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【JVTAが公式プログラムやデイリーペーパーの翻訳で協力】第36回東京国際映画祭が10月23日(月)開幕!

【JVTAが公式プログラムやデイリーペーパーの翻訳で協力】第36回東京国際映画祭が10月23日(月)開幕!

10月23日(月)、第36回東京国際映画祭(TIFF)が開幕する。TIFFは、1985年に日本ではじめて大規模な映画の祭典として誕生。才能溢れる新人監督から熟練の監督の作品まで、世界中から厳選された映画が集結し、毎年メディアでも大きく報道される人気のイベントだ。JVTAは今年も公式プログラムの英訳やデイリーペーパーの翻訳などを担当し、修了生が活躍するほか、プログラミンググループのスタッフとして、修了生の今井祥子さんが運営に携わっている。また、同映画祭と併催される、アジアを代表するマルチコンテンツマーケット「TIFFCOM」(10月25日~27日)関連の翻訳にもJVTAが携わっており、資料やプレスリリースなどの英訳を修了生が手がけている。
 
第36回東京国際映画祭予告編 36th TIFF Trailer

 
36回目を迎える今年は、基本理念として「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する。」という新たなミッションが掲げられている。アート作品からエンタメ大作、過去と現在、未来などさまざまな映画の可能性に加え、国・人種・性別・民族・宗教・言語・価値観・世界観・国内外・製作者と観客間などあらゆるボーダーを越えた多様性を映画の力でカラフルに表現することがテーマとなっている。
 

安藤桃子監督©Tetsuo Kashiwada

今年の映画祭ナビゲーターは、映画祭をより楽しめる案内人として映画監督の安藤桃子さんが務める。ポスタービジュアルは、安藤桃子さんと俳優の奥田瑛二さんの親子を撮り下ろしたもの。これは、生誕120年となる小津安二郎監督の特集を組むことから代表作『東京物語』の作中の笠智衆さんと原節子さんをオマージュした作品となっている。舞台は現代の東京(撮影場所は東京駅近くのKITTE丸の内の屋上庭園)。ビジュアルの監修は昨年につづき、コシノジュンコさんが担当している。
 

映画祭ガイド

国内外で注目される歴史ある映画祭だけに公式プログラムと会場で配布される映画祭ガイドは、上映作品の概要や監督と出演者のプロフィールやメッセージなどが、2カ国語で表記されている。膨大な量の英訳を4名の翻訳者が手がけた。最も多く携わった修了生のローガン・ランプキンスは、JVTAで学んだリサーチのスキルを活かして、細かい情報を英訳したと話す。
 
「TIFFプログラムの翻訳業務では、気をつけなければならない点がいくつかあります。監督・登場人物・俳優の正しい英語表記を確認しなければ、間違った情報が永遠に残されてしまう恐れがあるため、時間をかけて確実に調べる必要があります。
 
また、映画の紹介文には文字数の制限がかかっています。日本語は主語と述語がなくても成り立つ上に漢字も使えるので、日本語から英語に翻訳する場合、確実に文字数が増えてしまいます。不要な情報を省略せざるを得ませんが、何を残すべきなのかという判断力が不可欠です。
 
最後に複数形の違いもあります。例えば「友達が猫を飼っている」というような文章が出てきた場合、友達が1人か2人なのか、猫が1匹か2匹なのか、というところで英訳に違和感がないように、映画の詳細を細かく勉強しておくことが非常に大事です。」(ローガン・ランプキンスさん)

 

公式プログラム

 

国内外の映画を一挙上映する国際映画祭では、映画本編の字幕や吹き替え以外でもさまざまな場で翻訳者が活躍している。会期中に各会場で無料配布されるデイリーペーパー「TIFF Times」(インタビューやコラム、レポートなどの読みもの記事を掲載)もJVTAの修了生が手がけていく。映画祭の上映作品を掲載した映画祭ガイドは、下記からダウンロードできる。
https://2023.tiff-jp.net/news/ja/?p=61655

 

今年のオープニング作品は名匠ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』。役所広司氏演じる公共トイレ清掃員の日常を描いた同作は、今年のカンヌ映画祭で最優秀男優賞を受賞した話題作だ。ヴィム・ヴェンダース監督は今年のTIFFコンペティション部門国際審査委員の審査委員長を務めている。

PERFECT DAYS ©2023 MASTER MIND LTD.

 
今年のクロージング作品は、『ゴジラ-1.0』。ゴジラ70周年記念作品となる同作は、戦後の日本を舞台とした異色作、山崎貴監督が脚本とVFXを手がけている。11月3日から劇場公開となる。

ゴジラ-1.0 ©2023 TOHO CO., LTD.

 

開幕はいよいよ10月23日(月)、国内外の映画関係者も数多く訪れる。華やかなレッドカーペットにも注目したい。
 

◆第36回東京国際映画祭
2023年10月23日(月)~11月1日(水)[10日間]
シネスイッチ銀座、丸の内TOEI (中央区)、角川シネマ有楽町、TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 日比谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、丸の内ピカデリー、ヒューリックホール東京、丸ビルホール、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場、有楽町micro、東京宝塚劇場(千代田区)ほか、都内の各劇場及び施設・ホールを使用
 
公式サイト:https://2023.tiff-jp.net/ja/