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【LA発!法務翻訳のスペシャリストが指導】契約書を深く理解することが 法務翻訳の最初の一歩

【LA発!法務翻訳のスペシャリストが指導】契約書を深く理解することが 法務翻訳の最初の一歩
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「JVTAサマースクール2020」では、ロサンゼルスと自宅をリモートで繋ぐ講座が人気を集めました。7月下旬からスタートした「超・実践英語講座」「初めての通訳トレーニング講座」に続き、第3弾として8月22日(土)に開催したのが「法務翻訳 1 Day 体験講座」です。20年以上にわたり、アメリカ国内で法務翻訳を専門に翻訳者として活躍していたディッキンソン佐恵子講師の指導のもと、参加者たちが契約書の翻訳に挑戦しました。
 
●学生から企業の法務担当者まで 参加者のバックグラウンドは多様
今回の講座に参加したのは10名。これから就職する上で役立つ知識を少しでも身につけたいという大学生もいれば、企業で法務を担当しているが自身の翻訳がどこまで通用するのか確かめたいという方など、講座に参加したきっかけや経験もそれぞれでした。また、すでに翻訳者として稼働仕事をする中で、もっと仕事の幅を広めたいと参加を決めた方もいました。きっかけは異なるものの「前に進みたい」という気持ちが、どの参加者からも感じ取れました。事前に取り組んでいただいた課題に対し、ディッキンソン講師が細かくフィードバックをしていきます。
 
●課題の訳を共有することで新たな発見が!
授業では、参加者が事前に提出した翻訳課題を全員に共有します。これはJVTAの映像翻訳の授業で取り入れている方法です。「自分の課題を他の人に見られるなんて恥ずかしい」と思う方もいるかもしれませんが、他の人たちに客観的に見てもらうことで、自分では気づけない訳文の不自然さや誤りを見つけることができます。また、クラスメートの訳を見ることで「こんな表現方法があったのか!」と新たな発見につながることもあるのです。授業の中では、ディッキンソン講師が「Aさんの訳についてどう思いますか?」と参加者に問いかけます。「とても読みやすい」「ちょっと分かりにくかった」という客観的な感覚を持つことが、自身で翻訳する際の言葉選びなどに活かされていくのです。
 
●法務翻訳で求められるのは正確性と分かりやすさ
法律に関する文書では普段は聞きなれない堅い言葉や表現が次から次へと出てきます。それをいかに端的に分かりやすく訳せるかが翻訳者としての腕の見せ所です。また、法務翻訳は他の分野以上に正確性が求められるため、自分自身がしっかりと内容や全体像を把握することが必要だとディッキンソン講師は言います。十分に理解していないことで誤った情報を与えれば、それが契約や裁判にも影響を及ぼします。まずは時間をかけてでもじっくりと読み解くことが重要です。
 
●似ているようで違う法律用語を深く知る
日本語の契約書を見ると「推定する」と「みなす」、「引き渡す」と「交付する」など、似たような意味の言葉を目にします。一見大きな差はないように思えるので、安易に使ってしまいがちですが、間違えると意図していない契約を結ぶことになりかねません。それを回避するためには、法律用語の意味をしっかりと把握しておくことが重要です。法律関連の文書を訳す際には、それぞれの言葉の意味を正確に理解した上で、的確に言葉を選ぶことが求められます。
 
●「法務翻訳の技術」があなたの強みになる
ディッキンソン講師いわく、法務翻訳は専門性の高い分野のため、対応できる翻訳者は多いと言えません。そのため法務翻訳の技術を持っていることは、翻訳者として大きな強みになります。まずは翻訳の基本的なスキルを身につけることが第一ですが、加えて専門的な知識を要する分野に対応できれば、あなたのアピールポイントを増やすことができるはずです。
 

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