スペイン語圏とポルトガル語圏の最新作を集めた「第17回ラテンビート映画祭」が11月19日（木）に開幕。この映画祭の運営と翻訳にJVTAの修了生で講師も務める杉田洋子さんが、広報に修了生の根岸由紀さんが携わっています。

 
ラテンビート映画祭は、日本在住のスペイン人プロデューサー、プログラミング・ディレクターのアルベルト･カレロ･ルゴ氏が主催している映画祭です。カレロ氏が鋭い視点で選定したラインナップとなっており、スペイン語・ポルトガル語圏の国々が制作を手掛けた作品や舞台となった作品が上映されています。杉田洋子講師は、運営コーディネートや作品の翻訳を担当しています。今年はスペインのサン・セバスティアン国際映画祭やアメリカのサンダンス映画祭で高い評価を受けた作品もあります。

 
◆杉田洋子講師に今年の見どころを聞きました。
映画祭初日となる11月19日（木）は、オープニング作品として、スペインの巨匠フェルナンド・トルエバ監督による『Forgotten We’ll Be』を新宿バルト９にて19時より上映。原作はコロンビアの著名な作家エクトル・アバド・ファシオリンセによる同名小説。医師である作者の父の波乱の人生が綴られており、世界中で読まれているベストセラーです。コロナ禍においても、スクリーンで映画を鑑賞する喜びを味わえるよう、一夜限りの特別上映に踏み切りました。

『Forgotten We’ll Be』

 
さらに、11月20日（金）からはオンラインにて順次9作品を配信。東京国際映画祭と共催の話題作『老人スパイ』『息子の面影』『家庭裁判所 第3H法廷』の3本も上映されます。見逃した方はこの機会に是非ご覧ください！

『老人スパイ』

『息子の面影』

『家庭裁判所 第3H法廷』

 
また、社会派のドキュメンタリー作品もラインナップされています。中国の現代美術家アイ･ウェイウェイがメキシコでおきた集団失踪事件の背景に迫る『ビボス ―奪われた未来―』。『ダーウィンの悪夢』のフーベルト･ザウパー監督が大国に翻弄されるキューバの人々の本音を引き出した『エピセントロ～ヴォイス･フロム･ハバナ～』。そして、2021年のアカデミー賞ベネズエラ代表に選ばれた『ワンス･アポン･ア･タイム･イン･ベネズエラ』では、立場の違う女性たちの目を通して、環境破壊や国政不安により村の生活が脅かされていく過程を追います。

『ビボス　―奪われた未来―』

『エピセントロ　～ヴォイス・フロム・ハバナ～』

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ベネズエラ』

 
フィクションでも、女性を軸にした様々な国を舞台にした作品がそろっています。ポルトガルの上流階級における男性優位社会に挑んだ女性の生きざまを描く『モラル･オーダー』、世代も価値観も異なる2人の女性の友情を通して人間の尊厳を讃えるスペインのロード・ムービー『マリアの旅』、思春期の少女の揺れ動く心を繊細に描き、ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門で最優秀賞を受賞したコロンビアの短編『15の夏』も見逃せません。

『モラル・オーダー』

『マリアの旅』

『15の夏』

 
ラテンのキーワードがつなぐ、味わい深く示唆に富んだ作品の数々を、是非ご堪能ください！
字幕の翻訳では、JVTA修了生の皆さんも多数活躍しています。ぜひ、ご覧ください！
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第17回ラテンビート映画祭
11月19日（木）～12日13日（日）
配信は11月20日からスタート
公式サイト：https://www.lbff.jp/

 
★JVTAのYouTubeチャンネル　「JVTA+」（JVTAプラス）に杉田洋子講師が出演してくれました！
https://www.youtube.com/watch?v=oNqSipJsVY4&feature=youtu.be

 

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