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“何を伝えるべきかを見極める” スター選手の通訳としても活躍する修了生「すべての始まりはJVTAでした」

“何を伝えるべきかを見極める” スター選手の通訳としても活躍する修了生「すべての始まりはJVTAでした」
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修了生の中井ミリーさんは、スポーツや報道番組の映像翻訳のほか、ポルトガル語のスキルを活かし、サッカーのネイマール選手や、クリスティアーノ・ロナウド選手の通訳など幅広く活躍しています。そんな彼女の根底には、JVTAでの学びがあるそう。お話を伺ってみました。
 

◆多言語を駆使し“鮮度が命”の報道の素材翻訳を担当 
 

――中井さんは英語を含め、5カ国語が堪能だそうですね。
 
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中井ミリーさん(以下 中井さん) 私は生まれも育ちもブラジルで、外ではポルトガル語、家庭では日本語で話していました。その後、英語とスペイン語、フランス語を学び、現在はフリーランスとして、主にスポーツや報道の現場で、ポルトガル語とスペイン語の翻訳や通訳を担当しています。
 

――いまの仕事の内容を教えてください。
 

中井さん テレビ局から、海外の報道やバラエティー・ドキュメンタリーなどの素材翻訳をいただいています。主にポルトガル語とスペイン語の日本語訳です。“スクリプトなしでリスニング力勝負”というお仕事が多いですね。いわゆる、その映像素材から日本語を起こしたものを番組のプロデューサーなどが見て、どこをどう放送に使うのかを検討するための翻訳です。特にテレビ局は“鮮度とスピードが命”ですので同時通訳なみのリスニング力が求められます。
 

報道の翻訳には綿密な情報収集が必須ですから、JVTAで映像翻訳を学んだ時に身につけたリサーチ力が役立っています。ポルトガル語とスペイン語だけでは裏取りが十分でない場合もあり、そんな時は英語も駆使してリサーチを徹底することがあるため、1人で複数の言語ができることは現場でとても重宝されています。
 

◆サッカーのスター選手をサポート 評価されたのは日本語表現力

 
――中井さんがクリスティアーノ・ロナウド選手やネイマール選手のイベントで通訳をしている動画を拝見しました。ロナウド選手が中井さんの方を見ながら話していて、とても頼りにされている雰囲気が伝わってきました。
 

中井さん 両選手のCM撮影現場やイベント、テレビ番組の収録などにも立ち会いました。クライアントによると、「日系ブラジル人は数が多いのでポルトガル語がそれなりに分かる人は多い。でも、日本語とポルトガル語を同じレベルでアウトプットできる人は少ない」のだそうです。私はJVTAで映像翻訳の本科だけでなく、日本語表現力強化コースでも学んだおかげで日本語力を評価していただいていることが、仕事のリピートに繋がっているようです。「あなたの翻訳はとても分かりやすく、話し手があたかも本当に日本語で話しているような感じが伝わってくる」というお声を頂いたことが一番うれしかったですね。
 

※クリスティアーノ・ロナウド選手の来日イベントの動画はこちら


 
――日本語の良し悪しでメディアに伝わる選手の人格までもが変わりますから、それは最高の評価ですね!
 

中井さん 通訳者の役割はただ言葉を訳すだけではありません。同じポルトガル語でサッカー選手の通訳をしていてもネイマール選手とロナウド選手ではそれぞれ違う世界観があります。クライアントも同じく日本の企業でも、それぞれの色も違うし、PRしたい商品も異なりますから、「そこで響く言葉は何か」も当然変わってきます。私はそこを常に考え、意図をもって使い分けています。絶対に同じ表現にはしていません。その企業が彼らをCMキャラクターに採用することで「何を伝えたいのか」という根本を考えたら、自ずと変わってくるわけです。
 

