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国内でも劇場公開決定! “ニチコネ”受賞作品『海抜』に込められた思い

国内でも劇場公開決定! “ニチコネ”受賞作品『海抜』に込められた思い
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世界最大級の日本映画祭「ニッポン・コネクション」をご存じですか? 長編、短編、インディーズ作品など幅広いジャンルの作品が年1回、ドイツ・フランクフルトに集結。世界中の観客が日本映画の“今”を目にするために会場を訪れる祭典です。
 


 

JVTAはこの映画祭の、日本映画の“掘り出し物”や“原石”と呼べるような作品を特集するニッポン・ビジョンズ(NIPPON VISIONS)部門・審査員賞の「アワードスポンサー」として参加。2019年は高橋賢成監督の『海抜』(英題:sea)が受賞しました。
 


 

ストーリー:
高校時代に、中学校の同級生が暴行されるのを目の当たりにしながら、何も行動できなかった主人公・浩。それから十数年経ち、忘れたかった過去が、再生し始めていた彼の人生に覆い被さっていく。
 

高橋監督らの大学の卒業制作として制作されたにもかかわらず、骨太な物語が高い評価を受けた本作は、11月23日(土)より東京・アップリンク渋谷、12月6日(金)よりアップリンク吉祥寺にて上映されることが決定しました。
 

メインキャストおよびスタッフは撮影当時全員大学生。そんな彼らが作品に込めた思いや、今後の展望を語りました。
 

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【左から高橋賢成監督、田村太一プロデューサー、名取佳輝プロデューサー】
 

高橋●(ニッポン・コネクションでは)「上映会場の席が埋まった」というのが一番うれしかったです。『海抜』というタイトルですが、これは「一方からの尺」という意味です。海から見た陸地の高さ、低さ――。浩が暴行を受けた同級生・理恵の気持ちを慮っていた時間というのは、あくまでも“彼から見た彼女”の話だという意味を込めています。
 

名取●第31回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ部門」での上映が実現し、次が「ニッポン・コネクション」という勢いです。言葉の壁もあるし、「海外の観客に伝わるのか?」「受け入れられるのか?」という、いろいろな不安とともに挑みました。『海抜』というタイトルもどう訳すべきか話し合いました。
 

高橋●英題を“sea”にした理由は、説明的なタイトルではなく、パッと伝わるものがいいんじゃないかと。『カールじいさんの空飛ぶ家』も英語圏では“UP”ですし、『アナと雪の女王』の原題は“Frozen”です。ただ、「海抜」も“sea”も、インターネットで検索すると映画以外の情報が沢山出てきてしまうので――。そこは、ちょっと惜しいことをしました。次に生かしていきたいと思います。
 

田村●「ニッポン・コネクション」では見渡す限りが外国人。そんな中で驚いたのが、上映後のQ&Aセッションで東京国際映画祭の時と同じような質問が出たこと。音楽を使わなかった意図、カメラワーク、演出。やはり、映像から感じることは全世界共通なのかなと思いました。
 

高橋●音楽や映像は、言葉とはまた違いますからね。
 

田村●第31回東京国際映画祭の同部門で上映された作品が続々と劇場公開される中、『海抜』もいよいよ多くの人の目に触れます。次の作品も視野に入れながら、三人で足並みをそろえていきたいですね。
 

高橋●早く次の作品も撮りたいと思っています。新作を作って、また「ニッポン・コネクション」に戻ってきたい! 次は『海抜』とはまた違うテイストで、日本の映画に“風穴”をあけるような作品にできたら嬉しいですね。
 

映画「海抜」公式サイト

https://www.kaibatsu-movie.com/
 

製作:イエロー・カップル
海外セールス:ARTicle Films
配給・宣伝:アルミード

 
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