最強はどっちだ? 『ゴジラVSコング』の予告編
【最近の私】Netflixオリジナル『呪怨:呪いの家』を観ました。期待を裏切らない怖さでした。
日本の怪獣ゴジラがハリウッドで映画化されたのは、『GODZILLA』(1998年)だった。その後、ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズ、東宝が再び『GODZILLA ゴジラ』(2014年)を制作。さらにゴジラ以外の怪獣が同じ世界に登場する“モンスター・バース”として、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)、『キング・コング:髑髏島の巨神』(2017年)としてシリーズ化されている。今回は5月に日本公開される『ゴジラVSコング』(2021年)の予告編を紹介したい。
予告編は、コングを乗せた巨大な船が航海している場面から始まる。コングは髑髏島に住み、神とあがめられていた。そのコングと交流できるのは、1人の少女。「危険が迫っている。我々にはコングが必要だ」とのナレーションが入る。どのような危機なのか。コングはこれまでも何度か映画化されており、『キングコング』(1976年)、『キング・コング』(2004年)でも女性がコングと交流できる設定だった。
そして、コングを運ぶ船に巨大な生物が近づいてきて、激突する。その正体はゴジラ。先述の「危険」とは、ゴジラのことだったのか。戦闘機がゴジラに対してミサイルを発射するが、まったく通じない。そして、コングの強烈なパンチがゴジラの顔面をヒットする。ゴジラとコングの対決が始まった!
日本からは小栗旬が登場するが、彼が演じるのはレン・セリザワ。『GODZILLA ゴジラ』と『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で渡辺謙が扮した、芹沢猪四郎の息子という設定だ。なぜゴジラが人間を襲うのか。今回の予告編では、ゴジラが破壊神、コングが守護神と呼ばれている。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ではキングギドラから世界を守ったゴジラだが、今回は人類の脅威として描かれるのか。前作でキングとなったゴジラが、今回は悪として登場するのは微妙だと思いますが。
予告編を観て気になるのは、今回のゴジラとコングの対決で決着がつくのかという点である。日本で制作された『キングコング対ゴジラ』(1962年)では、ゴジラとコングの対決があいまいなまま終わったからだ。これは日米の人気キャラクターのどちらかが敗者となるのを避けた、大人の事情があったのだろう。だが本作の監督を務めたアダム・ウィンガードはインタビューで、「子どもの時に観た『キングコング対ゴジラ』は決着がついていなかった。だけど今回は決着をつける」と話しているので、信用しましょう。
もう1つ気になるのは、新作ではゴジラとコング以外にも、モンスターが出てくるのではという点である。予告編が解禁になってから、ネット上ではファンが細かいシーンを分析して「あの怪獣が出てくるのでは?」「あれも登場する」などと意見が出てきている。自分も予測してみます。ゴジラとコングが戦っているところに、新たなモンスターが登場する。ゴジラとコングが協力してそのモンスターを倒そうとするのでは、という展開だ。でも、これだとゴジラとコングの決着がつきませんね。どんな戦いになるのか興味は尽きない。とりあえず、映画館で決戦の行方を見届けてきます!
今回注目した予告編
『ゴジラVSコング』
監督:アダム・ウィンガード
出演:アレキサンダー・スカルスガルド、レベッカ・ホール、小栗旬、カイル・チャンドラー
2021年5月14日から公開予定
公式サイト:https://godzilla-movie.jp/
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!
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