――ターゲットを想定した効果的な言葉選びは、映像翻訳にも通じますね。
 
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中井さん 例えば、CMの撮影現場がスペインの場合、現地スタッフとはスペイン語、スポンサーとは日本語、選手とその関係者とはポルトガル語と英語など複数の言語を使って、さまざまな人たちを繋ぐのが私の役割です。スポンサーが日本の企業なので、CMの撮影で選手らに言って欲しいセリフは、まず日本語であがってきて私がポルトガル語に翻訳します。同時に日本語から英語にした資料も企業側から選手側に渡してあります。選手側からはまず英語を基にチェックバックがくるのですが、日本語から、英語にした時に、大事なキーワードが抜けてしまっていることがあるんです。ですから、「ここは絶対にはずせないポイントだ」という点を慎重に見極めて、相手に伝えるようにしています。これは短い字幕の中に必要な要素を盛り込むという映像翻訳の経験もあるからこその気づきだと思いますね。通訳の仕事では、相手の気持ちや伝えたいことを丁寧に汲み取り、その想いを真摯に橋渡ししていく、そうした気づきや人間性も1つの大きな要素であることを、毎度 肝に銘じて初心にかえった気持ちで挑んでいます。
 

◆原点はJVTA ここでの学びが仕事の可能性を広げてくれた
 

――通訳の仕事もJVTAの仕事の延長にあったそうですね。
 

中井さん ネイマール選手の通訳の仕事を担当する1年半くらい前に、JVTAでスクリプトなしのトライアルがありました。その時、JVTAのディレクターから「スポーツと報道には不況がない。絶対その分野はトライしてみたほうがいい」とアドバイスされ、「聴き取りのみ」「聴き取りと字幕」「聴き取りと吹き替え」の3種類に挑戦したところ、その全てに合格することができたんです。その後、サッカーのボイスオーバー翻訳や素材翻訳といったスクリプトなしの翻訳の仕事をいろいろ頂くようになりました。もともとサッカーはブラジルのお家芸でもあるし、代表チームの試合は好きでよく見ていたので得意なジャンルでもあったんですね。そんな中で、2014年のブラジルのW杯の前年(2013年)にその前哨戦と言われるFIFAコンフェデレーションズカップがブラジルで開催。NHKでの特集番組で使うスペイン語、ポルトガル語の素材翻訳を担当しました。その時私が訳した言葉がまるまるそのまま、画面に流れていて、本当に嬉しかったのをよく覚えています。スポーツは即時性が命なのでクライアントは信頼できる翻訳者にリピートでお願いしたいもの。だからJVTAの仕事を通じて信頼を得ることができ、大きな自信になりました。この経験がなければ、選手の通訳の仕事のチャンスが来た時に、自ら手を挙げることはできなかったと思います。
 

――映像翻訳者にはさまざまな活躍の場があるんですね。JVTAの修了生も、映画祭で映画関係者のアテンドやトークショーの通訳などで活躍しています。最後に受講生、修了生の皆さんにメッセージをお願いします!
 
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中井さん 翻訳や通訳の現場では、「会議通訳者は沢山いるが、エンタメの通訳をできる人はあまりいない」とよく言われます。要はこなれた表現力があって、スピードがあってテンポよく通訳できる人が足りないのです。ですから、エンタメが好きでリスニング力があって、人と会うのが好きという映像翻訳者の皆さんにとって、通訳はぜひ視野に入れて欲しい分野の一つですね。私も映像翻訳の経験をきっかけに通訳にも挑戦し、仕事の幅がぐっと広がりました。
 

――今後の中井さんのご活躍に期待しています! ありがとうございました。
 

中井さんが受講した「日本語表現力強化コース」は8月に開講
詳細はこちら

https://www.jvta.net/tyo/japanese-writting-counceling/
 

※東京西川のネイマール選手のCM撮影現場の動画はこちら



 

修了生の映画祭アテンドにまつわる記事はこちら
※【SKIPシティ国際Dシネマ映画祭】修了生が監督のアテンドをリポート!
http://www.jvtacademy.com/news/?id=873

※仏アニメ界の巨匠・ミッシェル・オスロ監督の最新作『キリク 男と女』が日本初公開
日本語字幕と監督のアテンドを修了生が担当
http://www.jvtacademy.com/news/index.php?id=1032

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