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【冬セミレポート】経験豊富なプロの翻訳者が語る歌詞対訳の極意

<strong>【冬セミレポート】経験豊富なプロの翻訳者が語る歌詞対訳の極意</strong>
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開催日時:2月16日(金)19:30~20:30

登壇者

野村 佳子氏(映像翻訳者・通訳者)

外資系銀行に勤務後、フリーランスとして映像翻訳に従事。ドラマ、バラエティ、ドキュメンタリーの字幕を多数手がける。映画や音楽関連の通訳も務め、ポール・マッカートニー日本ツアーのリアルタイム字幕にも携わってきた。

進行役:石井 清猛(JVTA)

Media Translation and Accessibility Lab(翻訳室)リーダー。日本映像翻訳アカデミーで映像翻訳を学び、プロの映像翻訳者として活躍。その後、同校にて日英・他言語翻訳プロジェクトのチーフディレクターとして、エンタメ、PR、観光など多様な分野の翻訳や映像制作を手掛ける。映像翻訳者の育成にも従事し、同校本科で講師を務める他、企業や国内外の学校教育機関で映像翻訳、海外PR、グローバル教育の講義を多数実施している。

英語を学び始めたきっかけが洋楽だったという人は多い。CDの歌詞対訳や、音楽ドキュメンタリー、ミュージシャンのインタビューの翻訳には抽象的な表現も多く、映画やドラマのセリフ以上に行間を読むことが求められる。このセミナーでは、多くの音楽作品の翻訳を手がける野村佳子さんが日ごろから“楽しみながら重ねている”努力が垣間見えた。

◆曲を何度も聴いて歌えるくらい身体に馴染ませてから訳す

音楽作品を訳す際、野村さんが大事にしているのは、とにかく何度も聴いてまずファンになること。「家事をしながらも口ずさみ、歌えるほど身体に馴染ませてから訳出に取り掛かります。歌詞はリズムが体に入らないと訳せません。」(野村さん)。自らも頻繁にライブに通い、FUJIROCK FESTIVALにも観客としてフル参加する。ライブの会場に行き、どういう客層なのか、どんな曲でどんな風に盛り上がっているのかを目の当たりにすることで、訳詞のトーンなどの参考になり、新しいアーティストや曲を知るきっかけにもなるという。さらに海外の音楽系の英語メディアの媒体をフォローして最新のニュースを追っていくなど日頃の努力も欠かさない。好きなジャンルだからこそできるこだわりを感じるエピソードだった。

◆アーティストの背景を考慮する 映像と言葉をリンクさせる

アルバムなどの歌詞対訳をする際は、まだ日本では細かい情報がなく、リサーチに苦労する。必然的にそのアーティストの過去の作品の訳や記事などを見て判断することになる。オアシスの最後のスタジオアルバム『Dig Out Your Soul』の歌詞対訳を担当した際、全体的に抽象的な内容だったが、過去作も比較的シンプルにそのまま忠実に訳していたので、あまり解釈は入れず言葉通りに訳したという。「『The Shock of the Lightning』の歌詞で1点こだわったのは、『A magical mystery』というワードです。オアシスのメンバーがビートルズファンということを考慮して『マジカル・ミステリー・ツアー』と合わせて『マジカル・ミステリー』とカタカナにしました。それに合わせてその前の『タイムマシーン』もカタカナにしています。歌詞全体の内容から、呼びかけるような優しいトーンを意識しました」(野村さん)。

CDなどの歌詞対訳とは違い、映画の中に流れる音楽の歌詞を訳す時は、映っている映像とリンクしたり、時には物語の内容や背景を補足するような言葉を選ぶこともある。例えば、『Coda コーダ あいのうた』では、手話の手の動きと歌詞の言葉がきちんとリンクしていたのが素晴らしかったと野村さん。少し前の時代のドキュメンタリー映画などではその曲が流行っていた時代背景やファン層などを調べ、言葉を考えていくというエピソードも印象的だった。

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