映像翻訳Web講座受講生がリモート受講でAI、日本語、英文解釈を学ぶ

【コマ単位受講 体験談】石岡久美子さん
英日映像翻訳 総合コース・Ⅰ「AI翻訳 基礎」
英日映像翻訳 総合コース・Ⅰ「日本語表現力 基礎」
英日映像翻訳 総合コース・Ⅰ「映像翻訳者に求められる英語力」
JVTAでは、最新のニーズに合わせて授業内容を常に更新している。2023年には「AI翻訳」や「吹き替え翻訳」「ゲーム翻訳」などの授業が新たに追加された。こうした最新の授業を、過去の修了生も受けられる機会の創出として2024年秋から「コマ単位受講制度」を開始した。
◆映像翻訳Web講座の受講生もリモートの授業に参加できる
石岡久美子さんは、JVTAとアルクが共同運営する通信講座「映像翻訳Web講座」のアドバンスコースを修了。英語力の不足を感じる中で、この後どのように学習し、進級していくのかを検討しているときにJTVAのメールマガジンで「コマ単位受講制度」を知った。この制度を利用すれば、映像翻訳Web講座の受講生・修了生もJVTAのリモート授業に参加できる。さらに石岡さんは、Web講座のカリキュラムにはない授業があることにも興味を持つ。早速英日映像翻訳科の総合コース・Iのカリキュラムから「AI翻訳 基礎」「日本語表現力 基礎」「映像翻訳者に求められる英語力」の3コマを選び受講を申し込んだ。
◆リモート受講の一番のメリットは他の受講生の翻訳原稿が共有されること
映像翻訳Web講座では、自分の生活のペースで無理せずに課題に取り組める。質問すると講師が個別に書面で質問に丁寧に答えて添削してくれるというメリットもある。一方、リモート受講では他の受講生の提出物および、それに対する講師の添削内容がクラス全体に共有される。石岡さんはこれがとても新鮮で勉強になったと話す。
「リモート授業では、先生と他の受講生のやりとりや質疑応答を聴けるので、Web講座の課題に一人で向き合っていた時には気が付かなかった部分にも目を向けることができました。また、先生のお話に臨場感があるため、画面越しではありますが、先生と受講生の発する熱を感じることができ、勉強するモチベーションを保つ手助けになりました。」(石岡久美子さん)
◆AI翻訳の現状が理解できて安心した
AIの進化と今後の翻訳業界の変化について興味を持っていたという石岡さんが、まず選んだのは「AI翻訳の基礎」だ。これまでは映像翻訳を学ぶ中でAIの台頭を不安に感じていたが、授業を受けたことで「このまま、映像翻訳の勉強を続けても大丈夫」と安心したという。
「授業では、3種類の機械翻訳で訳した日本語を比較検討します。それぞれのツールで得手不得手の分野があり『なるほどね』と納得するものと『う~ん…』と疑問が残るものが混在していることが分かりました。現在勉強中の身としては親近感を覚えて安心するとともに、人間としてAIの仕事の良し悪しを判断できる側になることが大切だと実感しました。」(石岡久美子さん)
◆山根講師の授業で自分がいかにぼんやりと訳していたかを自覚
JVTAのリモート授業では英文解釈に特化した授業も行っている。指導にあたるのは、「ロジカルリーディング力強化コース」の主任で自らもベテランの映像翻訳者である山根克之講師だ。
Web講座の課題に取り組むなかで、自身の英語力の不足を感じた石岡さんは、JVTAのメールマガジンで山根講師のコラム「ロジカルリーディング力を鍛える」を読み、同講師の「映像翻訳者に求められる英語力」をコマで受講した。リモート授業で山根講師の指導を受け、今までいかに自身がぼんやりと訳していたのかを自覚したと石岡さんは話す。
「授業ではリスニング、読解、文法等様々な角度から『必要な英語力とは?』を話してくださいます。それは、翻訳する上での細かいコツやポイントから、翻訳者として常にご自身が実践されている準備や心構えの話まで多岐にわたりました。特に印象的だったのは、『誤訳を防ぐには引っかかりを大事にする』という言葉です。その引っかかる場所に気が付くことのできる英語力が必要なのだと理解することができました。」(石岡久美子さん)
◆英語だけでなく、日本語の表現を学ぶ機会が持てた
JVTAの英日映像翻訳のコースには日本語表現力強化にフォーカスした授業も組み込まれている。これは映像翻訳Web講座にはない授業だ。英日の映像翻訳の場合、視聴者が目にするのは日本語の字幕であり、翻訳者がどんなに英文を正しく解釈していても、日本語で正しい表現ができなければ、作品の意図を伝えることはできない。
「選ばれる翻訳者はどのような日本語表現をするのか、その特徴や注意すべきポイントなど具体的なお話が多く、日常生活のコミュニケーションでも日本語を意識しようと思いました。」(石岡久美子さん)
石岡さんは、翻訳の勉強をする中で、改めて諸々の基礎を学び直すことの大切さと楽しさを実感している。英語力に不安を抱えたまま進級せずに、コマ単位受講で3つの講座を受講したのは正解だった話す。今後はこの制度を利用して、「翻訳スキル 基礎」と「作品構成 基礎」を受講したいと考えている。映像翻訳Web講座は地方都市在住の受講生も多いが、コロナ禍後、全面リモートになったことで教室の授業にも参加しやすくなった。石岡さんも話しているように、コマ単位受講でリモート受講を利用し、他の受講生の翻訳原稿を見ることで映像翻訳は答えが一つではないことを実感できるはずだ。
JVTAのリモート授業にはWeb講座にはない内容のカリキュラムもあるので、映像翻訳Web講座の受講生・修了生の皆さんもぜひ積極的に活用してほしい。

あなたの「学び直し」と「新たな学び」を全面サポート!
コマ単位受講制度
制度の詳細やカリキュラム
受講の申し込みはこちら