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アニメで日本語を学ぶ! 新たなカタチのワークショップをロサンゼルスで開催!

アニメで日本語を学ぶ! 新たなカタチのワークショップをロサンゼルスで開催!
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近年、訪日外国人観光客の増加に加えて、外国人労働者の受け入れ拡大のニュースが聞こえるようなりました。そうなると、外国人たちのキャリアにとって必要になるのが「日本語力」。しかも、ビジネスシーンで通用するものを習得することが、就職への近道でもあります。
 

“声優”になって、日本語の意味や使い分けを学ぶ
これまで数多くの語学学習者をサポートしてきたJVTAは昨年訪日観光客・在留外国人のキャリアを拓く日本語スクール「JLMI(Japanese Language and Media Institute)」を開校。日本語初級者向けに実施しているのが、アニメなどのコンテンツを活用した「吹き替え(アフレコ)」のワークショップです。映像から聞こえるセリフをまねしながら、言葉の意味や使い分け、イントネーションなどを学びます。講師の指導のもと、何度も練習したあとは、セリフを録音して映像に取り込み。楽しみながら学習の達成度を確認することができる人気のレッスンです。
 


 

これまでは、都内のみで実施しましたが、今回は日本を飛び出し、アメリカのロサンゼルスにある国際交流基金(Japan Foundation Los Angeles)で開催。平日の夜にもかかわらず、30名近い方が参加してくれました。年齢層も日本語レベルもさまざまの中、共通するのは「日本が好き」という気持ちです。
 
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まずはエクササイズ。ワークショップをリードするのは、日英映像翻訳科の講師でもある浅川奈美です。前半では作品に登場するキャラクターや時代背景によって、日本語にもバラエティがあることを解説。例えば、異なる若者向けの日本映画と時代劇映画では、セリフの言葉遣いがまったく異なります。浅川講師が「(時代劇に登場する)“拙者”の意味が分かる人!」と聞くと、皆、首を横に振ります。「私」という意味であることを説明すると、皆さん興味深げにうなずきます。
 
新しい言葉を学んだあとは、ウォーミングアップを兼ねて、実際に声に出してみます。登場人物の若者の会話は、早口で、さらにはっきりと口を開けて話さないので、少し難しかったようです。
 
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そして、いよいよ吹き替えに挑戦です。参加者に渡された台本には日本語、ローマ字、英語でセリフが書かれているので、日本語初級者でも読むことができます。そのシーンでの登場人物は3人。参加者らは三人一組のグループに分かれ、担当する登場人物を選びます。
 

練習時間のあいだは、日本語ネイティブのボランティアたちが各グループの練習をサポート。最初は台本を見ながらの練習でしたが、後半はセリフ部分の音を消し、タイミングを計りながら声に出します。皆、繰り返すごとに、声がそろうようになり、上達しているのが見て分かりました。
 
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ワークショップの終盤は、グループごとにセリフをアフレコします。参加者に与えられたチャンスは1回のみ。緊張の中、スタートです。
 

こぼれる笑顔 最後は互いの健闘に拍手を
すでに日本語が得意で余裕のある人は、声もキャラクターに合うようにアレンジします。まだ日本語を勉強中の参加者にとっては、難しい部分もありましたが、諦めることなく最後までやりきります。こぼれる笑顔から楽しんでいることが伝わってきました。
 
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最後は音声と映像を合わせて、浅川講師のフィードバックとともに鑑賞会です。自分のセリフを聞いて、うまくできずに悔しがる人、講師からのポジティブなフィードバックに喜ぶ人とさまざまですが、最後は拍手でお互いの健闘をたたえます。
 

終了後は、講師のもとに駆け寄り、「とても面白かった」と感想を聞かせてくれる方々がいたり、参加者同士で情報交換する姿も見られました。
 

<参加者からの声>
”Amazing Fun!”
“I really enjoyed myself tonight.”
“Nami is very energetic and a great presenter. Thank you!”
“Arigato!”
 

自分が好きなコンテンツだから楽しく学べて、すぐに覚えられる。皆さんも英語を学ぶときに、同じような経験があったのではないでしょうか? まさに「好きこそ物の上手なれ」ということわざがぴったりです。映画やドラマ、アニメやマンガ、自分の好きなもので学ぶことの楽しさや効果の高さは、いつの時代も変わらないのかもしれません。

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