【ロジカルリーディング力強化コース 修了生インタビュー】映像翻訳Web講座終了後、初のリモート受講でさらにスキルアップ

丸山美奈子さんは、映像翻訳Web講座を修了後にJVTA東京校のロジカルリーディング力強化コースを受講した。講師やクラスメートとリアルタイムで繋がるリモート授業を初めて体験し、何が変わったのか、話を聞いた。
◆きっかけは映像翻訳Web講座修了時の面談
映像翻訳Web講座は通信講座として自分のペースに合わせて学べるのが特徴だ。ベーシックコースからプロフェッショナルコースまでの4つのコースがあり、22カ月間で全コースが修了。その後はJVTAの修了生トライアルの受験資格を得て、合格すればOJTを経てプロデビューとなる。しかし、丸山さんはプロフェッショナルコース修了時に「自分にはまだ重要な何かが欠けている」と感じていた。そんなとき、コース修了時の面談で講師からロジカルリーディング力強化コースを勧められる。実はJVTAのメールマガジンでも同コースの紹介を目にしており、気になっていたところだった。
「リモート形式の授業は初めてだったので、まずは体験レッスンに参加しました。体験レッスンでマイクのオン・オフやカメラの見え方など実際の授業の様子が分かり、これならできそうだと思い、受講を決めました」(丸山さん)
◆質問したらその場で答えてもらえる臨場感を体験
映像翻訳Web講座は2週間に一度課題を提出し、個別に添削を受けながら学ぶスタイルとなっている。この添削はとても丁寧で大事なポイントは網羅されており、丸山さんは自分の訳と訳例を見比べながら学んできた。一方、ロジカルリーディング力強化コースはクラスメートとともにリアルタイムで授業に参加する形式。このリモート受講ではWeb講座とは異なる新鮮な学びがあったという。
「質問したらその場ですぐに答えていただけることはもちろんですが、教室全体の雰囲気や講師が答えを考えてくださっているときの“間”さえ参考になるような気がしました。クラスメートの質問を聞いたり訳文を読んだりするのも勉強になりましたし、ときどき先生がおっしゃるジョークも楽しかったですね。」
◆自分の訳文の根拠を説明する難しさを実感
自らも映像翻訳者として豊富な経験を重ねてきた山根克之講師は、ドキュメンタリー作品に携わることが多い。ある授業では、自身の経験を踏まえて宇宙関連の作品における調べものの大切さと大変さを解説。それを聞いた丸山さんは、訳例だけでなく、プロの翻訳者のリサーチ方法や申し送りの作り方も学べたのが有難かったと話す。
また、山根講師は、各受講生に「なぜその訳文にたどり着いたのか」という根拠についても細かく質問していく。同じ課題に取り組んだクラスメートの訳文と比べながら、自らの訳をロジカルに説明できるトレーニングを重ねるのがこのコースの醍醐味だ。
「山根講師の質問に対する答えを必死に絞りだしているうちに自分のいい加減さと直面し、どう考えればスッキリ訳せるのかが、見えてきました。授業中にとったメモは私にとって貴重なものばかりです。」
こうしたやり取りの中で丸山さんは、「スッキリしないままあきらめて雑な訳をつけてしまう」という自分の傾向と向き合う。根拠を持って訳を付けるというコンセプトのもとで、時に講師の深掘りに答えられず赤面したことも大きな学びとなった。
「前後のつながり、接続詞、対比関係にあるかなど、授業で学んだポイントを意識して、訳文を考えるようになりました。それにより、違和感がある箇所の翻訳もあきらめずに、しつこく取り組むようになりました。」
◆単語の意味に対する自分勝手な思い込みは危険
山根講師の励ましもあり、丸山さんは、応用編となる「ロジカルリーディング・アディショナル5」にも進級。各授業には「引継ぎと展開」「背景の理解」「思考の流れを読む」などのテーマがあるが、それを意識すると訳文が大きく変わることを実感したという。単語ひとつに対しても自分勝手な思い込みではなく注意深く訳すことの大切さを知る。
「素材や作品の流れをよく見極めないと、幅広い意味を持つ単語の解釈を取り違えてしまい、それが全体の流れにも影響してしまうことが分かりました。このコースを通してトライアル合格を目指してどのように学習すべきかが明確になった気がします。」
映像翻訳Web講座での学びを終え、リモート受講のロジカルリーディング力強化コースでさらに英文解釈力を磨いた丸山さん。今後はトライアル合格を目標にさらなるスキルアップを目指す。
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