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【スタッフコラム】Fizzy!!!!! JUICE #34 これからの日韓関係について思う●筆谷信昭(取締役 兼 LA現地法人代表取締役)

【スタッフコラム】Fizzy!!!!! JUICE #34 これからの日韓関係について思う●筆谷信昭(取締役 兼 LA現地法人代表取締役)
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これを書いている今現在、8年半ぶりにソウルに来ている。

今回の来訪目的はソウルで開催されるメンサという国際団体のアジア各国のボードメンバーが集まるASIAN PACIFIC MENSA GATHERINGという会議に参加することで、自分自身が昨年からJAPAN MENSAの運営委員(国際担当)になったことで、初めて参加させていただけることに。

自分と韓国とは振り返れば色々ご縁がある。
大学生の時、ソウル五輪を現地観戦し、韓国と韓国語に興味を持って、その後1989年に日韓学生フォーラムという活動に参加した。日韓それぞれ約20人の大学生が集まり、日韓の政治、経済、歴史、文化など両国をめぐる問題や課題などを英語でディスカッションするという一見お堅い内容のものだったが、そこはお互い学生なのでむしろ夜の飲み会や雑談、歌合戦などのほうが今は思い出深い。若き日に2週間を九州の福岡・佐賀・長崎で一緒に過ごしたのは今も忘れられない。
今回この時の仲間にも久々に会うことが出来た。みんな仕事のある中の平日のランチだったが、当時覚えた下手な韓国語も繰り出しつつ 、30年以上の時を超えてこのようなご縁がどうにか続いているのは本当に嬉しい。

韓国の近年の映像・音楽などの分野での目覚ましい世界的な活躍はあえて述べる必要もないだろう。日本でも韓流ドラマやK-popは根強い人気で、一方で日本のアニメも最近韓国で『スラムダンク』や『すずめの戸締まり』が大ヒット、またコロナ後の海外旅行先としても日本の人気は極めて高い。

韓国の人と会うと、やはりWBCの日本優勝や大谷翔平の話題もよく出る。
野球やサッカーに関しては、韓国に対しネガティブな感情を持っている日本の人が自分の周りでも少なくないが、マウンドに旗を立てたとかはもう大昔のことで、やはりこの両国が競い合いお互いレベルアップして欲しい。ネガティブな人は総じて韓国の人とリアルで話したりしたことがなく、反日、反韓的な記事に煽られてる人が多いのではないかと感じる。

一方で、自分がやはり大好きなフィギュアスケートでは今年は韓国選手の大活躍。先日日本で開催された世界選手権では、韓国の選手が演技を終了したら場内たくさんの韓国旗が掲げられ、日本のファンは皆韓国の選手の好演技に拍手していた。もちろんスポーツの性格の違いはあるし、自国を応援し勝利を願うのは当然だが、野球やサッカーも相手をネガティブに思うのではなく、フィギュアのようであって欲しいと思う。

両国を巡る政治や歴史的な問題に対して、今の両政府が前向きに解決に向けて動いているのも嬉しいことだ。もちろん簡単でない課題も多々あるが、今年2023年が、ギクシャクしていた両国の関係が大きく改善することに期待を持てるのは嬉しい。
JVTAとしても、これまで以上に韓国と仕事で関わって行ける機会を見つけてゆきたいと思う。

*2023年の世界フィギュアスケート選手権での女子フリー、韓国イ・ヘイン選手の好演技と、それを讃える日本の観客たち(2023年3月、さいたまスーパーアリーナ)

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Written by 筆谷信昭

ふでたに・のぶあき●日本映像翻訳アカデミー取締役 兼 JVTA, Inc (ロサンゼルス現地法人)代表取締役
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「Fizzy!!!!! JUICE」は月に1回、SNSで発信される、“言葉のプロ”を目指す人のための読み物。JVTAスタッフによる、示唆に富んだ内容が魅力です。一つひとつの泡は小さいけど、たくさん集まったらパンチの効いた飲み物に。Fizzy! なJUICEを召し上がれ!
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