6月末、ニューヨークでセクシュアル・マイノリティ（性的少数者）への理解を深めるパレードが行われ、史上最多となる約200万人が参加しました。今年はフロリダ州の同性愛者が多く集まるナイトクラブでの銃乱射テロ事件を痛み、大統領選で話題となっているヒラリー・クリントン氏やニューヨーク市のデブラシオ市長も行進したそうです。また、東京の渋谷区では2015年に全国で初となる同性パートナーシップ条例が成立するなど、ここ数年でセクシュアル・マイノリティをとりまく環境は大きく変わりつつあります。
 

そして明日7月9日、東京で第25回レインボー・リール東京～東京国際レズビアン&ゲイ映画祭～がスタートします。セクシュアル・マイノリティ（性的少数者）をテーマにした作品を上映することでセクシュアリティの多様性を多くの人に伝えたいというこの映画祭の主旨に賛同し、JVTAは毎年字幕制作で映画祭をサポート。今年も14人の修了生が活躍しています。今回は注目作品をいくつかご紹介します。皆さんもさまざまな作品に触れ、LGBTについて考えてみてください。
 

◆チェッカーで（毎回）勝つ方法（JVTAが日本語字幕を担当）

2016年アカデミー賞外国語映画部門タイ代表作品であり、タイのアカデミー賞で助演男優賞を受賞した話題作。両親を亡くした少年オートとゲイの兄エックとの交流が描かれています。ある日、21歳になったエックが徴兵へのくじ引きに参加することに。兄と離れたくない一心でオートが取った行動とは？
 

詳細・上映スケジュール
http://rainbowreeltokyo.com/2016/schedule_program/how_to_win_at_checkers
 

◆ハイヒール革命！（JVTAが英語字幕を担当）

トランスジェンダーである真境名（マジキナ）ナツキとその家族を取材したドキュメンタリー。注目すべきは、作中の再現ドラマに登場する豪華なキャストです。子役として人気を集めた濱田龍臣さんがナツキを演じ、カツラとメイクをしてかわいい女の子になっています。スパイラルホールの上映には、古波津陽監督と、主演の真境名ナツキさんと濱田龍臣さんが登壇予定。要チェックです！
 

詳細・上映スケジュール
http://rainbowreeltokyo.com/2016/schedule_program/high_heels_revolution
 

◆サマータイム（JVTAが日本語字幕を担当）

舞台は70年代のパリ。農家から単身でやってきたデルフィーヌは女性解放運動を率いているカリスマ的な女性、キャロルに出会い、強く引かれていきます。映画『スパニッシュ・アパートメント』でフランスのセザール賞で新人女優賞を獲得したベルギー出身の女優、セシル・ドゥ・フランスがキャロルを魅力的に演じています。
 

詳細・上映スケジュール
http://rainbowreeltokyo.com/2016/schedule_program/summertime
 

◆ゲイビー・ベイビー（JVTAが日本語字幕を担当）

主役は同性カップルを親に持つ、ガス、エボニー、マット、グレアムの4人の子どもたち。まだ同性婚が認められていないオーストラリアに暮らす彼らとその家族の日常を追ったドキュメンタリーです。子どもたちの目にセクシャルマイノリティの親たちはどのように映っているのか？　彼らが抱える悩みに皆さんも耳を傾けてみてください。
 

詳細・上映スケジュール
http://rainbowreeltokyo.com/2016/schedule_program/gayby_baby
 

第25回レインボー・リール東京～東京国際レズビアン&ゲイ映画祭～
2016年7月9日(土)～7月15日(金) 　＠シネマート新宿　※夜間のみの開催
2016年7月15日(金)～7月18日(月・祝)　＠スパイラルホール
公式サイト　http://rainbowreeltokyo.com/2016/