員がやって来ると、そのグループがそれに気づいて合図をし、職員はそちらへ向かっていきました。明らかにそのうちの一台は友人用。友人は立っていられないくらいの状態で今すぐ車椅子が必要なのに…。彼らはそんな友人に気づいていながら見ぬふりをして先に乗ってしまったのです。「しょうがないわね」という表情でグランドスタッフがもう一台手配してくれました。しかし…「すみませんが、あそこまで行ってください」と言われ、結局友人は指定された所まで歩くことに…。
もちろん、車椅子を使われる皆さんのほとんどはご高齢だったり、足が痛かったり、また見えない持病があったりします。しかし、最近、車椅子利用は優先されて楽だという理由で気軽に利用する人たちが出てきているようです。「本当に必要な人をちゃんと優先してほしい!」。この一連の出来事に気づいてさえいない友人の代わりにちょっと声をあげてみました。

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Written by 馬場容子(ばば・ようこ)
東京生まれ。米国大学でコミュニケーション学専攻。タイ、チェンマイに移住し、現在は郊外にある鉄工房でものづくりをするタイ人パートナーと犬と暮らす。日本映像翻訳アカデミー代々木八幡・渋谷校時代の修了生。
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花と果実のある暮らし in Chiang Mai
チェンマイ・スローライフで見つけた小さな日常美
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