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JVTA修了生の字幕が映画の本場へ!「SSFF in ハリウッド」を現地からレポート

JVTA修了生の字幕が映画の本場へ!「SSFF in ハリウッド」を現地からレポート
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JVTAロサンゼルス校の現地スタッフ、ゲイラーです。
 
先日、なんと、映画の都ハリウッドで日本の映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル in ハリウッド」が開催されました!“ショートショート フィルムフェスティバル”*は、毎年日本で開催される国際短編映画祭で、JVTAでは毎年字幕を担当しています。2018年はJVTAの修了生が200本を超える作品の字幕を手掛けました。今回は、この映画祭が20周年を迎えたことを記念して、日本の外務省が運営するジャパン・ハウス ロサンゼルス及び在ロサンゼルス日本国総領事館と共同で開催。映画祭の会場は、歴代のハリウッドスターの手形・足形がある「グローマンズ・チャイニーズ・シアター」や、アカデミー賞授賞式が行われる「ドルビー・シアター」なども隣接する、ハリウッドの中心エリア です。
 

*正式名称は「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)」
 

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日本からの豪華ゲストもJVTA修了生の字幕で鑑賞。英語ネイティブの反応は?
まずは、映画祭の関係者や芸能人などが登場するレッドカーペットへ。SSFF in Hollywoodのアンバサダーを務めるEXILE・AKIRAさんと小林直己さん、海外でも活躍するロックギタリストMIYAVIさん、映画『JUNO/ジュノ』や『マイレージ、マイライフ』が代表作として知られるジェイソン・ライトマン監督などをお見かけしました。また、映画祭には一般参加もできるので、日本人だけでなく、アメリカ人をはじめ多くの現地の人も来場していました。会場は満席で、立ち見の観客もいるほどです!
 

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現地時間午後6時30分過ぎ、映画祭のスタートです。関係者や日本の人気アーティストのオープニングスピーチから始まり、本映画祭がハリウッドで開催されたことを祝福。また、日本のエンターテインメントが海外に進出していくなど今後の動向も発表されました。本映画祭の上映プログラムは全4作品で、JVTAの修了生が字幕を手掛けたのは3作品です。SSFF&ASIA代表の別所哲也さんらによるプロジェクト『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』の一篇でEXILE・TAKAHIRO主演の『カナリア』や、SSFF&ASIA 2018のグランプリ(ジョージ・ルーカス アワード)を受賞した『カトンプールの最後の日』**、2018年米国アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した日本人メイクアップアーティスト辻一弘さんのドキュメンタリー作品『The Human Face』が上映されました。英語字幕つきで上映された『カナリア』は、日本の視聴者にはスルーされてしまいそうなちょっとした冗談交じりのセリフで笑いが起きたり、ショッキングなシーンで声が上がるなど、海外の視聴者ならではのリアクションもありました。上映後には観客から大きな拍手が送られ、作品の内容はもちろん製作者の意図もきちんと伝わっていたようです。一つひとつのセリフやシーンの役割を熟考し、他の言語(英語/日本語)に落とし込まれるプロセスを経て完成した字幕。修了生の活躍をハリウッドで見ることができて、大変嬉しく思いました!
 

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河瀨直美監督が通訳・翻訳者の心情を描く
上映プログラムの最後を締めくくったのは河瀨直美監督の短編映画作品『Lies -嘘-』。本作で描かれるのは、なんと通訳・翻訳者の心情です。上映後には河瀨監督が登場。海外でお仕事をする際に通訳・翻訳者が同伴するようで、「“通訳・翻訳中に沸き上がった気持ち”はどこに行ってしまうのか気になった」ことがストーリーのアイデアになったとおっしゃっていました。翻訳作業中は常に作品を俯瞰して見ることが当たり前で、翻訳者の意見や感情などは字幕に出ることはありません。普段は裏方である通訳・翻訳者の心情にフォーカスされたことに感動しました。
 

海外で見るからこそ、より強く実感する字幕の重要性
上映会の後は、日本文化の発信地「ジャパン・ハウス ロサンゼルス」でのレセプションパーティーへ。ジャパン・ハウスは、日本のアートやカルチャー、テクノロジーを発信する海外拠点で、日本の外務省が運営しています。パーティーには、ジャパンハウスや映画祭の関係者をはじめ、レッドカーペットにも登場した日本の芸能人やロサンゼルスで活躍するエンタメ業界の関係者などが出席していました。SSFF&ASIAの実行委員の皆様にご挨拶させていただき、毎年多くの翻訳者に字幕を担当してもらっていることに感謝のお言葉をくださいました。
 

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映画の本場ハリウッドで修了生が担当した字幕を見ることができた今回。修了生の活躍の場が世界に広がっていることを実感したJVTAにとっても記念になる映画祭となりました。映画は見る人の世界を広げ、字幕によって多くの視聴者に作品のメッセージを届けることができます。日本の映画が海外で上映されたことで、字幕の役割の重要性や、翻訳者が日本の文化発信に貢献していることを強く感じる機会になりました。JVTAでは毎年多くの映画祭の字幕を担当しています。あなたもハリウッドをはじめ世界で活躍するチャンスです! 修了生の活躍の場が海外にもっと広がるようにJVTAではサポートしていきたいと思います。
 

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**SSFF&ASIA 2018のグランプリ(ジョージ・ルーカス アワード)を受賞した『カトンプールの最後の日』は、日本語字幕を修了生・赤木真理子さんが担当しました。関連記事はこちら

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