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【JVTA講師インタビュー】
エンタメ業界に携わる人材にこそ学んでほしい
「世界水準のブランディングとマーケティング」

【JVTA講師インタビュー】<br> エンタメ業界に携わる人材にこそ学んでほしい <br>「世界水準のブランディングとマーケティング」
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エンタメ業界ではプロデューサー、制作者、配給会社など様々な立場の人が関わり、作品を世に送りだしている。JVTAが育成する映像翻訳者もその一人。世界中で映像作品が日々生まれる中、日本のコンテンツを海外に、海外のコンテンツを日本に届けるためには欠くことのできない存在だ。それに加えて、いまエンタメ業界で注目され、ニーズが高まっているのが、ブランディングやマーケティングを担う人材。彼らは日本流ではなく世界基準の知識やスキルを習得していることが重要視され、その実力がビジネスの行方を左右すると言っても過言ではない。
 

その需要にいち早く応えると同時に語学人材の新たなキャリアをサポートするために、JVTAの浅川奈美とブランディング・プロデューサーの林美千代氏が「ブランディング&マーケティング・ストラテジスト養成コース」を共同開発している。同コースは2022年9月に開講する予定だ。林氏は『竜とそばかすの姫』をはじめ数々のエンターテインメントを国内外で展開してきた。これまで成功例や失敗例を見てきた林氏は、日本のコンテンツを世界に届けるのに必要なのは「世界基準の知識とスキル」だと語る。そして、JVTAの浅川奈美は企業や団体で英語でのピッチングを指導する中で同じことを感じていた。

 

◆JVTA講師が見た
日本のエンタメ業界の人材が持つ弱点

「2017年からVIPO(映像産業振興機構)の依頼を受け、海外見本市・イベントへの出展者を対象にした攻略セミナーや、ビジネスマッチングに向けた英語でのセールス・ピッチ・トレーニングなどの指導を行っています。受講するのは日本のエンタメ業界の第一線で活躍する大手TV局、映像制作会社、映像配信会社、出版社の社員や映画プロデューサーの方々です。中にはバイリンガルの方もいらっしゃいます。でもどんなに語学力が高くても英語でピッチをするとなると、うまくできないケースが多いのです。」(浅川)
 

その多くに不足している主なスキルは以下の3つだ。
1. 自社コンテンツのストーリーを魅力的かつ簡潔にターゲットに伝える英語ライティングスキル
2. 自社もしくは自社コンテンツの海外でのポジショニングと市場の需要の理解
3. 英語でのセールスピッチデックの作り方
 

例えば、映画祭や見本市で開催されるビジネスマッチングで、1つの企業と交渉できる時間は約25分だ。その中で自社の紹介、作品のストーリー、出演者、制作クルー、制作スケジュール、PRプラン、海外展開戦略、予算をプレゼンし、交渉しなければならない。しかし、日本のエンタメ業界でこれまで上記の3つのスキルはさほど重視されてこなかった。世界に通用する知識とスキルを習得することで、初めてグローバルなビジネス展開の入り口に立てるのだ。

 

◆「作品の魅力を簡潔に伝えるスキル」が
映像翻訳との意外な共通点

映像翻訳は単に訳すだけではなく、作品の流れや制作者の意図を正確に理解するスキルも求められる。JVTAの映像翻訳の授業では、何かしらの映像作品を選び30秒スピーチを行う時間がある。スピーチでは作品の流れを理解し、世界観を簡潔に伝えることが求められる。まさに映像コンテンツのセールスで求められスキルと同じだ。
一方、ブランディングやマーケティングに関しては、エンタメというよりもビジネスの専門領域で、その手法を理解し、市場を分析し、売るための戦略を立てるスキルが求められる。それだけに映像翻訳と関連性の薄い世界に感じるかもしれない。
 

「マーケティングやブランディングと聞くと、自分とはかけ離れた世界だな、と思う方もいるかもしれません。JVTAで学んでいた私も最初はそうでした。でも、その手法を学び、失敗を繰り返しながら実践してきた結果、現在プロデューサーという仕事に就いています。映像翻訳で学んだ『簡潔に伝える』というスキルは、今の仕事に生かせていると感じています。プロデューサーを目指さなくとも、映像業界のビジネスがどのように成り立っているのか、どのようなスペシャリストが市場を回しているのか知ってことは大切です。また、ビジネス関連の動画の受注も増えているので、業界の動きや仕組みを知っておけばプロの映像翻訳者として対応できるジャンルが増えることに繋がります」(浅川)

 

◆世界最高レベルのマーケターから学ぶ
コンテンツセールスの裏側

ブランディングやマーケティングには様々な考え方や手法がある。JVTAが提供するビジネスコースやセミナーでは、トピックを絞り、その道で長く活躍してきたプロが指導していく。その1つが6月25日(土)に開催するセミナー「ハリウッドメジャーのマーケティングマネージャーが語る『キャラクタービジネスを成功に導くための消費者インサイト』」だ。
 

「今回の講師である石川英嗣さんは、ウォルト・ディズニー・カンパニーで世界最高レベルのマーケティングを担当してきた方で、『ワイルド・スピード』の日本展開なども仕掛けてきました。巨大なグローバル企業は、グローバルガイドラインに沿って進めているものだと思っていましたが、石川さんによれば日本の市場はそうはいかないようなのです。詳しくは当日ライブでお話いただけると思うのでぜひ楽しみにしてください。また海外のコンテンツを日本に向けてセールスする際に、マーケターはどのような戦略を持って挑むのかも気になるところ。そのエッセンスとヒントを石川さんから学べる貴重な機会です。映像コンテンツに日々触れている方にとっては興味深い2時間になるのではないでしょうか」(浅川)
 

石川英嗣氏が登壇するセミナーの詳細・お申し込みはこちらから↓
https://www.jvta.net/tyo/branding20220625/

 

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