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【スタッフコラム】Fizzy!!!!! JUICE #4
ハリウッドの“凄み”●丸山雄一郎(「日本語表現力強化コース」主任講師)

【スタッフコラム】Fizzy!!!!! JUICE #4<br>ハリウッドの“凄み”●丸山雄一郎(「日本語表現力強化コース」主任講師)
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最近、友人に勧められ見始めた海外ドラマがある。『リトル・ファイアー~彼女たちの秘密』だ。主演はリース・ウィザースプーンとケリー・ワシントン。ストーリーはざっとこんな感じだ。

90年代後半のアメリカのオハイオ州シャイカー・ハイツ。この町の裕福な一家、リチャードソン家が持つアパートにミア(ケリー・ワシントン)とその娘が越してくる。リチャードソン家の主婦、エレナ(リース・ウィザースプーン)は、売れないアーティストのミアと仲良くしたいと彼女と娘を気にかけ、なにかと親切にする。しかし、それまでの人生も生活も全く違う二人の間には徐々に軋轢が生まれる。やがてそれは大きな事件につながっていく…。

回が進むにつれ深まっていく謎と、二人の火花が散るような対立シーンに思わず時間を忘れて見入ってしまったが、魅了されたのは実はストーリーだけではなく、出演者たちの演技があまりにも上手すぎる! からだ。ウィザースプーンの人はいいが、スノビッシュで少し嫌味な主婦には、イラッとさせられ、時にはクスッとさせられた。ワシントンの決して妥協せず他人に心を開かない意固地なアーティスには、見ているだけで緊張感を強いられた。『キューティ・ブロンド』のウィザースプーンと『スキャンダル』(ドラマ)のワシントンとは全く違うキャラクターなのだ。

こういうドラマを見るといつもながらアメリカのエンタメ界の層の厚さを感じる。本当に演技が上手い人がそれこそごろごろいるのだと思わされる。しかし、それは単純に俳優の数が多いからではないそうだ。僕の友人でアメリカの2つの大学と、アメリカの演劇界で有名なアクティングコーチのもとで演技を学び、帰国後は日本の俳優たちやその卵たちに演技を教えている七瀬聖子さんという方がいる。彼女に以前聞いた話だが、アメリカでは有名な俳優であっても常に演技の技術をコーチについて学ぶ人が多いのだそうだ。例えば、アルパチーノは80歳を超えた今でも自宅のそばにあるNYのアクターズスタジオに通っているという。

いつまでも学び続けるという姿勢を持った俳優が多くいるということも本当に素晴らしいが、「どこまで脚本や役に感情移入できるのか?」と考えてしまいがちな“演技”というものを可視化し、それをプラクティカルに落とし込んでシステム化させ、さらにそれを大学をはじめ多くの場所で学べるようにしたこと。それこそがアメリカのエンタメ界の原動力を支え、こうした作品を生み出しているのだと思う。
▶公式サイト

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Written by 丸山雄一郎

まるやま・ゆういちろう●日本語表現力強化コースの主任講師。学生時代からJVTA代表である新楽直樹に師事し、ライターとしてデビュー。小学館「DIME」「週刊ポスト」「週刊ビッグコミックスピリッツ」などでライター、編集として活動後、講談社「週刊現代」「FRIDAY」「セオリー」などで執筆。現在は、映像翻訳本科のほか企業の社内研修でも講師を務める。
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「Fizzy!!!!! JUICE」は月に1回、SNSで発信される、“言葉のプロ”を目指す人のための読み物。JVTAスタッフによる、示唆に富んだ内容が魅力です。一つひとつの泡は小さいけど、たくさん集まったらパンチの効いた飲み物に。Fizzy! なJUICEを召し上がれ!
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