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80年代悪役メモリアル⑤ 寒い国から来た最強ボクサー! ドルフ・ラングレン in 『ロッキー4/炎の友情』

80年代悪役メモリアル⑤ 寒い国から来た最強ボクサー! ドルフ・ラングレン in 『ロッキー4/炎の友情』
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【最近の私】いよいよ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が12月15日から公開です。早く観に行きたいです。

 
80年代のアメリカ映画には、ソ連(現ロシア)とアメリカが冷戦状態にあったからか、ソ連軍が悪役として描かれている作品があった。例えば『若き勇者たち』、『ランボー/怒りの脱出』などである。その中から、今回は『ロッキー4/炎の友情』でドルフ・ラングレンが演じたソ連人ボクサーを紹介したい。

 
かつて無名だったボクサーのロッキー(シルヴェスター・スタローン)は、チャンピオンのアポロ(カール・ウェザース)に勝ち、現在は王者となって家族と幸せな生活を過ごしている。かつてはライバルだった2人だが現在では親友となっていた。そこに、ソ連からイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)がやって来る。アメリカに来た目的は、チャンピオンのロッキーと戦い、ソ連のボクサーの強さを見せつけることだった。

 
それを知ったアポロはすでに引退していたにもかかわらず、「俺がまず戦ってやる」と宣言。ロッキーがブランクのある親友の身を案じる中、アポロとドラゴの試合が始まる。角刈りの金髪、無表情でサイボーグのような雰囲気を醸し出すドラゴは試合直前、「お前は負ける」とアポロに言い放つ。試合の最初はアポロが攻撃し優勢に見えたが、後半はドラゴの強烈なパンチを連打で受ける展開に。そしてアポロはリングに倒れ、そのまま息絶える。この場面はドラゴが圧倒的な強さで、観る者に強烈なインパクトを与える。

 
親友の仇を討つべく、ロッキーはドラゴとの対決に挑む。試合はクリスマスの夜、モスクワで行われる。現地に乗り込んだロッキーは、試合まで雪山の中でトレーニングを積む。ドラゴは科学的に計算されたトレーニングを行ない、最新のマシーンを使う。その一方でロッキーは山で木を切り、ソリを引くなど昔ながらのやり方を貫く。「科学VS根性」という分かりやすい形で両者を描いている。

 
試合当日、戦いの会場はソ連人ばかりで、ロッキーにとっては完全なアウェー状態。試合が始まると、ロッキーはドラゴのパンチを受けてダウンするも必死に反撃し、激しい打ち合いとなる。戦闘サイボーグのように冷静だったドラゴも、ロッキーに対して「あいつは人間じゃない。鉄でできている」と弱音を吐く。そして「俺は国のためではなく、自分のために戦うんだ」とボクサーとしての心の叫びが出る。本作ではロッキーよりもドラゴの方が圧倒的な存在感を放っているが、戦いの結果は…? ぜひラストシーンはご自身で観てください。

 
ドルフ・ラングレンは本作で注目され、『レッド・スコルピオン』公開時に日本で彼につけられたコピーが“人間核弾頭”。本人は知っているんですかね? 以降は『ユニバーサル・ソルジャー』をはじめ、アクション映画に多く出演しており、スタローンとは『エクスペンダブルズ』シリーズで再び共演している。

 
2015年には、アポロの息子が主人公で『クリード チャンプを継ぐ男』が製作された。そして現在、続編の製作が進行しているが、ドルフ・ラングレンも出演するのでは? とウワサもある。まさかドラゴの息子が登場して、アポロの息子と戦うのか? 今から続編が楽しみである。

 

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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!

 
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