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JVTAが日本語字幕を担当 DVD『サンドウィッチマン ライブツアー2015』が発売

JVTAが日本語字幕を担当  DVD『サンドウィッチマン ライブツアー2015』が発売
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3月2日発売のDVD『サンドウィッチマン ライブツアー2015』には、耳が不自由な人や音が聞こえにくい人でもコントや漫才を楽しめるよう、日本語字幕が付いています。JVTAは2012年版からこのシリーズの字幕制作を手がけており、バリアフリー講座の修了生が活躍しています。今年はサンドウィッチマンの所属事務所にご協力いただき、DVD発売前にJVTAでモニター試写会を開催(2月23日、27日の2回)。両日で約20名(うち聴覚障害者13名)が参加し、できあがった字幕へのご意見を聞くことができました。
 

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当事者の方に多く集まって頂き、具体的な声を聞ける機会はこれまでなかなかなかっため、私たち(JVTA)が最も心配していたのは、「セリフのテンポが速いコントや漫才を字幕にして読み切れるのか?」ということ。しかし、実際には内容に追いつけなかったという人はおらず、終始笑い声が起きていました。また、健聴者からも「ところどころに言葉遊びがあって、字幕とあわせてみるとより分かりやすかった。健聴者にとっても“コントを再現した面白い読み物”としてお得感がある」と好評でした。参加者からの声をいくつかご紹介します。
 

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◆字幕がなければこんなに笑えなかった。爆笑の連続でした!
◆他の人と同じタイミングで笑えたのが嬉しかったです。
◆お笑いに字幕がつくのは本当に嬉しい。久しぶりに大笑いしました。サンドウィッチマンさんのコントをじっくり観たのは初めてですが、すごい早口でビックリ。実は、JRの中で流れるCM映像のお2人のやりとりを字幕で見て密かにファンになりつつありました。これも字幕のおかげですね!

 

【関連記事】
「聴覚障害者向け字幕をつけるチャレンジはカッコいい」
サンドウィッチマン・伊達みきおさん 独占インタビュー
http://jvtacademy.com/news/?id=820
 

サンドウィッチマン・富澤たけしさんのブログ
DVD発売!
 

制作側がなかなか気づけない具体的なご指摘もありました。バリアフリー字幕ではセリフだけでなく、すべての音情報も字幕で伝えなければなりません。それが翻訳字幕にはない難しさなのです。
 

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◆L⇔R(エルアール)、GACKT(ガクト)などアーティスト名にルビがついていたのが良かったです。耳からの情報がないので読み方を知らなかったので。
◆〔笑い声〕や〔笑い声と拍手〕といった会場の状況の解説をもっと入れて欲しい。2人のコントを見て会場がどんな反応をしているのかを一緒に感じたいからです。笑い声を「ドッ!! (^O^)/」のように表現しても面白いのでは。
◆音楽が流れる時はすべて音符マーク(♪)ではなく、〔和風な音楽〕など具体的な曲調の表示があると臨場感が得られると思います。

 

いま映像のバリアフリー化を支えているのは多くの映像翻訳者。翻訳とバリアフリーの両方で活躍している修了生もいます。「不特定多数の視聴者を想定して分かりやすい表現で内容を伝える工夫をする」。映像翻訳もバリアフリーも概念は全く同じです。バリアフリー字幕の需要が確実に増えていく今、“翻訳ではないから”という理由だけでバリアフリーのスキルを身につけないのはあまりにももったいない! 皆さんも映像翻訳のスキルを活かして、さらに多くの人たちに映像の面白さを字幕で伝えてください!
 

※サンドウィッチマンの所属事務所、グレープカンパニーさんが公式サイトでJVTAを紹介して下さいました!
http://grapecom.jp/information/203

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