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レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~  開催25年で変わってきたこと【後編】

レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~  開催25年で変わってきたこと【後編】
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JVTAが字幕制作で毎年サポートしている東京国際レズビアン&ゲイ映画祭が、25年目を迎える今年、「レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」として新たに生まれ変わりました。そこで今回は、同映画祭代表の宮沢英樹さんと広報の樋口康さんにインタビュー。映画祭の始まりと25年の間に変わってきたこと、字幕に対する想いなどを聞きました。
 

IMG_1411 - コピー

前編はこちらhttp://www.jvta.net/tyo/tyo2016lgff-2/
 

JVTA 今後の目標や夢はありますか?
 

樋口康さん(以下樋口さん 写真右) いずれは、これまでの上映作品を教育の場で使って欲しいという夢があります。
 

JVTA 確かに、この映画祭には教育としての意義もありますよね。今年の上映作品『ハイヒール革命』(性同一性障害について描いたドキュメンタリー)と、『ゲイビー・ベイビー』(同性カップルを親に持つ子どもの姿を追ったドキュメンタリー)はぜひ、学校の先生に見てほしいと思います。とても考えさせられました。
 

ハイヒール革命

ハイヒール革命

ゲイビー・ベイビー

ゲイビー・ベイビー

宮沢英樹さん(以下宮沢さん 写真左) ここまで作品を揃えるのも昔は大変でした。映画祭を始めた当初は個人レベルで作っている作品が多く、品質的にはまだまだだったと思いますが、最近はLGBTをテーマにしながらも家族愛を描いた作品が登場するなど、年々作品の質が上がってきていると感じます。今回も今年のベルリン国際映画祭でテディ賞観客賞を受賞した『パリ 05:59』やタイのアカデミー賞で助演男優賞を受賞した『チェッカーで(毎回)勝つ方法』など世界的に高い評価を受けた作品がいくつも上映されます。今年は日本の作品も2点ありますが、今後、日本映画をもっと海外へアピールしていきたいですね。
 

パリ 05:59

パリ 05:59

チェッカーで(毎回)勝つ方法

チェッカーで(毎回)勝つ方法

樋口さん 映画祭ではやはり字幕の力が大きいですね。僕自身、映像と相まって字幕の「言葉」に感動することが多い。字幕には訳した人のセクシュアリティに対する知識が現れるので、字幕ひとつで印象が大きく変わってしまうと思います。
 

JVTA そうですね。特にこの映画祭の作品は差別的な表現にならないよう、私たちも慎重に言葉を選んでいます。観る人に変な先入観を持ってほしくないですから。
 

IMG_1430

宮沢さん 英語が分からなくても、その人のしぐさやキャラクターで口調はだいたい想像できます。ですから深く考えずにいわゆるオネエ言葉を使った字幕にはやはり違和感があります。でもJVTAさんに翻訳をして頂くようになってから、「字幕に違和感がある」という声は聞かないですね。
 

JVTA ありがとうございます。
 

樋口さん 映画祭の運営スタッフであり、字幕も担当している今井祥子さん(JVTAの修了生)の仕事ぶりを見てからは、意識して字幕を見るようになりましたね。はじめは僕も字幕ってただ翻訳をしているだけだと思っていたんです。でも時間を計ってその時間に納まる言葉数を選んで、なおかつ伝わる言葉にして、テンポ、字幕を出すタイミング、さらには言葉遣いも気にしなければいけない…。こんなに細かいところまで気を使っているなんて、まさに職人技だと分かりました。実は、自分も2年前に一度、朗読劇に字幕をつけようとしたことがあります。でも変なタイミングで長文が表示されたり、ぱっぱっぱっと字幕がすぐに変わってしまって読み切れなかったり…。また2人が同時に話している時はどう字幕を見せるかが全く分からなくてすぐにギブアップしました。とても真似できない。字幕を作るために専門の学校がある理由がよく分かりました。本当に恐れ入ります(笑)。
 

※今井祥子さんは、前編で紹介した『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』、前述の『パリ 05:59』などこれまで同映画祭で多くの字幕を手がけています。

今年の前夜祭 ル・グランバルより

今年の前夜祭 ル・グランバルより

宮沢さん うちの映画祭に来る人たちは、言葉の意味をすごく気にする人が多い。話をしていても気になる一言があると「あれ?それってどういう意味?」と必ず尋ねてきます。だからこそ、字幕の良し悪しがよく分かっていると思います。昔、JVTAさんに字幕を依頼する前はボランティアにお願いしていたのですが、正直、品質を保つのは難しかった。専門的な教育を受けていろいろな知識を持った人が作った字幕は違うなと改めて感じています。英語が得意なだけではなく、作品を作っている人が何を意図しているかまで理解する必要があるんですね。
 

今年の前夜祭 ル・グランバルより

今年の前夜祭 ル・グランバルより

JVTA 映画祭の主催者の方に字幕づくりについて理解して頂けて本当にうれしいです。これからも作品の魅力を最大限に伝えられる字幕づくりを目指していきます。今後、この映画祭でどんな作品と出会えるのか楽しみです。ありがとうございました。
 

宮沢さん 樋口さん ありがとうございました。
 

※今年は初の試みとしてクラウドファンディングを実施。写真家レスリー・キー氏による『OUT IN JAPAN』プロジェクトの写真展を開く支援を呼びかけたところ、目標金額50万円を達成。7月12日からスパイラルガーデンで、セクシュアル・マイノリティの人々1000人を被写体とした写真が掲示されています。こちらもぜひご覧ください!
https://greenfunding.jp/fca/projects/1541

チラシ - コピー

◆第25回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~
2016年7月9日(土)~7月15日(金)  @シネマート新宿 ※夜間のみの開催
2016年7月15日(金)~7月18日(月・祝) @スパイラルホール
http://rainbowreeltokyo.com/2016/

 

★「私も字幕づくりに挑戦してみたい!」という方はぜひ字幕体験レッスンにご参加ください!
詳細・お申し込みはこちら
http://www.jvta.net/tyo/nyugaku/

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